室内に入る紫外線はどれくらい?日焼けのリスクと対策方法を解説
紫外線というと、夏の強い日差しや屋外での日焼けを思い浮かべる方もいると思います。
しかし、紫外線は室内にも入り込み、私たちの肌や目、家具や床材にまで影響を及ぼします。
この記事では、室内に入り込む紫外線の量や影響、そして紫外線の侵入を防ぐための具体的な方法を、わかりやすく解説します。
このコラムのポイント |
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Contents
室内に入り込む紫外線の量と特徴
紫外線は波長の違いによって、主に「UV-A(A波)」と「UV-B(B波)」に分類されます。
- UV-A(A波):波長が長く、皮膚の細胞にダメージを与え、皮膚がんやしわ、たるみを引き起こす原因となります。
- UV-B(B波):波長が短く、表皮に作用して日焼けやさまざまな炎症を引き起こす原因となります。
一般的に使用される窓ガラスは、UV-B(B波)の多くを遮断しますが、UV-A(A波)は約70%が透過するとされています。
窓際では、屋外と同程度の紫外線を浴びることもあるため注意が必要です。
また、気象庁が公開している「日最大UVインデックス(観測値)の月平均値」によると、年間を通じて紫外線量は変動しますが、春から夏にかけて高くなる傾向があります。
首都圏で窓やガラスのリフォームをご検討中の方は、ゼロハーモニー(株式会社MAC(マック))までご相談ください。
室内でも紫外線による影響が生じる理由
紫外線は、屋外だけでなく室内でも肌や目、家具などにさまざまな影響を与えます。
室内で紫外線によるダメージが生じる理由を、具体的に解説します。
紫外線は皮膚の奥まで届き、日焼けや肌トラブルの原因になる
紫外線の中でも波長の長いUV-A(A波)は、肌の表面ではなく奥深くの真皮層にまで届く性質があります。
長時間浴び続けることで、赤みやヒリつきといった急性の肌トラブルのほか、皮膚がんのリスクを高めることが知られています。
UV-Aは、UV-Bのように目に見える日焼けを引き起こしにくいため、気づかないうちに肌へ影響を与えている点にも注意が必要です。
紫外線は目にも影響を与える
紫外線は、角膜や水晶体にも吸収されやすく、慢性的に浴びることで白内障や翼状片(よくじょうへん)などの眼病リスクが高まるとされています。
日差しの強い時間帯に窓際で作業する方や、自然光を多く取り入れている住まいでは、目の健康を守るための対策も検討することが大切です。
家具や床材にも紫外線の影響が及ぶ
紫外線による影響は、人の身体だけでなく、家具や床といった住まいの内装にも及びます。
日当たりのよい窓際では、木材や布製品の色あせや劣化が進みやすく、見た目や使いやすさの低下につながることもあります。
紫外線の種類や特徴については、こちらの記事でも確認できます。
〈関連コラム〉ガラスが紫外線を通さない理由とは?紫外線の特徴、ガラス交換など対策も解説
室内の紫外線を防ぐための具体的な対策方法
室内の紫外線を防ぐには、以下のような対策があります。
- 紫外線カットフィルムを使用する
- 紫外線カットカーテンを利用する
- Low-Eガラスに交換する
紫外線カットフィルムを使用する
紫外線カットフィルムを窓に貼ることで、紫外線の透過を抑えることができます。
透明タイプであれば、室内の明るさを保ちながら紫外線だけをカットできるため、採光性を重視したい方にも向いています。
DIYで貼れるものも多く、手軽に導入できる点が魅力です。
紫外線カットカーテンを利用する
UVカット機能付きのレースカーテンや遮光カーテンは、窓から入る紫外線を軽減するのに効果的です。
製品によってカット率が異なるため、「UVカット率」などの表示を確認しながら選びましょう。
〈関連コラム〉二重窓(内窓)にカーテンはいらないのか|取り付ける効果や後悔しないためのポイントも解説
合わせガラスやLow-Eガラスに交換する
根本的な紫外線対策を考える場合は、窓ガラスを交換するという方法もあります。
合わせガラスやLow-E複層ガラスは、紫外線を大幅にカットできる性能を持っており、室内への影響を抑えるのに効果的です。
窓ガラスによる紫外線の通過率は、以下のとおりです。
窓ガラスの種類 | 紫外線の通過率 |
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単板ガラス3mm | 74.3% |
単板ガラス5mm | 66.4% |
複層ガラス12mm | 59.8% |
Low-E複層ガラス | 20.0% |
合わせガラス | 0.0% |
<引用>AGC板ガラス建材総合カタログ:第11章 板ガラスの熱・光学性能値
〈関連コラム〉Low-Eガラスで後悔する前に必ず確認|メリット・デメリットや検討するべき人も解説
室内の紫外線対策を検討する際のポイント
室内の紫外線対策を考える際は、単に「紫外線を防ぐかどうか」だけでなく、暮らしやすさや安全性も含めた総合的な視点が求められます。
以下のような点に注目して、紫外線の対策方法を選ぶことが大切です。
- 紫外線の侵入経路や量を把握する
- 採光や視界を確保しつつ紫外線を防ぐ
- 断熱や防犯といった他の性能も考慮する
こうした対策を検討する際は、窓やガラスに詳しい専門業者に相談するのがおすすめです。
紫外線の侵入状況やお住まいの構造をふまえた上で、適切な製品選びや施工方法を提案してもらえるため、スムーズに検討を進められます。
ゼロハーモニー(株式会社MAC(マック))では、現地での無料調査に対応しており、紫外線対策をはじめとするお住まいの課題に幅広く対応しています。
採光や快適性とのバランスも考慮したご提案が可能ですので、お気軽にご相談ください。
室内の紫外線に関するよくある質問
最後に、室内の紫外線についてお悩みの方から寄せられるご質問にお答えします。
カーテンは紫外線をどのくらいカットしますか?
一般的なレースカーテンでは、紫外線のカット率は20〜40%程度とされています。
ただし、UVカット加工が施された製品であれば、80〜90%以上の紫外線を防ぐことも可能です。
遮光カーテンや厚手のドレープカーテンは、さらに高い効果が期待できますが、室内の明るさを保ちたい場合は、UVカット機能付きのレースカーテンと併用するのが効果的です。
室内でも日焼け止めは塗ったほうがいいですか?
窓際で過ごす時間が長い場合や、日中に強い日差しが差し込む室内では、日焼け止めを塗ることをおすすめします。
紫外線は肌にじわじわと影響を与えるため、目に見える日焼けがなくても、肌へのダメージが少しずつ蓄積されていきます。
蛍光灯やLEDライトからも紫外線は出ていますか?
一部の蛍光灯からは、わずかに紫外線が放出されていますが、その量はごくわずかです。
LEDライトは、基本的に紫外線をほとんど含まない設計となっているため、健康や日焼けへの影響は心配ありません。
室内の紫外線対策としては、主に窓から差し込む自然光に含まれる紫外線への対応を優先しましょう。
まとめ
紫外線は屋外だけでなく室内にも入り込んで肌や目、家具などに影響を与えることがあります。
特に窓際では、紫外線を浴びやすくなるため、日常的な対策が大切です。
紫外線カットフィルムやカーテンなどの手軽な方法に加えて、根本的に対策したい場合は、窓ガラスの見直しも効果的です。
住まいの状況に合わせて最適な方法を選ぶためにも、専門業者への相談を検討してみてください。
首都圏で窓やガラスのリフォームをご検討中の方は、ゼロハーモニー(株式会社MAC(マック))までご相談ください。