勝手口の結露対策5選|結露を放置してはいけない理由や原因を解説
勝手口の結露が毎年ひどくて頭を悩ませていませんか。
結露は見た目の悪さだけでなく、健康被害や家屋の劣化など深刻な問題を引き起こす可能性があります。
しかし、適切な対策を講じることで、これらの問題は解決可能です。
そこで今回は、首都圏で窓のリフォームを数多く手がける株式会社MAC(マック)が、勝手口の結露が起こる原因から、DIYで手軽にできる対策、本格的な改修方法まで、幅広く解説します。
快適な住まいづくりのために、ぜひ最後までお読みください。
このコラムのポイント |
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Contents
勝手口の結露が引き起こす問題
勝手口や窓の結露は冬期は気になるものの、春先になればおさまるので一見些細な問題に思えるかもしれません。
しかし、放置するとさまざまな問題を引き起こす可能性があります。
そこでまずは、勝手口の結露がもたらす3つの主な問題について解説します。
カビやダニの発生
カビやダニは、人体にアレルギー反応やアトピーなどの悪影響をおよぼす可能性があります。
結露による湿気は、カビやダニにとって最適な環境を作り出すため注意が必要です。
カビの胞子を吸い込むことで、喘息の症状悪化や、新たなアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
また、ダニの死骸やフンは強力なアレルゲンとなり、アトピー性皮膚炎を悪化させる原因となることがあります。
ずっと治らないと思っていたアレルギー反応も、カビやダニがいなくなれば、解消されるかもしれません。
柱など木材の腐食
結露がもたらす湿気は、ご自宅にも悪影響を与えます。
とくに木材は湿気に弱く、長期間湿気の多い状態に置かれると腐食が進行し、建物全体の耐久性を低下させます。
なかでも注意したいのが「内部結露(※)」です。
内部結露が発生すると、断熱材の中に湿気が侵入し、柱や土台といった建物の構造部分を腐らせる可能性があります。
このような内部での腐食は外からは気づきにくく、気がついたときには多額の修繕費用がかかるため、内部結露を発生させないことが大切です。
※内部結露:目に見える表面ではなく、壁や床の内部で起こる結露のこと
冷気の侵入による光熱費の増加
結露はご自宅の快適性だけでなく、家計にも影響を与えます。
勝手口周りなどの結露している箇所は、冷気の侵入口となっていることを示すサインでもあるのです。
冷気が侵入すると、エアコンやヒーターを使用しても暖まりにくくなり、暖房機器の設定温度を上げる必要があります。
光熱費の増加に加え、冬場は勝手口周りで足元が冷えやすくなり、キッチンの快適性も損なわれます。
首都圏で勝手口の結露についての不満を感じている方は、株式会社MAC(マック)までお気軽にお問い合わせください。
不満の原因を取り除くべく、対策を提案いたします。
勝手口の結露が起こる主な原因
効果的に結露対策をするためには、まず結露の原因を理解する必要があります。
ここでは、勝手口で結露が発生する3つの主な理由について詳しく解説します。
室内外の温度差
勝手口は、ご自宅の中で最も室内と外気が直接接する場所の一つです。
冬の暖房時は、室内に逃げ出す熱の約6割が勝手口や窓などの開口部からです。
とくに冬場は注意が必要で、暖房を使用すればするほど室内外の温度差が大きくなり、結露が発生しやすくなるのです。
換気不足
換気不足で室内の湿度が高くなると、空気中の水蒸気が冷えた表面で結露しやすくなります。
料理や洗濯物の室内干しなどで水蒸気が室内にこもると、湿度が上昇し結露の原因となります。
換気不足を改善するためには、24時間換気システムの活用や定期的な窓開けが効果的です。
1日に2〜3回、数分間窓を全開にして空気を入れ替えるだけでも、室内の湿度を下げる効果があります。
換気扇をつけっぱなしにした際の電気代などの不安について、こちらで解説しています。
〈関連ページ〉結露対策として「換気扇つけっぱなし」効果は?電気代などの不安やその他の対策も解説
断熱性能の不足
勝手口の断熱性能が低いと、外気の温度が室内に伝わりやすくなり、結露が起こりやすくなります。
とくに冬は室内と外気の温度差が大きくなるため、断熱性能の不足をより実感しやすい季節です。
しかし、断熱性能を向上させて勝手口と外部の熱の出入りを遮断すると、結露を抑えられます。
勝手口を手軽にDIYで断熱する方法について、こちらで解説しています。
