真空ガラス「スペーシア」7つのデメリットとは?4つの対策、7つのメリットなど特徴も解説
「真空ガラス スペーシアのデメリットはどのような点ですか?」
このような質問を頂くことがあります。
真空ガラス「スペーシア」は導入の際に一般的な複層ガラスより費用がかかりますので、設置後に後悔を感じないよう事前にデメリットを把握したいものです。
そこで本記事では、真空ガラス「スペーシア」を採用した場合に感じる可能性のあるデメリット、およびその対策について解説します。
メリット・デメリットを正しく把握して、満足度の高い窓リフォームをしましょう。
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このコラムのポイント |
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Contents
真空ガラス「スペーシア」とは?
真空ガラス「スペーシア」とは、ガラスとガラスの間に真空層のある窓ガラスを指します。
単板ガラスの4倍、複層ガラス2倍の断熱性を誇ることから、夏涼しく冬暖かい、また結露の少ない快適な住環境を実現できる窓ガラスです。
真空ガラス「スペーシア」7つのデメリット
真空ガラス「スペーシア」は非常に高性能な窓ガラスですが、デメリットがあることも指摘されます。
どういったデメリットがあるのか、詳しく確認しましょう。
製品が重く開閉しづらくなる
1つ目は、真空ガラス「スペーシア」を利用した場合、窓が重くなり開閉しづらくなることです。
単板ガラスと比較して重量が増すことから、従来単板ガラスを利用していた場合は開閉時に力が必要になり「開けづらい」と感じる可能性があります。
ガラスを変えても枠が非断熱
2つ目は、断熱性の低い窓枠を利用している場合は、ガラスを交換しても枠から熱が伝わる場合があることです。
真空ガラス「スペーシア」は製品が薄いことから、単板ガラスのサッシ(窓枠)にそのまま取り付けられる点が特徴です。
しかし、ガラスを交換してもアルミサッシなど窓枠の断熱性が低い場合、外部の温度がサッシを通じて室内に伝わる可能性があります。
〈関連コラム〉
【古い窓・窓枠のリフォーム】8つのメリット│工法や費用の目安、補助金などリフォームのポイントも解説
ガラスを変えても枠が結露する
3つ目は、ガラスを交換しても枠部分が結露する可能性があることです。
非断熱のサッシに真空ガラス「スペーシア」を利用しても、外の温度が枠に伝わりますので、枠部分に結露が生じることがあります。
製品の単価が高い
4つ目は製品の単価が高いことです。
真空ガラス「スペーシア」は、2枚のガラスの間に真空の層を作ることで高い断熱性を実現しています。
2枚のガラスを利用することから単板ガラスと比較して製品の材料代が高いことに加え、真空層を作るための技術料や、ガラスの強度を保つためのマイクロペーサーなどの部品代がかかることも高くなる要因です。
割れやすいと指摘されることがある
5つ目は、真空ガラス スペーシアは、真空ガラスの特性から「割れやすい」場合があることです。
断熱性が非常に高いことから、部分的に温度差が生まれる「熱割れ」を起こす可能性があります。
詳しくは、以下の記事で解説していますので参考にしてください。
〈関連コラム〉
真空ガラス「スペーシア」は割れやすい?疑問に回答│対策や使用するべき理由も解説
特殊な形状にできず天窓などへの設置も不可
6つ目は、特殊な形状の窓には設置できないことです。
真空ガラス「スペーシア」は、一般的な垂直に配置する窓へ設置することを前提に作られたガラスです。
このため、曲面のあるガラスや天窓など、現場に合わせて窓を切断する場合や、特殊な設置方法の場所に利用することはできません。
マイクロスペーサー・保護キャップが気になる
7つ目は、マイクロペーサーや保護キャップの存在が気になる場合があることです。
- マイクロスペーサー:2枚のガラス間の空間を保持するために設置されている部品。黒い粒が等間隔に並んで見えるため、ガラスの見た目に影響を与える可能性がある。
- 保護キャップ:スペーシアは製造過程でガラスに穴を開けて真空吸引します。作業の完了後に穴を塞ぐ黒色のキャップがガラスに取り付けられる。
真空ガラス「スペーシア」は、こうした特徴的なパーツが入りますので、ガラス面のデザインが気になることがあります。
非常に高性能な窓ガラスである真空ガラス「スペーシア」は、このようなデメリットを感じる場合があります。
デメリットを避けるためには、真空ガラスを使い慣れた業者に相談、依頼することがおすすめです。
首都圏で真空ガラスの利用をご検討中の方は、株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。
デメリットに備える4つの対策
このように複数ある、真空ガラス「スペーシア」のデメリットですが、対策を取ることは可能です。
