【出窓に内窓(二重窓)】7つのメリット、3つのデメリット│費用やDIYの可否などポイントも紹介
「出窓に内窓(二重窓)を取り付けられますか?」
「出窓に内窓を取り付ける場合のメリット、デメリットなど特徴を知りたい」
こうした質問を頂くことがあります。
そこで本記事では、出窓に内窓を設置する場合のメリット、デメリットについて解説します。
費用やDIYの可否など、出窓を導入する前に確認しておきたいポイントについても紹介しますので、既存の出窓に対して暑さ、寒さなどストレスを感じている方はぜひ参考にしてください。
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このコラムのポイント |
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出窓に内窓、設置する7つの効果・メリット
出窓に内窓を取り付ける場合、次の7つの効果、メリットがあります。
それぞれ詳しく解説します。
- 冬の冷たさ、夏の暑さを防げる
- 結露が発生しづらくなる
- 光熱費を抑えられる
- 紫外線をカットできる
- 防音性が高まり騒音対策になる
- 防犯性能を高められる
- 補助金の利用で割安に導入できる
冬の冷たさ、夏の暑さを防げる
1つ目は、出窓近くから感じる冬の冷たさ、夏の暑さを防げることです。
築年数が経過した家では、ガラスやサッシの断熱性が低いことから、外気の熱気や冷気が伝わりやすい特徴があります。
特に出窓は日光が差し込みやすいことから、夏場の暑さに悩まされる方は多いものです。
出窓の中に内窓を設けることで、出窓と内窓の間に大きな断熱層を確保できることから、暑さ寒さについての不満を軽減できます。
結露が発生しづらくなる
2つ目は、結露が発生しづらくなることです。
性能の低いサッシやガラスを利用している場合、温熱環境のほか結露の発生が問題となることがあります。
結露は主に冬季の外の寒さと、暖房を効かせた室内との寒暖差によって発生します。
内窓を設置して断熱性を高めることで出窓と内窓の間に断熱層ができ、結露の発生量を抑えることが可能です。
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光熱費を抑えられる
3つ目は、光熱費を抑えられることです。
外気の熱が伝わりづらくなった内窓のある家では、冷暖房を強めなくても室内の温熱環境を整えられます。
結果としてエアコンなどの空調機器の利用頻度や強度を下げることができ、光熱費の節約につながります。
紫外線をカットできる
4つ目は、太陽光に含まれる紫外線をカットできることです。
太陽光には、人体に悪影響を及ぼし、内装などの劣化を促す紫外線が含まれています。
少量であれば有害性は少なく、またよい影響もある紫外線ですが、長時間浴び続けることで肌トラブルや内装の色あせにつながります。
紫外線はガラスなど特定の物質を通過する際に吸収される性質がありますので、内窓を設けることで吸収量を増やし紫外線が室内に届く量を減らすことが可能です。
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防音性が高まり騒音対策になる
5つ目は、防音性が高まり騒音対策になることです。
室外から聞こえる、車の通過音や隣家から伝わる騒音などは、断熱性や気密性を高めることで軽減できます。
内窓を設置することで、断熱性も気密性も向上させることができ、外からの音を遮断することが可能です。
防犯性能を高められる
〈参考〉警察庁 住まいる防犯110番
6つ目は、防犯性能を高められることです。
空き巣などの窃盗犯の視点で最も避けたいことは、侵入に時間を要することです。
出窓に加えて内窓を設けることで、対処する必要のある窓が2つに増えますので、侵入に要する時間が増えることとなり侵入防止につながります。
補助金の利用で割安に導入できる
7つ目は、補助金の利用で内窓を割安に導入できることです。
断熱性能の高い内窓を導入する場合、国や自治体の制度を活用して補助金の交付を受けられる可能性があります。
たとえば、令和7年も継続が決まっている先進的窓リノベ事業では、一定以上の断熱性を持つ内窓の導入に対して、以下のとおり補助金の交付が受けられます。
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出窓の内側に新規に窓を設ける、内窓を設置する場合にはこうしたメリットがあります。
