地震でドアが開かない場合の対策・閉じ込め予防策|ドアを開けるタイミングなど地震後の注意点も確認

地震でドアが開かない場合の対策・閉じ込め予防策

近年、大きな地震が頻発していて将来の大地震も予測されているため、地震の際に確実に避難する方法を把握しておきたいですよね。

特に避難口となるドアに関しては、「開かない場合の対策」を把握するだけでなく、できる限りの「閉じ込め予防策」も実施しておくことが大切です

今回は首都圏の玄関ドアリフォームの専門家『株式会社MAC(マック)』が、地震の際に玄関ドア・室内ドアが開かない場合でも落ち着いて行動し、安全に避難する方法を紹介します。

 

地震でドアが開かない場合の対策

地震でドアが開かない場合の対策・閉じ込め予防策

地震でドアが開かない場合には、以下2つの視点で避難経路を決める必要があります

  • ドアの状態に応じてドアを開ける対策を試す
  • ドアから出る以外の経路で避難

それぞれ、どのような方法があるのかを確認してください。

ドアの状態に応じてドアを開ける対策を試す

地震でドアが開かない状況をいくつか想定して、ドアを開ける対策を紹介します

ドアの状態 ドアを開ける対策
内開きドアが開かない ドア・ドア枠に隙間がある場合は、ドア枠とラッチや鍵の間に固くて平たいもの(ドライバーなど)を差し込んでラッチや鍵を動かし、ドアを開ける
外開きドアが開かない ・ドアノブを回した状態でドアに思いっきり体重をかけ、押し開ける
・ドア・ドア枠の隙間にバールを差し込み、少しずつ動かして開ける
合板製のドアが開かない 上記の方法でも開かない場合には、ノコギリで穴を開けるor蹴破る方法もある
ドアの前に物があって開かない 少しでもドアが開く場合は、手を出して少しずつ物を動かしてドアを開ける
【番外編】
耐震ロックつきの扉が開かない
・扉の上部を強く押すと耐震ロックが解除される
・扉の下部を持ち上げて上部が少し飛び出たら、上部を強く押すと耐震ロックが解除される

 

ただし無理に上記の対策を実施すると、ドア・ドア枠が損傷する可能性があります。

また、身近にドライバーやバールのような道具が無い場合もありますよね。

「すぐに避難をしないと危険」「ドアから出る以外の経路で避難するのが難しい」といった場合以外には救助を待つ選択肢もあるため、状況に応じて実施を検討してください。

 

首都圏でご自宅の玄関ドアに不具合がある場合は、株式会社MAC(マック)へご相談ください。

地震対策を慎重に検討し、ご家族が安心して暮らせるプランを提案いたします。

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※当社はしつこい営業を一切行っておりません。ご質問やお悩みなど、お気軽にご相談ください。

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ドアから出る以外の経路で避難

地震の影響でドアがどうしても開かない場合には、ドア以外の経路で避難することになります。

1階であれば窓から避難できますが、2階以上の場所から出られない場合には、窓・バルコニーなどからの避難は簡単ではありませんよね。

住宅倒壊・火災・ガス漏れなどの危険性がない場合には、安全を最優先して救助を待ちましょう

また、マンションの場合はバルコニーの避難口から隣家へ移動し、隣家から避難する方法もあります。

バルコニーの避難口は意外と頑丈なので、力を入れやすい靴を履いてかかとに体重をかけ、足を突き下ろすようなイメージで蹴破ってください

 

地震でドアが開かない場合の対策を紹介しましたが、緊急避難が必要でもドアが開かない場合がありますし、高所にいる場合はドア以外からの経路で避難するのは難しいのが現実です。

そのため、次に「地震でドアが開かず閉じ込められるのを予防する方法」も紹介するので、ぜひ確認してください

地震でドアが開かず閉じ込められるのを予防する6つの方法

地震でドアが開かない場合の対策・閉じ込め予防策

地震発生を想定して、以下のような閉じ込め予防策を実施できます。

  • 耐震性能の高いドアに交換
  • 避難はしごを設置
  • 耐震性の高い丁番に交換
  • 過去の地震で開けづらくなったドアは交換・調整などのメンテナンスをしておく
  • 防災バッグの中にバールを入れておく
  • ドアの近く・避難経路に背の高い家具などを置かない

