【玄関ドア】鉄(スチール)・アルミなど金属製の特徴は?老朽化による問題点と対策、新品に交換するメリットも解説
鉄(スチール)など、金属製の玄関ドアの劣化によって不満を感じる方は少なくありません。
動作不良や隙間風など、玄関ドアの劣化は使用する中で実感できるからです。
そこで本記事では、金属製の玄関ドアを交換する場合に気になる、玄関ドアの材質について詳しくお伝えします。
日本では玄関ドアには、アルミや鉄(スチール)といった金属が利用されますが、それぞれ特徴は異なります。
種類ごとの特徴を把握したうえで、最適な玄関ドアを選択しましょう。
このコラムのポイント |
---|
|
Contents
金属製の玄関ドアの種類と特徴を解説
はじめに、金属製の玄関ドアの種類や特徴を紹介します。
日本で主に利用されている玄関ドアの材質は、以下の3つです。
アルミ
- 玄関ドアの中では比較的安価
- デザインが豊富
- 軽量で開閉しやすい
- 熱伝導率が高く断熱性が低い
- アルミ樹脂複合の断熱対策製品もある
- 物がぶつかったときへこみやすい
- サビに強く耐候性が高い
アルミ製の玄関ドアは、日本で最も普及しています。
加工しやすいことから豊富なデザインが取り揃えられていて、比較的安価であることから多くの住宅に利用されています。
軽量で開閉しやすい点、サビに強く耐候性が高い点なども普段使いに適したポイントです。
一方で断熱性の低さや物が当たったときにへこみやすい、といった課題もあります。
ただし、断熱性についてはメーカーの工夫などによって改善も図られています。
鉄(スチール)
- 玄関ドアの中では比較的安価
- 比較的デザインが少なめ
- 重く開閉動作がしづらい
- 熱伝導率が高く断熱性が低い
- へこみに強く耐久性が高い
- 塗装が剥げるとサビることがある
- 防火・防音性能に優れる
鉄(スチール)製の玄関ドアの主な特徴はアルミ製の玄関ドアに似ています。
注目するべきメリットは、耐火性や防音性に優れる点や、硬質でへこみづらい点などです。
一方で重量があり開閉動作しづらい点や、塗装が剥げることでサビる恐れがある点など、デメリットもありますので注意が必要です。
ステンレス
- 玄関ドアの中では比較的高価
- 比較的デザインが少なめ
- アルミ・鉄より断熱性が高い
- 物がぶつかったときへこみやすい
- サビに強く耐候性が高い
ステンレス製の玄関ドアは、紹介した金属製の玄関ドアの中で最も耐候性が高く、サビが発生しづらい特徴を持っています。
海の近くなど塩害でサビが起きやすい地域でも快適に利用できる点は大きなメリットです。
へこみやすい点や価格が高い点など、デメリットもありますので選択する際は注意が必要です。
こうした玄関ドアの素材の違いによって、玄関を含めた住まいの住環境は大きく変わります。
首都圏で玄関ドアの交換を検討している方は、株式会社MAC(マック)までお気軽にお問い合わせください。
抱えている悩みを解消できる、最適なドアの選択をお手伝いします。
金属製の玄関ドアが劣化した場合の問題点
金属製の玄関ドアが劣化した場合、具体的にどのような問題が発生するのか確認しましょう。
玄関の美観の悪化
1つ目は、玄関の美観が悪化することです。
塗装の剥げやサビの発生によって、玄関まわりの空間が古く見えてしまいます。
また、サビが起きた玄関ドアからはサビ汁が流出し、ドア周辺のコンクリートを汚す原因にもなります。
開閉時の動作不良
2つ目は、開閉時の動作不良です。
玄関ドアは傾きやサビの発生による膨張などによって、開閉時に引っかかりや異音が発生することがあります。
動作時にストレスを感じやすいほか、異音によって近所迷惑になっていないか気になる場合もあります。
〈関連コラム〉
玄関ドアが開きにくい!原因と対策を解説│関連して起こる4つの問題も紹介
隙間風による温熱環境の悪化
3つ目は、隙間風が生じることによる温熱環境の悪化です。
サビや傾きが発生すると、玄関ドアと枠の間に隙間が生じることがあります。
隙間風が起きることとなり、外気が室内に侵入、暑さや寒さを感じる原因となります。
〈関連コラム〉
玄関ドアの隙間はテープで埋めるのが正解?隙間風やゴキブリなどの虫を防止する対策を解説
雨水の侵入
4つ目は、雨水の侵入です。
サビが進行して穴が空くと、風だけでなく雨が侵入することもあります。
特に台風など強風を伴う降雨時は、玄関まで雨水が侵入することもあります。
防音性能の低下
5つ目は防音性能の低下です。
