地震で窓ガラスが割れる震度と原因・対策を解説|地震に強い窓ガラス、窓ガラスが割れた後の対処法も紹介
ご自宅・店舗等に新しい窓ガラスの設置を検討中で、「地震対策は必要か」「窓ガラスはどの程度の震度で割れる危険性があるのか」など、疑問や不安をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、首都圏で住宅の窓リフォーム・店舗等への窓設置などを承っている「株式会社MAC(マック)」が、以下の項目をわかりやすく解説します。
このコラムのポイント |
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地震発生時に、ご自身・ご家族・店舗に訪れるお客様などへ、窓ガラスが原因の被害が及ぶことのないよう、ぜひ最後までご確認ください。
Contents
窓ガラスが割れる可能性がある地震の震度
窓ガラスが割れる可能性がある地震の震度を、気象庁が公表しています。
震度 | 窓ガラスの状況 |
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震度5弱 | まれに窓ガラスが割れて落ちることがある |
震度5強 | 窓ガラスが割れて落ちることがある |
震度6弱 | 窓ガラスが破損、落下することがある |
震度6強 | 窓ガラスが破損、落下する建物が多くなる |
震度7 | 窓ガラスが破損、落下する建物がさらに多くなる |
〈引用〉気象庁ホームページ『気象庁震度階級関連解説表』人の体感・行動、屋内の状況、屋外の状況
近年、震度5程度の地震が各地で発生しているので、ご自宅・店舗の所在地に関わらず、地震対策を意識した窓ガラスの設置が必要ですね。
また、過去の地震で発生した「窓ガラスが割れる・落下する」といった被害から、被害を受けやすい窓ガラスの状態もわかっているので、次に確認しましょう。
首都圏でご自宅・店舗等に新しい窓ガラスの設置を検討中の方は、株式会社MAC(マック)へお問い合わせください。
窓ガラス1枚よりご相談を承ります。
地震で窓ガラスが割れる原因|震度に関わらず割れる危険性がある窓ガラスとは
地震で窓ガラスが割れる主な原因は、以下のとおりです。
- 地震の揺れで窓枠・サッシなどがゆがみ、窓ガラスが割れる原因になる
- 地震の揺れで周辺の家具などが転倒し、窓ガラスに衝突した衝撃で割れる
- 大きいサイズの1枚ガラスは、小さいサイズと比較して割れやすいことを想定できる
また、建物・土地の状況などによって、震度に関わらず窓ガラスが割れやすくなっているケースもあります。
- 1979年以前に着工された建物は、サッシ・窓ガラスを硬化性パテで固定していることがあり、硬化性パテの劣化により窓ガラスが地震の影響を受けやすい
- 窓枠やサッシが劣化してゆがみ・すき間などがある場合は地震の影響を受けやすい
- 地盤が弱い土地に建つ建物は地震の影響を受けやすい
〈参考〉硬化性パテについて:東京都都市整備局『天井・窓ガラス・外壁タイル等の落下防止対策について』窓ガラス
ご自宅・店舗等に新しい窓ガラスの設置を検討する場合には、長期的に安心して使用できるプランを検討したいですよね。
次に「地震による窓ガラスの損傷や、割れた窓ガラスによる被害を防ぐ対策」を紹介するので、ぜひご確認ください。
地震による窓ガラスの損傷・割れた窓ガラスの飛散による被害を防ぐ6つの対策|地震に強い窓ガラスの種類も紹介
地震による窓ガラスの損傷や、割れた窓ガラスの飛散による被害を防ぐ主な対策は、以下のとおりです。
- 地震に強い窓ガラスを採用する
- 窓枠やサッシにゆがみ・すき間がある場合はリフォームで修繕
- 窓の近くにガラス損傷の原因となる家具などを置かない
- 窓ガラスに飛散防止フィルム・防犯フィルムを貼る
- カーテンを閉めてガラスが飛散するのを防ぐ
- 窓ガラスの真下に長時間過ごすスペースをつくらない
ぞれぞれ、新しい窓ガラスを設置するプランに取り入れて頂きたいポイントを紹介します。
