玄関が濡れる原因と対策|結露・水染み・床下の湿気を防ぐリフォーム方法を解説
雨の日や冬場になると、「玄関の床が濡れている」「玄関タイルに水染みができる」「玄関の床から水がにじむ」といったトラブルに悩んでいる方へ。
玄関が濡れる原因には、結露・水染み・床下からの湿気など、さまざまな要因があります。
放置するとカビが発生したり、木部が腐朽したり、滑って転倒するリスクが高まったりして、家の耐久性や安全性に悪影響を及ぼすおそれがあります。
この記事では、首都圏で玄関ドアのリフォーム実績が豊富な株式会社MAC(マック)が、玄関が濡れる原因を詳しく解説し、効果的な対策を紹介します。
このコラムのポイント |
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玄関が濡れる主な原因
玄関が濡れる原因はさまざまですが、大きく分けると、次の3つのケースが考えられます。
- 結露によって玄関内部の湿気が水滴となり、床や玄関ドアを濡らすケース
- 強風を伴う雨天時に、雨水が玄関ドアのすき間から吹き込むケース
- 床下からの水染みが玄関タイルを通して表面に現れるケース
結露によって玄関内部の湿気が水滴となり、床や玄関ドアを濡らすケース
玄関は外気と室内の温度差が大きいため、特に冬場は冷えた玄関タイルや玄関ドアに室内の暖かい空気が触れ、結露が発生しやすくなります。
結露が発生する主な原因は、次のとおりです。
- 室内と外気の温度差
- 湿気がこもりやすい環境
- 断熱が不十分
【結露を放置するとどうなる】
- 玄関の床やタイルに水染みが発生する
- カビやダニが繁殖する
- 床が濡れたままだと、転倒するおそれがある
結露の発生を抑えるには、玄関を適切に換気し、温度差を減らす工夫をすることが重要です。
玄関ドアの結露の原因や対策については、こちらの記事でも確認できます。
〈関連コラム〉玄関ドアに結露ができる原因と対策をケース別に紹介|注意点やよくある質問も解説
強風を伴う雨天時に、雨水が玄関ドアのすき間から吹き込むケース
雨の日に玄関が濡れる原因のひとつに、強風を伴う雨が玄関ドアのすき間から吹き込むことがあります。
特に台風や横殴りの雨の際には、ドアの下部や側面から雨水が入り込みやすくなります。
雨水が玄関内に入り込む主な原因は次のとおりです。
- 玄関ドアの密閉性が不十分
- 玄関の立地や向きの影響
- 排水不良
【雨水の侵入を放置するとどうなる】
- 玄関の床やタイルが常に湿っていると、劣化が進む
- 玄関ドアの下部が水分を含み、木製ドアの場合は腐朽しやすくなる
- 室内まで雨水が入り込むと、床材や壁紙が痛む原因になる
雨の日に玄関が濡れないようにするには、ドアの防水性能を高めることや、玄関前に雨よけ対策を施すことが重要です。
床下からの水染みが玄関タイルを通して表面に現れるケース
築年数が経過した住宅では、床下の防水処理が劣化し、地面の湿気が上がってきたり、大雨の際に水がにじみ出すことがあります。
床下から水がしみ出す原因は次のとおりです。
- 玄関の防水処理が劣化している
- 地盤の湿気の影響を受ける
- 大雨時に排水が追いつかない
- 床下配管からの水漏れ
【床下からの湿気や水漏れを放置するとどうなる】
- 玄関のタイルや床材が劣化し、張り替えが必要になる
- 室内まで湿気が広がり、壁や床にカビが発生しやすくなる
- 長期間放置すると、シロアリ被害につながる可能性がある
- 配管の水漏れを放置すると、水道代が増加し、建物の構造部分へのダメージが深刻化する
玄関の床下からの湿気や水染みを防ぐには、定期的な防水処理のメンテナンスや排水環境の見直しが必要です。
また、配管の水漏れが疑われる場合は、専門業者に依頼して点検してもらうことが重要です。
次の章では、これらの問題を解決するための効果的な対策を詳しく解説します。
首都圏にお住まいで、玄関ドアの結露を解決したい方は、株式会社MAC(マック)へお気軽にご相談ください。
DIYでできる玄関の濡れ防止の基本対策
玄関が濡れる原因には3つのケースがあることを、先に説明しました。
ここでは、玄関の濡れを防ぐ基本的な対策を解説します。
結露対策|湿気を抑えて玄関の水滴を防ぐ方法
結露は、温度差と湿気の影響で発生します。
玄関を適切に換気し、断熱性を高めることで、結露の発生を抑えられます。
主な結露対策は次のとおりです。
- こまめに換気する
- ドアを中性洗剤で拭く
- 結露防止スプレーを使用する
- 断熱シートや結露防止シートを貼る
- 珪藻土マットや除湿剤など、湿気を吸収するアイテムを活用する
雨水の侵入対策|玄関ドアの密閉性を高める方法
強風を伴う雨の日は、玄関ドアのすき間から雨水が吹き込むことがあります。
その場合は、ドア周りの防水性能を強化し、雨水の侵入を防ぎましょう。
雨水の侵入を防ぐ対策は次のとおりです。
- 玄関ドアのすき間をふさぐ(すき間テープやシリコンコーキング剤など活用)
- 玄関マットを敷いて雨水の浸入を防ぐ
床下からの水染み対策|防水処理と排水環境の見直し
玄関の床下から水がしみ出す場合、防水処理や床下配管の劣化・破損が原因の可能性があります。
定期的なメンテナンスで水の浸入を防ぎましょう。
床下の湿気や水染みを防ぐ主な方法は次のとおりです。