具体的な方法を紹介しますので、採用を考えている方は参考にしてください。
補助金を利用する
1つ目の対策は、補助金を利用することです。
カーボンニュートラル(2050年までの温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする取り組み)を目指して、日本政府は住まいの断熱性を高める取り組みに対して補助金を出しています。
2024年も複数の補助金が行われていますが、2025年も引き続き、「子育てグリーン住宅支援事業」や「先進的窓リノベ2025事業」といった、窓リフォームも対象とした事業が予定されていますので、活用して真空ガラス「スペーシア」を利用する経済的な負担を減らしましょう。
〈関連コラム〉
【2024~2025】真空ガラスや二重窓など、断熱窓・ガラスへの交換リフォームの補助金解説│制度の調べ方や注意点も紹介
真空ガラスに交換する枚数を少なくする
2つ目の対策は、真空ガラスに交換する枚数を限定することです。
真空ガラス「スペーシア」は高性能な窓ですが、製品単価が比較的高いことから、全ての窓を交換リフォームの対象とする場合にリフォームの総額が高くなります。
このため、「リビングに設置されている窓だけ真空ガラスにして、他のガラスは通常の複層ガラスにする」「冷えを感じる大きな窓だけ真空ガラスにする」といった、交換リフォームの対象とする窓を限定する対策が効果的です。
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他のサッシを利用する
3つ目は、真空ガラスへの交換とともに、アルミ樹脂複合サッシや樹脂サッシといった他の種類のサッシに交換することです。
断熱性の高いサッシに交換することで、サッシ(窓枠)から室内に伝わる冷気の伝達や結露の発生を防げます。
真空ガラスに加えて断熱性の高いサッシに交換することで、窓辺からの冷たさを大幅に遮断することが可能です。
リフォームにかかる費用は高くなりますが、補助金を利用でき、また光熱費も大幅に抑えられることから長期的には経済的にもメリットの大きい選択といえます。
〈関連コラム〉
窓・ドアの『サッシ』とは?どこを指すのか、サッシの種類や特徴も分かりやすく解説
複層ガラスも含めて検討する
4つ目は、複層ガラスも含めて検討することです。
2枚のガラス(ペアガラス)、3枚のガラス(トリプルガラス)は真空ガラス「スペーシア」とは異なる特徴を持っています。
たとえば、天窓や丸窓などへの利用も可能ですし、強化ガラスなどを利用すれば、人が接触する可能性のある箇所への設置も問題ありません。
真空ガラスが適している箇所、他のガラスが適している箇所など、適材適所のガラスを選択しましょう。
〈関連コラム〉
ペアガラスとトリプルガラスの違いを比較|どっちがいいか判断する際のポイントも解説
ガラスには複数の種類がありますので、選択するべきガラスを適切に選ぶことは困難です。
ここで頼りになるのは、窓ガラスを専門に交換リフォームする、専門家の存在です。
首都圏で玄関や窓など、開口部のリフォームをご検討中の方は、株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。
真空ガラス「スペーシア」7つのメリット
〈施工事例〉K様邸|真空ガラススペーシア施工例
紹介したデメリットを感じる可能性のある、真空ガラス「スペーシア」ですが、それでも採用を検討するべきメリットがありますので紹介します。
- 高い断熱性能を誇る
- ガラス面に発生する結露を防げる
- 結露防止でカビ・ダニも防げる
- 真空層により高い遮音性を持つ
- 単板ガラスのサッシにも取り付けられる
- 省エネ効果が高く光熱費が安くなる
- 家庭から排出するCO2が減りエコ
断熱ガラス「スペーシア」の最大の特徴は、真空層があることによる高い断熱性です。
「暑い」「寒い」、または結露の発生など住まいの温熱環境に対して不満を感じている方にとって、不満を解決する最適な手段となる可能性があります。
また、遮音性が高い点、薄いことから単板ガラスのサッシに取り付けられる点など、複数の特徴がありますので、窓のリフォームを検討中の方は採用を検討してみましょう。
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まとめ
〈施工事例〉千葉県富津市窓交換リフォーム工事|真空ガラススペーシア施工例
真空ガラス「スペーシア」のデメリットや、設置後の後悔を防ぐ対策について解説しました。
一般的な複層ガラスと比較して、真空ガラスは特徴的なメリット・デメリットがあります。
採用を検討している場合は、特徴を把握した上で決めることがおすすめです。
首都圏で真空ガラスの採用を検討中の方は、豊富な施工実績と自社施工による、価格を抑えた品質の高い施工が特徴の株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。