【2024】先進的窓リノベ事業とは？補助金が"間に合わない・なくなる"ことも？解説します
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2024年、玄関ドアや窓のリフォームを検討中の方が利用したい補助金は、先進的窓リノベ事業です。
本事業は、断熱性の高い玄関ドアや窓への交換リフォームをした方を対象に、最大で200万円の補助金が交付される制度です。
本記事では、先進的窓リノベ事業の事業概要や注意点について解説しますので、補助金を利用する予定の方はぜひ参考にしてください。
なお、本事業について「間に合わない」「打ち切り」「なくなる」といった不安を感じる方もいるようです。
不安を取り除くために、補助金に間に合うようにする方法も紹介します。
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Contents
先進的窓リノベ事業とは？
先進的窓リノベ事業は環境省が中心となって実施している取り組みで、一定の性能を持つ玄関ドアや窓への交換リフォームに補助金が交付される制度です。
事業の目的
本事業の主な目的は、以下の4点です。
- 既存住宅の省エネ化
- 光熱費の費用負担減
- 健康で快適な暮らしの実現
- 家庭からのCO2排出量削減
省エネ・CO2排出量削減といった社会的な意義とともに、夏涼しく冬暖かい暮らしを実現できること、光熱費を節約できることなど、リフォームの効果を体感できる事業でもあります。
〈関連ページ〉真空ガラス「スペーシア」の断熱性と魅力｜価格や補助金制度について解説
補助の対象
本事業が対象とする工事は以下の4つです。
- ガラス交換
- 内窓設置
- 外窓交換
- ドア交換
※外窓交換とドア交換は「カバー工法」「はつり工法」どちらも対象となります。
また、既存住宅を対象とすることや、補助対象として登録された製品へリフォームする場合に限るなど細かな条件がありますので、リフォーム業者の担当者に確認することをおすすめします。
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補助金の金額
本制度を利用する場合、交換する玄関ドアの窓の仕様や大きさによって補助金の金額が変わります。
ガラスは1枚あたり、窓の設置は1箇所ごとに数えて、最大で1戸あたり200万円の補助金を受け取ることができます。
なお、ガラスの交換や内窓の具体的な補助金額は以下のとおり表にまとめられていますので紹介します。
- ガラス交換 5,000～55,000円 / 枚
- 内窓設置 23,000～112,000 / 1箇所
- 外窓交換（カバー工法） 43,000～266,000円 / 1箇所
- 外窓交換（はつり工法） 46,000～266,000円 / 1箇所
- ドア交換（カバー工法） 43,000～266,000円 / 1箇所
- ドア交換（はつり工法） 46,000～266,000円 / 1箇所
なお、補助対象金額の下限は5万円です。
受け取る補助金の額が5万円を下回る場合は、申請ができませんので注意が必要です。
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補助金が"間に合わない・なくなる"ことはある？
2024年の先進的窓リノベ事業について「間に合わない」「補助金がなくなる」といった口コミを見かけることがありますが、本当でしょうか。
注意！間に合わない・なくなる条件
本補助金の利用を間に合わせるために注意するべき期限は、以下の2つです。
- 工事着手の期間：2023年11月2日～2024年12月31日
- 交付申請の期間：2024年3月29日～2024年12月31日
交付申請できるのは工事の完了・引渡し後ですので、交付申請するまでにリフォーム工事が完了するよう工程を組むことが重要です。
なお、本事業は予算に上限があり、上限に達した場合は交付申請の期限（2024年12月31日）よりも早く締め切られる可能性があります。
対策：申請状況の確認
先進的窓リノベ事業で予定通り補助金を受け取るための対策としては、先進的窓リノベ事業のホームページに記載されている「予算に対する補助金申請額の割合（概算値）」を確認することが挙げられます。
引用：環境省 先進的窓リノベ2024事業（上図は8月13日時点の状況）