耐震性能の高いドアに交換

耐震性能の高いドアは、主に2種類です

  • 二重構造で小扉があるドア
  • ドア枠・鍵部分などが変形に強い構造のドア

小扉があるドアはドア枠自体の耐震性が高く変形に強いうえ、ドア全体が開かない場合に小扉部分から避難できる点が魅力です。

また、小扉部分にも施錠できるため、避難後に火事場泥棒が侵入するのを防げます。

 

首都圏で玄関ドアの交換を検討中の方は、株式会社MAC(マック)へご相談ください。

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避難はしごを設置

避難はしごとは、窓・バルコニーから避難するためのはしごのことです。

以下をポイントにして避難はしごを選び、定期的にサビなどを点検して災害時にすぐに使えるように準備しておきましょう

  • 鉄製でガタつきが少なく安全に使えるはしごを選ぶ
  • 1階の庇・窓などにぶつからずに避難はしごを下ろせる場所を選んで地上までの距離を測り、十分な長さの避難はしごを選ぶ
  • 耐久性の高い素材を選ぶ

 

固定式の避難はしごを検討する場合には、防犯対策も検討する必要があります。

こちらの記事で、バルコニーの防犯対策を確認できます。

〈関連ページ〉雨樋に忍び返しを取り付ける効果とは?2階バルコニーやベランダの侵入防止柵など防犯グッズも紹介

 

縄製などで軽量&可変性のある避難はしごは安価ですが、安定性がない点がネックです。

安定性のないはしごにつかまって、自分の体重を支えながら直角に降りることは非常に難しいため、おすすめできません。

耐震性の高い丁番に交換

ゆがみにくい&柔軟性のある構造の耐震丁番があるため、ドアの丁番のみ交換して地震発生時の閉じ込めを予防する方法もあります

ドア・ドア枠がゆがんだ場合でも丁番自体に柔軟性があるため、ドアの動きを調整しやすく、比較的小さい力でドアを開けられます。

 

過去の地震で開けづらくなったドアは交換・調整などのメンテナンスをしておく

過去の地震で引っかかりなどが発生しているドアは、将来の地震でゆがみが大きくなり、完全に開かなくなる可能性があります

また、玄関ドア交換時の費用を抑える工法として「カバー工法(既存のドア枠に新しいドア枠をかぶせてドアを交換する工法)」がありますが、ドア枠のゆがみが大きい場合は、カバー工法ができず交換費用が高額になる可能性があります。

ドア・ドア枠の状態に応じて、交換・調整などのメンテナンスをしておきましょう。

 

断熱性の高い玄関ドア・窓を一緒に交換することで、補助金を活用して費用を抑えられる可能性があります

〈関連ページ〉【2025年最新】玄関引き戸のリフォーム補助金を申請する方法|いくら、いつまでなど解説

防災バッグの中にバールを入れておく

避難の緊急性が高い場合に、強い力を加えてドアをこじ開けられるバールは心強い道具です。

コンパクトなバールもあるため、防災バッグの中に入れておくと安心ですね

また、スムーズな避難のために、防災バッグはすぐに取り出せる位置に保管しましょう。

ドアの近く・避難経路に背の高い家具などを置かない

地震の揺れが強く長い場合、背の高い家具は、突っ張り棒などで固定していても倒れるケースがあります

背の高い家具が倒れるとドア開閉の妨げになるだけではなく、近くにいる人・ペットなどの命を脅かす可能性があるため、配置を慎重に検討しましょう。

また、避難経路の目線から上の位置に怪我・事故につながる重い物などを置かないことも、スムーズな避難のために大切な対策です。

避難スペースを確保するのが難しい住宅の場合は、背の低い家具に交換すると安全性を確保しやすくなります。

 