〈関連ページ〉勝手口の断熱化・防寒対策をDIYする4つの方法|費用相場や二重ドア・内窓をDIYできるかも解説
どのように勝手口の結露を抑えるのが有効かお悩みの方は、首都圏の玄関・窓・勝手口リフォームをする株式会社MAC(マック)までお気軽にお問い合わせください。
勝手口の結露対策
ここでは、比較的手軽に実践できる対策から本格的な方法まで、5つの効果的な結露対策をご紹介します。
ご自宅の状況に合わせて、取り入れやすい方法を試してください。
食器用洗剤で勝手口を拭く
意外に思えるかもしれませんが、食器用中性洗剤を使った簡単な方法で結露を軽減できます。
具体的な方法は以下の通りです。
- 水に中性洗剤を20倍程度に薄める
- 布を浸して軽く絞る
- 勝手口を拭く
この作業を1週間に1回程度行うと効果的です。
コストもかからず、すぐに始められる方法なので、まずはこちらを試してみてはいかがでしょうか。
結露吸水テープを貼る
結露吸水テープは、窓ガラスの下部に貼り付けて使用する簡単な結露対策グッズです。
テープの厚さが5mmほどあり、結露の水が窓枠や床に垂れるのを防ぐのに有効です。
ただし吸水できる量には限界があるため、結露が頻繁に起こる場所では、これだけでは不十分な場合もあります。
そのため、除湿機と併用するなど他の対策と組み合わせると、より効果的に結露を防げます。
除湿機やサーキュレーターを使用する
除湿機やサーキュレーターを活用すると、効果的に湿度を管理できます。
- 除湿機:室内の湿度を直接下げることで結露の発生を抑制する
- サーキュレーター:室内の空気を循環させることで湿度の偏りを解消できる
とくに除湿機は、一定の湿度を保つように設定できるため、安定した湿度管理が可能です。
こまめに換気する
換気は、結露対策の基本です。
定期的に換気をすることで、室内にこもった水蒸気を外に逃がし、結露を軽減できます。
2か所以上の窓やドアを開けて空気の流れを作るのが換気のポイントです。
また、24時間換気システムがある場合は、常に稼働させておくことで簡単に室内の湿度を管理できます。
断熱タイプの勝手口ドアに交換する
結露対策に最も効果的な方法は、断熱性能の高い勝手口ドアに交換することです。
断熱性能の高いドアに交換することで、勝手口周辺の温度差が小さくなり、結露が発生しにくくなります。
交換に費用がかかりますが、主に以下のメリットがあります。
- 暖房の熱が逃げにくくなる
- 外気の侵入を防ぐ
- エアコンの効率が良くなる
- キッチンの寒さが解消される
- 結露を抑えられる
また、最新の断熱ドアは防犯性能も高いものが多く、セキュリティ面でも安心できます。
勝手口におすすめの防犯対策について、こちらで解説しています。
〈関連ページ〉勝手口におすすめの防犯対策9選|侵入されやすい理由やよくある質問も解説
玄関ドアや窓のリフォームにかかる費用を抑えたい方は、自社管理の建具専門店に依頼することをおすすめします。
詳しくは、以下の株式会社MAC(マック)が料金を抑えられる理由をご覧ください。
勝手口の結露対策に関するQ&A
最後に、勝手口の結露対策について、株式会社MAC(マック)がよくいただく質問にお答えします。
結露を放置するとどうなりますか?
結露を放置すると、見た目の問題だけでなく、ご自宅の構造や居住者の健康に悪影響をおよぼす可能性があります。
主な問題点は以下の通りです。
- カビやダニの発生
- 木材の腐朽による建物の劣化
- 床材の変形や剥がれ
- 壁紙のはがれ
このように、結露を放置すると後々の後悔につながる可能性があるため、早めの対策が重要です。
DIYでできる結露対策はありますか?
DIYで取り組める結露対策は以下の2つです。
- 結露吸水テープの貼り付け
- 断熱シートの貼り付け
これらの対策は比較的手軽に実施できますが、効果は限定的な場合があります。
複数の対策との組み合わせをおすすめします。
換気だけで結露は防げますか?
換気は結露対策として有効ですが、それだけでは不十分な場合が多いです。
換気だけでは不十分な理由は以下の3つです。
- 外気が湿っている場合、換気効果が限られる
- 冬は寒いので換気しにくい
- 構造的な問題(断熱不足など)は解決できない
そのため、換気とあわせて断熱性の向上など他の対策を組み合わせるのが効果的です。
まとめ
勝手口が結露する原因や、手軽に始められる結露対策などをご紹介しました。
結露対策を重視する場合は、より断熱性の高い「断熱タイプの勝手口ドア」への交換も視野に入れましょう。
今回ご紹介した内容を、勝手口の結露対策を検討する際の参考としていただけると幸いです。