地震に強い窓ガラスを採用する|地震に強い窓ガラスの種類
地震に強い窓ガラスの種類は、複数あります。
それぞれの特徴を簡単に紹介します。
窓ガラス | 特徴 |
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網入りガラス | ・飛散しづらい ・主に火災に強い |
強化ガラス | ・飛散しづらい ・落下しづらい |
防災安全合わせガラス | ・衝撃に強い ・飛散しづらい ・落下しづらい |
上記の中でも特に防災安全合わせガラスは、通常の合わせガラスと比較しても強度が高く、空き巣犯などが窓ガラスを割って侵入することを防ぐ効果も期待できます。
こちらの記事で、窓の防犯対策を確認できます。
〈関連ページ〉面格子と防犯ガラスの防犯効果|面格子は意味ない?空き巣対策に必要な設置ポイントを解説
窓ガラスに防犯フィルムを貼る
防犯フィルムは窓の落下を防げませんが、窓ガラスの衝撃に対する強さを補強し、割れても飛散しづらくなります。
防犯フィルムの種類は豊富で、「性能に大きな幅がある」「施工精度によって効果が左右される」といった特徴があるため、CPマークのある防犯フィルムを選び、リフォーム会社等のプロに施工を依頼するのがおすすめです。
※CPマークのある防犯フィルムは、警察庁・国土交通省などが定めた一定基準をクリアした、防犯性能の高い製品です。
こちらの記事で、防犯フィルムの効果を確認できます。
〈関連ページ〉玄関ドアのガラスに防犯フィルムを貼るメリット・効果とは?フィルムを貼り付ける場合の注意点も解説
窓枠やサッシにゆがみ・すき間がある場合はリフォームで修繕
建物の劣化などによって窓枠・サッシにゆがみやすき間がある場合は、日常的に窓が割れる・落下する危険性があります。
地震による衝撃が加わると危険度が増すため、窓ガラスを新しくするだけではなく、リフォームで「窓枠と外壁」「窓枠とサッシ」を正常な状態に修繕してください。
窓ガラス交換の際には、補助金を活用して費用負担を軽減できる可能性があります。
〈関連ページ〉先進的窓リノベ事業補助金はなくならず2025年も実施予定|登録事業者・対象商品など最新情報を簡単解説
首都圏で、窓リフォームを検討中の方は、株式会社MAC(マック)へお問い合わせください。
株式会社MAC(マック)は、補助金を活用した窓リフォームに対応しております。
窓の近くにガラス損傷の原因となる家具などを置かない
過去の地震では、背の高い家具が転倒して窓ガラスにぶつかり、窓ガラスが割れる事例が多数発生しています。
背の高い家具が、窓ガラスにぶつかることを避ける対策を実施してください。
- 背の高い家具は窓から離れた場所に置く
- 家具と壁を強固に固定する
- 転倒の危険性がないロースタイルの家具を使用する
カーテンを閉めてガラスが飛散するのを防ぐ
窓ガラスが割れると、非常に細かくて鋭い破片となって高速で飛散します。
ガラスの飛散によって大怪我を負うこともあるため、突然の地震を想定してカーテンやレースカーテンを閉めて過ごすことも、割れた窓ガラスの飛散による被害を軽減する有効な対策です。
窓ガラスの真下に長時間過ごすスペースをつくらない
上記と同様の理由で、窓ガラスの真下に以下のような長時間過ごすスペースをつくらないことも、割れた窓ガラスの飛散による被害を軽減する大切な対策です。
- ベッド
- お子さまの遊び場
- ソファ など
【番外編】窓ガラスの割れ・飛散防止効果が低い対策
以下のような対策は、地震で窓ガラスが割れる・飛散するのを防ぐ効果が低いため、おすすめできません。
- 窓ガラスにガムテープを貼る:ほとんど効果がないのが一般的
- シャッターを設置する:屋外の飛来物から窓ガラスを守る効果はあるが、地震の揺れによって窓ガラスが割れる・落下するのは防げない
- 家具を突っ張り棒で天井に固定する:地震の揺れ方・地震の継続時間によっては家具の転倒を避けられないケースがある
地震による窓ガラスの損傷・割れた窓ガラスの飛散による被害を防ぐ対策を紹介してきました。
