【2024~2025】真空ガラスや二重窓など、断熱窓・ガラスへの交換リフォームの補助金解説│制度の調べ方や注意点も紹介

【2024~2025】真空ガラスや二重窓など、断熱窓・ガラスへの交換リフォームの補助金解説│制度の調べ方や注意点も紹介

真空ガラスや二重窓など、断熱性の高い窓やガラスへの交換リフォームには、一定の補助金が交付されます。
補助金を活用することで、経済的な負担を減らしながら住まいの断熱性を高めることが可能です。

そこで本記事では、2024年に利用できる補助金や、現時点で行われることが決まっている2025年の補助金について紹介します。

 

なお、断熱性の高い窓やガラスへの交換に対する補助金は、国に加えて地方自治体が独自に運用しているケースもあります。

こうした場合に備えて、窓リフォームの補助金を調べる方法や、補助金を利用する際に気をつけたい注意点も紹介しますので、活用してお得に快適な住環境を実現しましょう。

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このコラムのポイント
  • 真空ガラスなど、高性能な窓への交換リフォームに利用できる補助金は複数の種類があります。
  • 補助金額や申請の期限などが異なりますので、計画中のリフォームに最適な制度を利用する必要があります。
  • 2024年に加えて、2025年の補助金も発表されていますので、焦らずに実施予定のリフォームに最適な補助金を活用しましょう。

 

『2024年度』実施中の補助金を紹介

千葉県富津市窓交換リフォーム工事|真空ガラススペーシア施工例

〈施工事例〉千葉県富津市窓交換リフォーム工事|真空ガラススペーシア施工例

はじめに、2024年(令和6年)に実施されている窓リフォームの補助金について紹介します。

2024年は、次の5つの補助金や減税制度が利用可能です。
また、地方自治体が独自に運用している制度の例として、東京都が運用する補助金も解説します。

  • 子育てエコホーム支援事業
  • 先進的窓リノベ2024事業
  • 既存住宅における断熱リフォーム支援事業
  • 長期優良化リフォーム推進事業
  • 省エネリフォーム促進税制
  • 既存住宅における省エネ改修促進制度(東京都)

子育てエコホーム支援事業

子育てエコホーム支援事業は、子育て世帯や若者夫婦世帯を対象とする補助金で、新築住宅を建築・購入する方やリフォームをする方が対象となります。
本記事では、特にリフォーム工事を対象とする場合について紹介します。

子育てエコホーム支援事業の概要は次のとおりです。

参考:国土交通省 子育てエコホーム支援事業

補助金額
  • 子育て世帯・若者夫婦世帯:上限30万円
  • 子育て世帯・若者夫婦世帯(既存住宅購入を伴う場合):上限60万円
  • 子育て世帯・若者夫婦世帯(長期優良リフォーム):上限45万円
  • その他の世帯:上限20万円
  • その他の世帯(長期優良リフォーム):上限30万円

※対象工事の内容によって、補助金額が高くなる積み上げ方式。

補助対象工事
  • 開口部(窓・ガラスなど)の断熱改修
  • 外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
  • エコ住宅設備の設置
  • 子育て対応改修
  • 防災性向上改修
  • バリアフリー改修
  • 空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
  • リフォーム瑕疵保険等への加入
期間
  • 工事への着手日:2023年11月2日以降
  • 交付申請期間:2024年4月2日~2024年12月31日

 

なお、後ほど紹介しますが、子育てエコホーム支援事業は2025年は「子育てグリーン住宅支援事業」と名称を変えて事業が継続する予定です。

先進的窓リノベ2024事業

先進的窓リノベ2024事業は、既存住宅の窓を対象に高性能化する際に利用できる補助金です。

個人に加えて、賃貸住宅やマンションなども対象となり、最大で200万円の補助金額になるお得な制度です。

参考:環境省 先進的窓リノベ2024事業

補助金額
  • 補助金額の上限:200万円

※対象工事の内容によって、補助金額が高くなる積み上げ方式。

補助対象工事
  • ガラス交換
  • 内窓設置
  • 外窓交換
  • 玄関や勝手口などのドア交換
期間
  • 工事への着手日:2023年11月2日以降
  • 交付申請期間:2024年3月29日~2024年12月31日

 

なお、先進的窓リノベ事業も、引き続き2025年も実施予定ですので、2024年の申請に間に合わない場合は、2025年にリフォーム工事を遅らせて補助金を受け取ることも可能です。

〈関連コラム〉

【2024】先進的窓リノベ事業とは?補助金が"間に合わない・なくなる"ことも?解説します

既存住宅における断熱リフォーム支援事業

既存住宅における断熱リフォーム支援事業は、既存住宅の断熱リフォームを対象に補助金が交付される制度です。

断熱材も含めたリフォームを対象とするメニューと、主に窓を対象に断熱改修するメニューに分かれています。
本記事では、特に窓を対象としたメニューについて紹介します。

参考:環境省 既存住宅の断熱リフォーム支援事業

補助金額 補助金額の上限

  • 高性能建材(窓・玄関ドア):120万円
  • LED照明:1か所8,000円
  • 蓄電システム:20万円
  • 蓄熱設備:20万円
  • 熱交換型換気設備等:5万円
  • EV充電設備:5万円
補助対象工事 上記製品
期間 公募開始時に発表される期間

※本記事執筆時点では、次回の公募は令和7年1月下旬

長期優良化リフォーム推進事業

長期優良化リフォーム推進事業は、ホームインスペクション(住宅の劣化の状態などを確認する調査)を受けた上で、リフォーム工事によって建物が一定の基準を満たすことで補助金が交付される制度です。

