結露対策としての「換気扇つけっぱなし」効果は?電気代などの不安やその他の対策も解説
「結露対策として、換気扇をつけっぱなしにするのはどうですか?」
こうした疑問を聞かれることがあります。
本記事では、結露対策として換気扇をつけっぱなしにすることについて、効果や注意点を紹介します。
換気扇以外にも考えられる結露対策や、換気扇をつけたままにすることに対する心配・不安についても紹介しますので、換気扇で気軽に結露対策したい方は、ぜひ参考にしてください。
このコラムのポイント |
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結露とは?
結露とは、水蒸気を含んだ空気が窓際で急激に冷やされることで、窓ガラスや壁、床などに水滴が生じる現象です。
結露しやすい部屋の特徴
結露しやすい部屋には、以下のような特徴があります。
- 窓枠が熱を通しやすいアルミ製
- 断熱性の低いシングルガラス
- 日当たりの少ない北向きの部屋
- 換気が不十分で湿気がこもりやすい
- 水蒸気が増える燃焼式の暖房器具の利用 など
結露で生じる問題点
結露が発生することによって、複数の問題が発生します。
- 水滴の付着によりカビ・ダニが発生、アレルギー症状が起こる
- 常に湿った状態になることで木材や壁紙が劣化する
- 湿った木材を食べるシロアリが発生し食害に遭うことも
このように結露が原因となって、人の健康や建物の耐久性を損なう恐れがありますので、換気扇の利用をはじめとする対策によって結露を避けることが求められます。
〈関連コラム〉
結露を根本的に抑えるためには、玄関ドアや窓など開口部の交換リフォームがおすすめです。
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「結露対策に換気扇つけっぱなし」効果は?
様々な問題を起こす結露ですが、対策として換気扇を回し続けることは効果があるのでしょうか。
換気扇のつけっぱなしは結露対策に効果アリ
換気扇をつけっぱなしにすることは、結露対策として効果を発揮します。
結露が発生する原因のひとつは、部屋の中で温度・湿度の差が生まれることです。
このため、換気扇をつけて空気を循環させ温度・湿度差を解消することは、結露対策として効果的です。
また、暖房機器や調理、人の呼気などによって供給される水蒸気を換気扇によって排出できる点も、換気扇によって結露を防ぐ理由になります。
その他のメリット:カビ・ダニ予防
換気扇をつけることで、その他のメリットも感じられますので紹介します。
1つ目は、カビ・ダニの予防です。
結露を防ぎ、室内の湿気を排出できますので、換気扇によってカビ・ダニの発生を予防できます。
一般的に、カビは湿度60%以上、ダニは70%以上で活発化し繁殖するとされます。
換気扇をつけっぱなしにすることで、常に湿度を低い状態に保てますので、カビ・ダニの被害を受ける可能性を減らすことが可能です。
その他のメリット:新鮮な空気の取り込み
2つ目は、新鮮な空気を取り込めることです。
換気扇を回すことで室内の空気を排出すると、不足した空気を取り込むように吸気口から新鮮な空気が取り込まれます。
部屋の中は、建材から揮発した化学物質や、人の呼吸によって生み出された二酸化炭素が充満することとなります。
換気扇を回すことで、汚染された空気を排出し、新鮮な空気へ置き換えることが可能です。
その他のメリット:ゴキブリ対策
3つ目は、ゴキブリが侵入する原因を減らせることです。
避けたい害虫のひとつであるゴキブリは、湿気の多い場所を好み、食べ物の匂いに集まります。
換気扇を回すことで、室内の湿度を下げるとともに食べ物の匂いも排出できますので、室内へのゴキブリの侵入を防ぐ効果を期待できます。
注意:結露を完全に防げる訳ではない
換気扇をつけっぱなしにすることについて注意が必要な点は、結露を完全に防げる訳ではないことです。
窓の性能が不足している場合や、間取り上の問題で気流が起きない部屋がある場合、いくら換気をしても結露する可能性があります。
これから紹介する換気扇以外の対策も含めて、結露の発生を防ぎましょう。
換気扇をつけ続けることは、結露を抑える効果がありますが完全ではありません。
窓の交換など、他の方法も含めて結露対策を検討することをおすすめします。