この数値は、予算の上限を100％として現在の予算の使用率を示していて、100％に達した時点で申請の受け付けが止められます。
予算の上限に達する前に申請することで、予定通り補助金を受け取れるでしょう。
なお、以下のとおり補助金申請額の割合の増加率は徐々に早くなっています。
過去の他の補助金も、締め切りが近づくにつれて申請件数・申請額が増える傾向にありますので、確実に補助金を受け取るためには早めに申請することが重要といえます。
- 4月30日：4％（4％増）
- 5月31日：9％（5％増）
- 6月30日：15％（6％増）
- 7月31日：23％（8％増）
また、先進的窓リノベ事業には、交付申請の予約制度が設けられています。
3か月間は予算の枠を確保し続けられますので、予算額が不足し始めた場合は利用することをおすすめします。
対策：余裕をもって工事を依頼する
申請状況を確認することとともに重要な点は、余裕をもって工事を依頼することです。
カバー工法での玄関ドア・窓リフォームや内窓の設置といったリフォームであれば、複数箇所施工する場合でも1～2日で終わるケースがあります。
一方で補助金の期限が近い場合や年末が近くなり寒さが厳しくなると、玄関ドア・窓リフォームの発注件数が多くなり、希望する日に施行できなくなることも。
ほかにも、気に入ったデザインの玄関ドアが在庫不足になる、施行日と家族が対応できる日が合わないなど、スケジュール上の問題が発生することがありますので、確実に補助金を利用するためには、夏～秋など早めに動き出すことをおすすめします。
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先進的窓リノベ事業を申請する上での注意点
記事の終わりに、2024年の先進的窓リノベ事業を利用する際に注意しておきたい注意点を紹介します。
新築・築浅住宅は対象外
1つ目は、新築住宅や一定の築年数に該当する家が対象外となることです。
先進的窓リノベ事業は”既存住宅”を対象とする事業です。
既存住宅について、「リフォーム工事の工事請負契約日時点において、建築から1年が経過した住宅または過去に人が居住した住宅」と定義されています。
つまり、一度他の人が居住した家、または建築後1年以上経過した住宅でなければ、補助金の申請はできません。
事務局登録者を選ぶ必要がある
2つ目は、先進的窓リノベ事業の事務局で登録した事業者に依頼する必要がある点です。
本事業は、どのリフォーム業者に依頼してもよい訳ではありません。
「窓リノベ事業者」として登録を済ませた業者に依頼しなければ補助金の対象とはなりませんので、検討中の業者に事業者登録の有無を確認する必要があります。
または先進的窓リノベ事業のホームページに記載されている「補助金利用を相談できる事業者の検索」から調べることも可能です。
参考：環境省 先進的窓リノベ2024事業 補助金利用を相談できる事業者の検索
他補助金との併用は要確認
3つ目は、他の補助金も利用する場合は、併用の可否について確認することです。
原則として、同じ玄関ドア・窓に対して「先進的窓リノベ事業」と「こどもエコすまい支援事業」を利用するなど、併用しての利用はできません。
一方で県や市区町村が独自で運用している制度であれば、対象箇所が重ならなければ利用できる可能性があります。
事務局ホームページの表を参考にしつつ、併用の可否が気になる場合は、リフォームを検討している事業者や、先進的窓リノベ事業の事務局に問い合わせてみましょう。
参考：環境省 先進的窓リノベ2024事業 補助の対象にならないリフォーム工事例
まとめ
〈施工事例〉玄関ドアリフォーム
玄関ドアや窓を断熱性の高い製品にリフォームする工事を対象に、最大で200万円の補助金が交付される先進的窓リノベ事業に関して解説しました。
本事業は補助金額が多く、暑さ寒さなど窓からの熱・冷気の侵入や結露などに困っている方がぜひ活用したい事業です。
ただし、2024年末が申請の期限で、申請期限に工事が間に合わない、申請前に予算の上限に達するといった状況になる可能性もあります。
こうした事態を避けるために、玄関ドアや窓のリフォームを検討している方は、早めにリフォーム業者に相談しましょう。
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