現在のお住まいで出窓について、暑さ寒さや結露など課題を抱えている方は、首都圏で窓リフォームを手掛けるゼロハーモニー(株式会社MAC(マック))まで、お気軽にご相談ください。
出窓に内窓、設置する3つのデメリット
出窓の内側に窓を設ける内窓には、メリットだけでなくデメリットもありますので把握しておきましょう。
- 頻繁に開け閉めする場合に面倒に感じる
- 出窓に物を置きづらくなる
- 出窓と内窓の間が熱くなることがある
頻繁に開け閉めする場合に面倒に感じる
1つ目は、頻繁に開け閉めする出窓に内窓を設置した場合、開閉時に面倒に感じられることです。
内窓を設置した場合に既存の出窓を開閉するためには、内窓を開けてから出窓を開閉する必要があります。
また、日常的な開閉に加えて掃除をするときも、窓が二重になっていることから手間に感じられる可能性があります。
出窓に物を置きづらくなる
2つ目は、出窓に物を置きづらくなることです。
出窓のメリットのひとつは、出窓の天板に気軽に物を置けることです。
しかし内窓を設置することで天板部分に物を置くためには、一度内窓を開閉する必要があります。
このように、天板にアクセスしづらくなる点も認識が必要です。
出窓と内窓の間が熱くなることがある
3つ目は、出窓と内窓の間が夏場に熱くなる場合があることです。
直射日光がさんさんと当たる出窓の場合、夏場に出窓と内窓の間が熱された上で閉じられた空間になることから、温度が高くなる恐れがあります。
夏場は出窓側を開放した状態にするなど、熱気を防ぐ対策が必要です。
出窓に内窓を導入する場合、デメリットがありますので把握した上で導入しましょう。
出窓に内窓を取り付けるべきか悩んでいる方は、窓まわりの使い方の専門家に相談することをおすすめします。
首都圏で出窓に内窓を取り付けるか迷っている方は、ゼロハーモニー(株式会社MAC(マック))まで、お気軽にご相談ください。
出窓に内窓導入前に確認したいポイント
記事の終わりに、出窓に内窓を導入する前に確認しておきたいポイントがありますので紹介します。
1箇所つけるなら他の箇所も検討する
内窓を取り付ける場合に認識しておきたいことは、1箇所取り付けると他の窓からの冷気が気になる場合があることです。
内窓の断熱効果は大きく、設置した窓、しなかった窓の温度差を感じやすくなります。
このため、内窓リフォームをする場合は、リビング・ダイニングなど1室単位で全ての窓をリフォームすることをおすすめします。
出窓に内窓を取り付ける費用の目安
内窓を導入する場合、費用の目安について把握しておきましょう。
- 小サイズの窓(トイレの窓など):5万円~
- 中サイズの窓(リビングの腰高窓など):8万円~
- 大きめの窓(リビングの掃き出し窓など):10万円~
※上記の費用は目安です。具体的な価格は現地調査を踏まえて算定しますので、窓リフォームの業者に確認しましょう。
ゼロハーモニー(株式会社MAC(マック))で料金が抑えられる理由とは?
出窓のサッシ、ガラス交換も含めて検討する
内窓の設置を検討する場合は、サッシやガラスの交換も含めて検討することをおすすめします。
デメリットの項目で解説したとおり、内窓を設置すると開閉の手間が増えることや天板を使いづらくなることなど、使い勝手が気になることがあります。
こうしたデメリットを避けるためには、既存の窓を撤去した上で、樹脂サッシや複層ガラスなど高性能なサッシ、ガラスに交換することもおすすめです。
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DIYするなら出窓の形状を確認する
内窓の設置について調べると、DIY用のキットが販売されていることに気づきます。
費用を抑えて内窓を設置したい方にとっては魅力的ですが、DIYでの施工が難しいケースもあります。
まさに出窓はDIYでの施工が難しいケースで、内窓の形状や出幅によって、キットなどでの施工が難しいケースは多いものです。
出窓に内窓を取り付けるなら、リフォーム業者に依頼することをおすすめします。
まとめ
〈施工事例〉東京都葛飾区 内窓(インプラス)設置工事
出窓への内窓(二重窓)の設置について、取り付けの可否やメリット、デメリットといった特徴についてお伝えしました。
内窓は断熱性や気密性、防犯性など様々な性能が高まる優れた窓リフォームの方法です。
暑さ寒さや結露など、出窓に関連して感じがちなデメリットを解消できますので、出窓に関連した悩みを抱えている方は、ぜひ内窓の追加を検討してみましょう。
内窓の設置について検討している方は、首都圏で玄関ドアや窓の交換リフォームをする会社ゼロハーモニー(株式会社MAC(マック))まで、お気軽にご相談ください。