店舗等の多くの方が訪れる場所に設置する窓ガラスは、「地震に強いガラスを採用したうえで、防犯フィルムを貼る」という方法もあります。
窓ガラスの用途・設置場所など、状況に応じて適切な対策を検討していただけると幸いです。
首都圏で、「店舗に大きな窓ガラスを設置したい」などをご要望の方は、株式会社MAC(マック)へお問い合わせください。
窓ガラス1枚から大規模なショールームウィンドウまで、事業用建物の窓ガラスについても、お気軽にご相談いただけます。
震度別の想定被害、地震で窓ガラスが割れた後の避難方法・片付け方を再確認
最後に、ご自宅・店舗等の防災対策をより強化するために、「震度別の想定被害」「地震で窓ガラスが割れた後の避難方法・片付け方」も、一緒に確認しましょう。
震度別の想定被害
震度別の想定被害は、以下のとおりです。
震度 | 想定被害 |
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震度1 | 「人によっては揺れを少し感じる」という程度で、被害はないのが一般的。 |
震度2 | 揺れを少し感じる程度で、被害はないのが一般的。 |
震度3 | 眠っていても揺れに気づく程度で、食器が音をたてる。 |
震度4 | 大きい揺れだと感じ、置物が倒れることがある。 |
震度5弱 | 恐怖を感じる揺れで、食器・本が倒れたり、不安定な家具が倒れたりすることがある。 |
震度5強 | 物につかまらないと動けないほどの揺れで、多くの物が倒れる。家具が倒れることもある。 |
震度6弱 | 立っていられないほどの揺れで、多くの家具が移動し、建具がゆがんで開かないなどの支障が出ることもある。 |
震度6強 | 動けないほどの揺れで、飛ばされることもあり、家具の移動・転倒が多くなる。 |
震度7 | 動けないほどの揺れで、飛ばされることもあり、家具が飛ぶこともある。 |
〈参考〉気象庁ホームページ『気象庁震度階級関連解説表』人の体感・行動、屋内の状況、屋外の状況を株式会社MAC(マック)が要約して紹介
上記のほか、震度5弱以上の地震では建物の外壁にひび割れなどが起き、震度6弱以上の地震では建物が傾くなどの被害を受けることがあります。
特に築年数が古い建物、過去の地震で大きな被害を受けて未修繕の建物などを使用している場合には、建物の耐震性能を確認し、地震対策をしておくことをおすすめします。
地震で窓ガラスが割れた場合の避難方法・ガラスの片付け方
「窓ガラスが割れる=震度5弱以上の大地震」であることを想定できるため、特に以下2点に注意して避難してください。
- (火事・建物の倒壊などの重大な二次災害が起きている場合以外は)慌てて外に飛び出さず、揺れが落ち着いてから避難を開始する。
- 室内の窓ガラスから離れた場所であっても、完全に片付けが終了するまでは靴を履いて移動すると安全。
例えば「寝室に靴を一足置いておき、ご家族の1人が玄関からご家族に靴を届ける」など、ご家族が安全に避難できる方法を考えておきましょう。
また、割れた窓ガラスは、以下のように片付けてください。
割れた窓ガラスの片付け方 |
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軍手をはめて、大きな破片を新聞紙の上などにまとめる
↓ ホウキ・ちりとりを使って中くらいの破片を集め、新聞紙の上などにまとめる ↓ 掃除機で細かい破片を吸い取る ↓ 粘着ローラーに粉状の破片を付着させる ↓ 雑巾で水拭きをし、雑巾を廃棄する |
まとめ
ご自宅・店舗等に新しい窓ガラスの設置を検討中で、地震で窓が割れる危険性などに不安をお持ちの方へ、窓ガラスが割れる震度・窓ガラスの地震対策などを解説してきました。
特に大きなサイズのFIX窓(開閉できない窓)は、過去の地震でも割れる・落下するなどの被害報告が多いため、注意が必要です。
ショーウィンドウ・ショールームの窓などが該当するため、豊富な施工実績を持つ施工業者へ相談しながら、窓設置のプランを検討してください。