- 床材やタイルに防水コーティングを施工する
- 玄関周辺の排水溝を定期的に掃除する
- 水道メーターを確認する
- 水漏れが疑われる場合は、早めに修理を依頼する
首都圏にお住まいで、玄関が濡れる対策をしたい方は、株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。
玄関ドアや内窓リフォームで濡れの問題を解決する
基本的な対策を行っても、結露や湿気、雨水の侵入が完全には解消されない場合は、玄関ドアや内窓、床材のリフォームを検討することが必要です。
玄関ドアの結露や湿気を防ぐリフォーム
玄関ドアの結露を防ぐには、外気温との温度差を抑えることが重要です。
そのため、断熱性能の高い玄関ドアにリフォームすることで、温度差を抑え、結露の発生を大幅に減らせます。
【リフォームのポイント】
- 断熱性能の高い玄関ドアに交換する
- 断熱性の高いドア材を選ぶ
- 玄関ドアの下部からの水漏れを防ぐため、パッキンを交換する
- 玄関に庇(ひさし)を設置する
玄関ポーチに屋根(庇)を後付けする際の失敗しない選び方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
<関連ページ>玄関ポーチの屋根を後付けする際に失敗しない選び方とおすすめデザイン|ドアの開き方の注意点も
内窓を設置して玄関の温度差を抑える
玄関ホールに窓があると、ドアを断熱性の高いものに取り替えても、窓に熱の出入りが集中し、ガラスの結露がひどくなる可能性があります。
そのため、玄関ホールの窓の断熱リフォームも併せて検討しましょう。
窓の内側に内窓を設置する方法がおすすめです。
内窓のリフォームで後悔しないためのポイントは、こちらの記事で確認できます。
<関連コラム>内窓リフォームのデメリット7選|後悔しないための対策も解説
玄関タイルや床の防水リフォーム
玄関のタイルや床が吸水しやすい素材だと、結露や湿気で水染みができたり、床材が傷みやすくなります。
以下のリフォームで、水の影響を受けにくい玄関にできます。
- 玄関タイルを吸水しにくい防水仕様のタイルに張り替える
- 床材を防水・防湿性能の高い素材に変更する
- 床下の湿気対策として、防水シートや調湿材を設置する
玄関タイルや床のリフォームを行うことで、水染みや湿気による床材の劣化を防ぎ、メンテナンスの手間を大幅に削減できます。
首都圏にお住まいで、玄関が濡れる対策をしたい方は、株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。
玄関リフォームの費用相場と業者選びのポイント
玄関リフォームを検討する際、「どのくらいの費用がかかるのか」や「どんな業者を選べばよいのか」と思う方も多いです。
玄関リフォームの費用相場と、失敗しない業者選びのポイントを解説します。
玄関リフォームの費用相場
玄関リフォームの費用は、リフォーム内容や使用する素材、施工の規模によって変動します。
主なリフォームの費用相場は以下のとおりです。
リフォーム内容 | 費用相場 |
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断熱玄関ドアの交換 | 30~50万円 |
玄関ドアパッキン・シーリング補修 | 1万〜5万円 |
防水仕様の玄関タイルへ張り替え | 5万円~15万円 |
玄関ホールに内窓を設置 | 4万〜10万円 |
※ 費用は施工内容や地域によって異なるため、見積もりの時に詳細を確認しましょう。
玄関ドアのリフォームの費用相場については、こちらの記事で確認できます。
<関連コラム>玄関ドアリフォームの費用相場と交換するリクシル(トステム)やYKK APの製品価格を抑えるコツ
玄関リフォーム業者の選び方のポイント
玄関リフォームは、家の外観や機能性を左右する重要な工事です。
適切な業者を選ばないと、「工事の仕上がりが悪い」「想定外の追加費用が発生する」などのトラブルにつながる可能性があります。
【信頼できるリフォーム業者を選ぶポイント】
- 施工実績の写真や事例が掲載されているかを確認する
- 公式サイトや口コミを確認し、施工の質や対応の良さをチェック
- 断熱玄関ドアや防水タイルを取り扱っているか
- 無料で見積もりや相談ができるか
- 施工内容について詳しく説明してくれるか
- 契約前に、費用や工期を明確に提示してくれるか
- 保証やアフターサポートが充実しているかを確認
- 補助金や助成金を活用できるかを確認する
玄関ドアのリフォーム業者の選び方については、こちらの記事でも確認できます。
<関連コラム>玄関ドアの交換・修理はどこに頼むと安いか|ホームセンター・建具屋・リフォーム会社の特徴・費用など解説
まとめ
玄関が濡れる原因には、結露・雨水の侵入・床下からの水染みなどがあり、放置するとカビが発生したり木部が腐朽したりするほか、床が濡れて滑って転倒するリスクが高まります。
この記事では、それぞれの原因に対する基本的な対策と、リフォームによる解決策を紹介しました。
リフォームを検討する際は、施工実績があり信頼できる業者を選び、適切なリフォーム内容と費用を把握することが重要です。
ぜひ施工実績が豊富で、疑問・不安に丁寧に対応してくれる施工業者を選んで玄関リフォームを依頼してください。