「ペアガラスは効果がない」指摘される理由とは?効果的に交換する方法、ポイントを解説
ペアガラスは「断熱・防音・防犯」といった効果を期待されますが、中には「効果がない」と十分に性能を感じられないケースもあります。
本記事では、ペアガラスの設置後に「効果がない」とされる理由や、効果的にペアガラスを利用する方法について解説します。
シングルガラスと比較した場合、適切に施工したペアガラスは高い効果を発揮します。
「効果がない」と感じる理由と効果的に利用する方法を確認して、快適な温熱環境を実現しましょう。
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このコラムのポイント |
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Contents
「ペアガラスは効果がない」指摘される4つの理由
ペアガラスは一般的に、高い断熱性や防音性などが期待されますが、「効果がない」と指摘される場合があるのはどうしてでしょうか。
主な理由は次の4つです。
- 温熱環境が変わらず寒い(暑い)
- 結露が発生する量が変わらなかった
- 外部からの騒音が軽減されなかった
- 防犯性能の向上には効果がなかった
ペアガラスに交換した結果、このように効果を実感できなかった場合は「効果がない」と指摘されても仕方がありません。
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ペアガラスを効果的に利用する「7つの方法」
ペアガラスの持つ断熱や防音といった効果を発揮するためには、次の7つの方法を事前に検討しましょう。
- 樹脂サッシを導入する
- Low-eタイプのガラスを利用する
- 真空ガラスやアルゴンガス封入の製品を利用する
- 玄関ドアや断熱材も含めてリフォームする
- 内窓(二重窓)を導入する
- 窓と窓枠の隙間を埋める
- フィルム入りの防犯ガラスを選択する
樹脂サッシを導入する
1つ目は、樹脂サッシを導入することです。
旧来から利用されてきたアルミサッシは熱伝導率が高く、ガラスの性能が高い場合でも、サッシ部分から熱が伝わる可能性があります。
樹脂サッシはアルミの1,000分の1の熱伝導率で、外部との熱の交換を防ぎます。
現在のサッシがアルミサッシである場合は、ガラスの交換とともに枠部分であるサッシも交換を検討しましょう。
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Low-eタイプのガラスを利用する
2つ目は、Low-eタイプのガラスを利用することです。
Low-eガラスとは、表面に特殊な金属膜をコーティングしたガラスを指します。
金属膜は熱を反射する効果を発揮しますので、太陽光を反射して熱を遮断したり、室内の暖かな空気が外に逃げることを防ぐ効果を期待できます。
なお、Low-eガラスには、外からの熱を遮断する「遮熱タイプ」と室内の熱を逃さない「断熱タイプ」がありますので、窓の位置やライフスタイルによって使い分けることが重要です。
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真空ガラスやアルゴンガス封入の製品を利用する
〈施工事例〉千葉県富津市窓交換リフォーム工事
3つ目は、真空ガラスやアルゴンガス封入製品の利用です。
ペアガラスはガラスとガラスの間に空気の層を設けて断熱性を高めた製品です。
中には、空気の層を真空にしたり、断熱性の高いアルゴンガスを封入した製品も販売されており、導入することでさらに高い断熱性を得られます。
なお、真空ガラスは通常のペアガラスより薄いことから、シングルガラスを取り付けていた既存のサッシにそのまま取り付けられる点もメリットです。
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玄関ドアや断熱材も含めてリフォームする
4つ目は、玄関ドアや断熱材も含めてリフォームすることです。
玄関ドアや断熱材など、室内を囲む要素全体にリフォームを施すことで室内の熱が逃げ出すことがなくなりますので、ペアガラスの効果を強く感じることができます。
なお、玄関や断熱材も含めたリフォームは費用が高くなりますので、費用を抑えたい方は「リビングに面する窓を全て交換する」「洗面脱衣所に面する窓を全て交換する」など、1つの部屋や間取りが面する窓全てを対象にリフォームすることをおすすめします。
内窓(二重窓)を導入する
5つ目は、内窓(二重窓)を導入することです。
内窓は既存の窓の内側に新たに窓を取り付ける方法で、既存の窓との間に空気層が生まれて断熱性や防音性を高められます。
既存の窓を取り外す場合より費用を抑えられ、また高い性能を実現できますので、ガラスの交換と併用して採用を検討してみましょう。
なお、侵入の際に対処すべき窓・鍵が増えることから、防犯性を高めることも期待できます。
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窓と窓枠の隙間を埋める
6つ目は、窓と窓枠に生じている隙間を埋めることです。
ペアガラスに交換しても、窓と窓枠の間などから隙間風が吹いていては十分に効果を発揮できません。
- 窓と窓枠の間に隙間が生まれている
- 窓枠を取り付ける下地が経年劣化で歪んでいる
- 気密性を高めるパッキンが硬化している
このように隙間風の侵入は複数の要因が考えられますので、隙間風に悩んでいる場合はペアガラスへの交換とともに隙間を埋める対策を業者に相談しましょう。
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フィルム入りの防犯ガラスを選択する
7つ目は、フィルム入りの防犯ガラスを利用することです。
実は一般的なペアガラスには防犯性能は期待できません。
このため、防犯性能の向上を期待する場合は、ガラスとガラスの間に特殊なフィルムを挟み込んだ防犯ガラスを選択しましょう。
防犯ガラスは、複数回衝撃を受けても破られることがなく、十分に時間を稼ぐことができます。
こうした対策を取ることで、ペアガラスの効果を最大限に発揮することが可能です。
なお、どの対策が必要になるのかは、窓の状態やリフォームの目的によって変わりますので、詳しくは株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。
ペアガラスへの交換で意識したいポイント
ペアガラスへの交換リフォームを検討している方は、業者に依頼する前に意識しておきたいポイントがありますので紹介します。
ペアガラスに交換する目的を明確にする
ペアガラスに交換する場合、たとえば次のような目的が考えられます。
- 断熱性の向上
- 結露の防止
- 防音性の向上
- 防犯性能の向上
目的によって最適なガラスやサッシの種類は変わります。
このため現在のお住まいについての不満点は何か、リフォームによってどのような暮らしを実現したいのか明確にすることが重要です。
玄関ドアや窓ガラス専門の業者に依頼する
ペアガラスへの交換を検討する場合は、玄関ドアや窓の交換リフォームを主な業務としている業者に依頼することが重要です。
専門業者は、適切なガラスやサッシを選ぶサポートから設置、アフターケアまで高い品質を期待できます。
窓やドアの構造に精通していることから、冷気や隙間風が侵入する原因について適格なアドバイスを受けることもでき、安心して施工を受けられます。
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自社管理、自社施工の業者に依頼する
ガラスやサッシの交換について、品質や信頼性を高めるためには、請け負った自社で管理・施工する業者に依頼することもおすすめです。
自社で管理する業者であれば、下請けへの依頼による中間マージンの発生を避けられますので、施工費用を節約することができます。
また、自社社員が施工することから一定の品質が保たれる点や、責任の所在が明確になることから、トラブルの発生を避けられることもメリットです。
このように、自社管理、自社施工の業者に依頼することは複数のメリットがあります。
首都圏でガラスやサッシの交換を検討している方は、株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。
まとめ
ペアガラスは、断熱性や防音性を高めるために効果的な対策ですが、中には十分に効果を実感できないケースもあります。
サッシの断熱性の低さや隙間の有無など本記事で紹介した原因を確認し、ペアガラスへの交換と合わせて対策を取ることで、快適な住環境の住まいにしましょう。
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