近年は比較的大きな地震が頻発していますので、安心して毎日の暮らしを送るために、紹介した予防策をできる限り実施しておくとことをおすすめします。

地震発生時・発生後の注意点|ドアを開けるタイミングなど

地震でドアが開かない場合の対策・閉じ込め予防策

地震でドアが開かない場合の対策・地震時の閉じ込め予防策を紹介してきましたが、ここで「地震発生時にどう動けばいいの?」と不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで次に、地震発生直後から地震がおさまった後まで、安全を確保しながら行動する方法を再確認しましょう

地震発生直後:揺れを感じたら、上から物が落ちてこないか確認しながらすぐに避難経路のドアを開ける。
※ドアストッパー・靴などを挟んでおくだけでもOKです。

安全を確保して、揺れがおさまるのを待つ。

余震が何度も起きる可能性があるため、地震がおさまった後も避難経路の室内ドアを開けておく。

玄関ドアに関しては、防犯を確保できる場合はドアストッパーなどを挟めて開けておく。

以下のような場合には避難所への避難を検討。
※火事場泥棒発生の危険性があるため、窓・玄関をできる限り施錠し、どうしても必要な貴重品は持ち歩く。

  • 住宅が倒壊する可能性がある
  • 住宅の損傷がひどく、防犯性を確保できない
  • 周辺で家事・ガス漏れなどが起きている
  • 津波・土砂崩れ・擁壁崩壊などの可能性がある など

避難所などへの避難・自宅避難どちらを選ぶ場合でも、以下の点に注意しながら避難。

  • ガス漏れの危険性がないことを確認するまでは、火を使用しない
  • 火災の危険性がないことを確認するまでは、電気のスイッチ・ブレーカーに触らない
  • 閉じ込めの危険性があるため、エレベーターを使わずに避難

地震でドアが開かない場合の対策Q&A

地震でドアが開かない場合の対策・閉じ込め予防策Q&A

最後に、地震対策を含めた玄関ドア交換時に、株式会社MAC(マック)がよくいただく質問・回答を紹介します。

Q.ドアが開かなくなる震度を知りたい

地震時のドアの状況は、揺れの状況・地盤などによって住宅1軒ごとに違いますが、一般的には震度5弱からドア・ドア枠のゆがみなどが発生し、ドアが開かなくなる可能性があります

Q.バールなどでこじ開けたドアの修理は地震保険・火災保険の補償対象になる?

地震保険は、一般的に住宅全体の10%以上の損傷から補償対象となります。

「玄関ドア1枚・室内ドア1枚などの損傷は、保証対象とならない可能性がある」と考えておきましょう

また、火災保険の補償範囲には、地震が原因の住宅損傷は含まれないのが一般的です。

Q.ドアを開けに行けないほどの震度はどれくらい?

地震の震度ごとの体感イメージは以下のとおりで、一般的には震度5強以上の場合に、ドアを開けに行けないほどの揺れだと感じる可能性があります

  • 震度4以下:震度が大きいほど物が落ちるなどの可能性があるが、かろうじて動ける。
  • 震度5弱:棚から物が落ち、恐怖を感じる。
  • 震度5強:物につかまらないと動けない。
  • 震度6弱:立っていられない。
  • 震度6強以上:動けないほどの揺れで、飛ばされることもある。

 

地震の震度ごとの詳しい体感イメージ・窓ガラスが割れる可能性を、こちらの記事で確認できます。

〈関連ページ〉地震で窓ガラスが割れる震度と原因・対策を解説|地震に強い窓ガラス、窓ガラスが割れた後の対処法も紹介

 

まとめ

「地震でドアが開かない場合の対策」「閉じ込め予防策」「地震発生時の行動」などを確認してきました。

地震が発生して緊急避難が必要な場合にドアが開かないと、命の危険性もありますよね。

ドアが開かない状況になってからでは対策が難しいケースもあるため、ぜひなるべく早く予防策の実施を検討していただけると幸いです。

 

首都圏で玄関ドアの交換を検討中の方は、株式会社MAC(マック)へご相談ください。

地震対策・防犯性能アップ・断熱性能アップなど、ご家族の要望を丁寧に伺い、最適なプランを提案いたします。

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