隙間や穴が開いた玄関ドアは、防音性能の低下も指摘されます。
車やトラックが走る音が室内に響くことに加え、室内のピアノやテレビの音などが外に漏れ出るケースもあります。
玄関ドアの老朽化を根本的に解決するためには、部分的な補修のほかドア自体を新品に交換することも効果的です。
首都圏で玄関ドアの交換を検討している方は、株式会社MAC(マック)までお気軽にお問い合わせください。
金属製のドアが劣化・サビた場合の対策
金属製のドアが劣化したり、サビが発生した場合には、どのような対策を取ればよいのでしょうか。
扉体の再塗装
安価に修復したい場合は、扉体の再塗装がおすすめです。
玄関ドアのサビが起きた箇所を取り除いた上で補修し、枠にもサビが移っている場合は同様に作業します。
補修後は同色で塗装することで玄関ドアの印象を一新できます。
サビの程度などにもよりますが、5~20万円前後の費用で見た目を改善可能です。
〈関連コラム〉
玄関ドアが白くなるのは色褪せが原因?|自分で塗装できるか・予防方法など解説
カバー工法による交換
サビや劣化がひどい場合、性能などについても不満がある場合は、カバー工法による交換がおすすめです。
カバー工法とは、既存の枠の上から新しい枠を取り付けて新規に玄関ドアを設置する方法です。
既存の枠を外すことなく玄関ドア本体を新しいものに交換できますので、半日程度で工事が完了するメリットがあります。
費用の目安は、30~60万円ほどと、新規に取り付ける玄関の製品によって大きく変わります。
〈関連コラム〉
玄関ドアリフォームの費用相場と交換するリクシル(トステム)やYKK APの製品価格を抑えるコツ
はつり工法による交換
はつり工法は、既存の玄関ドアの枠を取り外した上で、枠も玄関ドア本体も完全に新しいものに交換する方法です。
カバー工法の場合は、かぶせた新たな枠の分だけ玄関ドアの通過部分の面積が小さくなるデメリットがありますが、はつり工法の場合は狭くなることはありません。
一方で、枠まわりの取り壊しや再設置などに時間を要しますので、5日前後と工期が長くなる点、カバー工法より5~10万円ほど高くなる点などに注意が必要です。
鉄・金属製の玄関ドアを交換するメリット
金属製の玄関ドアを新しいものに交換することで、温熱環境や動作不良などのストレスを解消できるほか、以下のメリットもありますので紹介します。
玄関ドアの美観が改善される
玄関ドアの交換によって、玄関ドアのデザインを一新できますので美観の向上に役立ちます。
特に「暗い」「古臭い」など、既存の玄関ドアのデザインに不満を抱えていた方は、外観の変化に満足を感じられます。
〈関連コラム〉
玄関ドアの色で失敗する3つの原因|後悔しないためのポイントや人気の色も紹介
温熱環境が改善する
玄関ドアの交換によって隙間風の解消に加えて、玄関ドアの扉体や枠から侵入していた熱気・冷気を遮断することも可能です。
断熱対策が施されていない玄関ドアと断熱対策されている玄関ドアとでは、室内に伝わる熱気・冷気の量が違います。
窓や玄関ドアなど建具の性能によって、3℃もの温度差が生じる実験の結果もありますので、建具の性能にも注目することをおすすめします。
結露対策になる
玄関ドアの交換によって結露対策になる点もメリットです。
断熱処理の施されていない玄関ドアの場合、温められた室内の空気が玄関ドアで冷やされて、玄関周辺の床や壁に結露が発生することがあります。
カビ・ダニの温床となることもある結露を、玄関ドアの交換で解消できます。
〈関連コラム〉
防犯対策になる
新しい玄関ドアは防犯性能もアップしています。
ディンプルタイプの鍵やツーロック、電子錠など様々な防犯対策が施されていますので、既存の玄関ドアに防犯面で不安を感じている方にも玄関ドアの交換はおすすめです。
このように玄関ドアの新品への交換は、美観や断熱性以外のメリットもあります。
首都圏で玄関ドアに関する悩みを抱えている方は、どの程度の金額になるのか見積もりだけでも株式会社MAC(マック)までお問い合わせください。
まとめ
〈施工事例〉玄関ドアリフォーム
鉄(スチール)など金属製の玄関ドアの家にお住まいの方に向けて、経年劣化で生じる問題点や対策について紹介しました。
金属製の玄関ドアは長期間の使用によって塗装の剥がれやサビが生じるケースは少なくなく、外観の問題のほか隙間風などの問題を引き起こす恐れがあります。
再塗装や交換によって、玄関ドアに関する悩みを取り除きましょう。