【強化ガラス】7つの弱点とは?「割れる」不安への対策など知っておきたいポイントも解説
「強化ガラスの弱点を確認したい」
本記事は、こうした要望に対して、強化ガラスの弱点をはじめとする特徴について紹介します。
強化ガラスならではのメリットや、「キズがついても大丈夫?」「防犯目的でも使える?」「地震対策にもなる?」こうした疑問にもお答えしますので、強化ガラスの採用について迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
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このコラムのポイント |
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強化ガラスとは?用途や費用についても解説
強化ガラスは、ガラスを600~700℃まで加熱した後、表面に空気を吹き付けることで急冷して作られるガラスです。
ガラスの内外部で圧力差が生まれることから、通常のガラスと比較して強度が高くなる特徴を持っています。
高い強度を活かして、次のような目的、場所で利用されています。
- 住宅やビルなど幅広い場所の窓ガラス
- バルコニーなどに設置するガラス製のフェンス
- ガラス製リビングテーブルの天板
- 商店の店舗やショーウィンドウ
- 自動車のサイドガラス など
なお、強化ガラスは作成に技術と手間がかかることから、通常のガラスと比較して費用が高くなる傾向にあります。
通常のガラスが1枚10,000円で交換できる場合、15,000円など、1.5倍以上の費用がかかるケースがあります。
知っておきたい「強化ガラスの弱点」
通常のガラスと比較して高い強度を持つ強化ガラスですが、採用する場合、弱点があることを認識する必要があります。
次の7つの弱点について把握しましょう。
- 横方向(小口)からの衝撃に弱い
- 部分的に破損すると全体が割れる
- 一点に対する衝撃に弱い
- 防犯ガラスとしての機能は限定的
- 現場での加工はできない
- 強度を確保するため一定の厚みがある
- 納品までに時間を要する
横方向(小口)からの衝撃に弱い
1つ目は、横方向(小口)からの衝撃に弱いことです。
強化ガラスは平面部分に対する衝撃には強いものの、切断面である小口側からの衝撃に弱い特徴を持っています。
硬質なもので衝撃を与えると簡単に割れる可能性もありますので、強化ガラスの小口が表面に出る場合は、フチに破損止めなどのパーツを取り付けることをおすすめします。
部分的に破損すると全体が割れる
2つ目は、部分的に破損した場合でも、強化ガラスの場合は全体が割れる可能性があることです。
「強化ガラスの端にぶつかってしまった」「強化ガラスに物を落としてしまった」こうしたケースで、一部の破損や割れに留まらず、ガラス全体が割れる可能性があります。
一点に対する衝撃に弱い
3つ目は、一点に対する衝撃に弱いことです。
面的な衝撃に強い強化ガラスですが、ハンマーなど一点に集中して圧力のかかる衝撃に弱い特徴を持っています。
どんなケースに対しても衝撃に強い訳ではない、という認識が必要です。
防犯ガラスとしての機能は限定的
4つ目は、防犯ガラスとしての機能は限定的である点です。
紹介したとおり、小口からの衝撃や一点に対する衝撃に弱いことから、空き巣などの侵入窃盗を防ぐ効果は限定的です。
一方で、割れるときは全体が一度に割れるケースが多いですので、大きな音によって侵入に気づける点はメリットです。
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現場での加工はできない
5つ目は、現場でのガラスの加工ができないことです。
強化ガラスは工場での生産時に、ガラスの内外部に圧力が加わるように作られています。
加工を施すと、部分的に圧力が高まり全体が割れてしまう可能性があります。
強度を確保するため一定の厚みがある
6つ目は、一定の強度を確保するため厚みが必要である点です。
ガラス内部は引張りの力が、外側は圧縮の力が働いている強化ガラスは、圧力差を発生させるため最低限の厚みが必要です。
このため、極端に薄いガラスなどを作成することは困難です。
納品までに時間を要する
7つ目は、納品までに時間を要することです。
強化ガラスは多くがオーダーメイド品であることから、発注から製造、納品まで一ヶ月ほど要することがあります。
使用中の強化ガラスが割れた場合も、交換のガラスが到着するまで同等の納期が必要である点を認識しましょう。
このように、強化ガラスを利用する場合は複数の注意するべき点があります。
ご検討中の方は、専門家に相談の上で採用を決めることをおすすめします。
首都圏での使用をご検討中の方は、株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。
強化ガラス「その他の特徴」
強化ガラスについての弱点を紹介しましたが、選択するべきメリットもありますので紹介します。
一般的なガラスの3~5倍の強度
日本板硝子株式会社の資料によると、一般的なフロート板ガラスと比較して、強化ガラスはおよそ3倍の強度を誇るとされています。
設置する場所が通行人の多い場所であるなど、強度が求められる箇所に設置する場合は強化ガラスがおすすめです。
一般的なガラスより耐熱温度が高い
強化ガラスは一般的なガラスよりも耐熱温度が高い点もメリットです。
ガラスは、温度の高い箇所と低い箇所と温度差ができると、圧力差が生まれて熱割れを起こす可能性があります。
強化ガラスであれば、高い圧力を受けても耐えられますので、熱割れを避けたい場合も強化ガラスの使用は適しています。
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割れても鋭利にならず安全性が高い
強化ガラスは割れるとき、ガラス全体が粉々に割れることから、ケガをするリスクが低いという特徴を持っています。
皮膚に刺さる鋭利な面が生じにくいですので、人が接触しやすい箇所に設置する場合に適しています。
こうした特徴を求めている方は、強化ガラスを利用して外構や内装を仕上げることがおすすめです。
具体的に強化ガラスの設置を検討している方は、首都圏で玄関・窓リフォームやエクステリアを施工する株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。
強化ガラスを使用する場合に知っておきたいポイント
強化ガラスの使用を検討する際、知っておきたいポイントがありますので、記事の終わりに紹介します。
キズの蓄積を避ける、気になったら交換を検討
1つ目は、強化ガラスはキズの蓄積を避ける必要があることです。
ガラスの外側と内側で圧力差がある強化ガラスは、深いキズが入ることで全体が割れる危険性があります。
キズが入り割れが気になった場合は交換する必要がありますので、日常的な使い方に気をつけなければいけません。
防犯性を高めたいなら「防犯ガラス」を使用する
2つ目は、ガラスに防犯効果を求める場合は防犯ガラスを利用することです。
強化ガラスはハンマーなどで一部に衝撃を与えると全体が割れる可能性があることから防犯性は期待できないと考え、防犯ガラスを使用することをおすすめします。
災害対策なら強化ガラスも有効
3つ目は、地震や台風といった災害対策として導入する場合、強化ガラスは有効であることです。
通常のガラスより強度がある強化ガラスは、地震や台風による圧力や、物の飛来による衝撃に耐える能力があります。
また、万が一割れた場合でも、鋭利な面が生じにくいことから、安全に避難することにもつながります。
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まとめ
強化ガラスを採用する場合に知っておきたい、7つの弱点について解説しました。
通常のガラスより強度が高い一方で、小口方向や一点に対する衝撃に弱いことなど、強化ガラスには弱点もあります。
このため防犯対策としての利用は勧められない一方、人が接触する可能性の高い場所などに使用する際に最適なガラスといえます。
こうした特徴を把握した上で、場所や使い方に合わせてガラスを選びましょう。
より詳しく、強化ガラスも含めたガラスの特徴について知りたい方は、株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。