窓まわりの結露について、不満を感じている方は株式会社MAC(マック)までお気軽にお問い合わせください。
換気扇以外に考えられる結露対策
換気扇のつけっぱなし以外に考えられる主な結露対策は、以下の3つです。
- 燃焼式の暖房機器を避ける
- 洗濯物の室内干しを避ける
- 玄関ドア・勝手口・窓の交換
燃焼式の暖房機器を避ける
1つ目は、燃焼式の暖房機器を避けることです。
石油ファンヒーターに代表される燃焼式の暖房機器は、燃焼時に多量の水蒸気を発生させます。
換気扇をつけて湿気を外に排出しても、排出量を上回る水蒸気が発生すれば結露してしまいます。
こうした燃焼式の暖房器具を避けることで水蒸気の供給を避け、窓際で発生する結露の量を減らせます。
洗濯物の室内干しを避ける
2つ目は、洗濯物の室内干しを避けることです。
洗濯物を室内で干すと、洗濯物から発生する水蒸気によって湿気が供給されます。
室内の湿度が高くなりますので、室内干しを避ける必要があります。
なお、調理や観葉植物、呼吸や汗、加湿器といった様々な要因で水蒸気は供給されますので、室内干し以外にもある湿気が放出される要因を突き止めましょう。
玄関ドア・勝手口・窓の交換
3つ目は、玄関ドアや勝手口、窓といった外部と接する建具を交換することです。
はじめに紹介したとおり、熱伝導率の高いアルミサッシや、断熱性の低いシングルガラスを利用した窓や玄関、勝手口がある場合、換気扇をつけっぱなしにしても建具を中心に結露が発生する可能性があります。
費用はかかりますが、建具の交換によって、窓や玄関ドア周辺に発生する結露を一掃しましょう。
玄関ドアや窓のリフォームにかかる費用を抑えたい方は、自社管理の建具専門店に依頼することをおすすめします。
詳しくは、以下の株式会社MAC(マック)が料金を抑えられる理由をご覧ください。
「換気扇のつけっぱなし」で感じる心配・不安
記事の終わりに、「換気扇をつけっぱなし」にすることについて、感じることのある心配や不安について紹介します。
電気代は高くなりませんか?
常時換気モードの換気扇をつけっぱなしにすると、作動させる換気扇の仕様によりますが1か月あたりおよそ150円前後の電気代がかかります。
一定の費用はかかりますが、結露の発生を防いで人と建物の健康を守れると考えると、安いと考えて問題ありません。
なお、常時換気モードが付属しておらず強風量での運転しか対応していない場合は、つけっぱなしにすると電気代が1か月で1,000円を超える場合もありますので、暖房機器を利用している間だけオンにするなど使用するタイミングを検討しましょう。
つけっぱなしで火事が起きませんか?
換気扇は長時間作動する設計になっていますので、基本的に火事を起こす心配はいりません。
ただし、換気扇の一般的な耐用年数である15年を経過している場合や、ホコリが溜まり抵抗が大きくなっている場合は熱が溜まる可能性があります。
掃除および長期間利用している場合は、交換も含めた点検を依頼することをおすすめします。
換気扇を掃除する回数が増えませんか?
換気扇をつけっぱなしにした場合、空気中の油分やホコリが吸引されますので、掃除の頻度を高める必要があります。
しかし、多くても月に1度掃除すればホコリは容易に取れます。
換気扇の掃除よりも、結露した水を拭き取る作業や、カビやダニを駆除する手間の方が大変ですので、換気扇の利用を優先することをおすすめします。
換気扇のつけっぱなしに不安を感じる方で発生する結露を抑えたい方は、玄関ドアや窓の交換リフォームがおすすめです。
首都圏で開口部の結露にストレスを感じている方は、株式会社MAC(マック)までお気軽にお問い合わせください。
まとめ
結露対策として「換気扇をつけっぱなしにする」ことについて、効果や問題、その他の対策を解説しました。
結露が発生するとカビやダニの発生につながり、人の健康や建物の耐久性を損なう原因となります。
換気扇をつけた状態にすることは、空気の対流を促進することや湿気を外に排出することにつながりますので、結露を防ぐために効果的です。
また、そのほかにも燃焼式の暖房器具を避ける、洗濯物の室内干しを避ける、断熱性の高い窓への交換といった方法でも結露を解消できますので、複数の方法から最適な手段を選びましょう。