参考:国土交通省 長期優良住宅化リフォーム推進事業

補助金額 補助限度額

  • 長期優良住宅:160万円
  • 長期優良住宅無し:80万円

※補助率:1/3

補助対象工事 住宅の性能向上リフォーム工事

(省エネ対策、耐震性の向上など)

期間
  • 交付申請期間:令和6年5月13日~令和7年1月31日
  • 完了報告期間:令和6年6月17日~令和7年2月21日

省エネリフォーム促進税制

省エネリフォーム促進税制は、一定の基準を満たす省エネリフォームをした場合に、所得税の税額控除を受けられる制度です。

参考:国税庁 省エネ改修工事をした場合

補助金額
  • 1,000万円まで:工事費用×10%を所得税から控除
  • 1,000万円を超える部分:工事費用×5%を所得税から控除

※省エネリフォームの場合、250万円が限度額

補助対象工事 住宅の性能向上リフォーム工事

(省エネ対策、耐震性の向上など)

期間
  • 令和7年12月31日まで

既存住宅における省エネ改修促進制度(東京都)

既存住宅における省エネ改修促進制度は、東京都が独自に実施する制度です。

断熱性向上のほか、蓄電池やV2H、太陽光など様々な工事・設備が対象になりますが、本記事では窓を対象とした工事について紹介します。

参考:東京都 既存住宅における省エネ改修促進事業

補助金額 補助金額の上限

  • 1戸あたり100万円

※補助率:1/3

補助対象工事 一定の断熱性が認められる窓製品

※1つ以上の居室について「全ての窓に高断熱窓を設置」す

期間
  • 令和6年6月28日から令和11年3月30日まで

 

このように、国や自治体は様々な補助制度を用意しています。
活用することで費用を抑えつつ、玄関ドアや窓をリフォームし、快適な住環境を実現可能です。

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『2025年度』実施予定の補助金を紹介

K邸 真空ガラススペーシア交換_2

〈施工事例〉K様邸|真空ガラススペーシア施工例

ここまで、2024年度に実施中の補助金を紹介しましたが、2025年度に実施することが決まっている補助金もありますので紹介します。

子育てグリーン住宅支援事業

子育てグリーン化住宅支援事業は、2024年に行われた子育てエコホーム支援事業と同等の補助事業です。

子育てグリーン住宅支援事業(リフォーム)の概要

参考:国土交通省 子育てグリーン住宅支援事業について

子育てグリーン化住宅支援事業は、窓や玄関ドアなど、開口部の断熱改修に加えて、躯体の断熱改修(壁面への断熱工事など)やエコ住宅設備の設置など最低でも2種類のリフォーム工事が必要です。

このため、窓や玄関ドアを単体でリフォームしたい場合は、2025年も継続することが決まっている先進的窓リノベ2025事業を利用することをおすすめします。

先進的窓リノベ2025事業

先進的窓リノベ2025事業は、2025年に行われた先進的窓リノベ2024事業と同等の補助事業です。

先進的窓リノベ2025事業の概要

参考:環境省 先進的窓リノベ2025事業について

  • 内窓設置
  • 外窓交換
  • ガラス交換

こうした、開口部の断熱性を高める工事に対して広く活用でき、最大で200万円の補助金を受けることも可能です。

窓の高性能化リフォームに興味のある方は、利用を検討してみましょう。

〈関連コラム〉

先進的窓リノベ事業補助金はなくならず2025年も実施予定|登録事業者・対象商品など最新情報を簡単解説

2025年のリフォーム工事であっても、打ち合わせや現場での採寸などをしていると、いつの間にか申請期限の到来や予算の上限に達する恐れがあります。

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窓リフォームの補助金の調べ方や注意点

窓リフォームの補助金の調べ方や注意点

記事の終わりに、自治体が独自に実施する補助金の調べ方や、補助金を利用する場合の注意点についてお伝えします。

窓リフォームの補助金の調べ方

窓リフォームの補助金を調べる場合、主に次の2つの方法があります。

  • お住まいの自治体に問い合わせる
  • リフォーム業者に問い合わせる

実施予定の工事内容を取りまとめた上で自治体の担当課に問い合わせることで、該当する補助金について案内を受けることが可能です。
また、自治体のホームページにも補助金の情報は掲載されています。

自治体に問い合わせるほか、リフォーム会社に問い合わせることも有効です。
リフォーム会社は補助金の情報を詳しく把握していますので、希望するリフォーム工事に適した補助金の提案を受けられる可能性があります。

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補助金を利用したリフォームの注意点

補助金を利用してリフォームする場合は、次の点に注意することをおすすめします。

  • リフォームの内容によっては利用できない可能性がある
  • 申請期限に間に合わない可能性がある
  • 予算の上限に達した場合は申請が打ち切られる
  • 事業者登録した業者に依頼する必要がある
  • 同じリフォームでも事業によって補助金額が変わる

特に注意が必要な点は、申請期限に間に合わないことや、予算の上限に達する場合です。

補助金事業は、工事の開始日や補助金の申請日、工事完了の報告期限などが細かく定められています。
何らかの理由で日付を超えてしまった場合、補助金を利用することはできません。

また、事業ごとに予算が設定されていて、予算の上限に達した場合も補助金を受けられません。
このため、補助金を利用したリフォーム工事は、余裕を持ったスケジュールが重要になります。

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まとめ

真空ガラスや二重窓など、断熱性の高い窓への交換リフォームについて、代表的な補助金を紹介しました。

同様の工種でも、様々な補助金が用意されていますので、工事のスケジュールや補助金額などを確認して、最適な補助金を利用することをおすすめします。

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