玄関ドアの防音対策はDIYでできる?|防音ドアへのリフォーム、マンション・賃貸の場合はどうするかなど解説
「家の中の音が外に漏れる」「外の音が家の中に入ってくる」このようなお悩みをお持ちの方は、玄関ドアの防音対策を検討しましょう。
家の防音対策は、床・壁などを思い浮かべるかもしれませんが、実は玄関ドアが音漏れの原因であるケースも多いからです。
今回は、首都圏で玄関ドアのリフォーム実績が豊富な株式会社MAC(マック)が、以下のポイントを中心に玄関ドアの最適な高さについてわかりやすく解説します。
このコラムのポイント |
---|
|
周りの音を気にせずに暮らすための玄関ドアの防音対策がわかります。ぜひ最後までごらんください!
Contents
玄関ドアの防音対策とは
玄関ドアの防音対策とは、「玄関ドアの隙間を埋める」「ドア自体に厚みをもたせる」などの対策により防音することを指します。
そして、音の伝わり方は、以下の2パターンがあるのでそれぞれ対策が必要です。
- 空気伝搬音:空気を通じて伝わる
- 固体伝搬音:固体の振動により音が伝わる
玄関ドアの防音対策の必要性
「騒音問題」は近隣トラブルの中でも非常に多いパターンで、特に小さなお子様がいる世帯やペットを飼っていらっしゃる世帯は、不要な近隣トラブルを避けるためにも玄関ドアの防音対策が重要です。
また、玄関ドアの防音対策を講じることで外からの音を遮断する効果にも期待できます。
玄関ドアの音漏れの原因
音の伝わり方については上述しましたが、空気伝搬音を伝わりにくくするには、玄関ドアの隙間を失くすことで対策できます。
また、固体伝搬音については、玄関ドアに防音シートを貼り、振動を軽減することで防音できます。
首都圏で玄関ドアの防音対策についてお悩みの方は、株式会社MAC(マック)にお問い合わせください。
ご希望に合わせて玄関ドアの交換を含めたリフォームの提案をいたします。
玄関ドアの4つの防音対策|DIYで可能?
玄関ドアの防音対策には、様々な方法があり、DIYでできる対策もありますし、業者に依頼したほうがよいものもあります。
ここでは、玄関ドアの防音対策について解説します。
玄関ドアの隙間をなくす
特に、古い玄関ドアはドア枠の間に隙間が生じているケースがあります。
隙間テープ・防音テープなどの市販で購入できるものがありますので、こちらを利用して玄関ドアとドア枠の間の隙間を埋めることで防音性が高まります。
隙間テープ・防音テープはホームセンターやインターネットで購入できますし、DIYでも施工できますので簡易的な方法としてはおすすめですが、完全に音をシャットアウトできるわけではないことに注意しましょう。
また、振動音を防止するクッション性と隙間を埋める役割があるエアタイトゴムをチェックし、ひび割れ等がある場合には、交換する必要があります。
エアタイトゴムの耐用年数は約10年なので、10年経過しているようであれば交換のタイミングです。
こちらも、DIYで交換することは可能ですが、難しいようでしたら業者に依頼しましょう。
防音・遮音カーテンを設置する
防音カーテンとは、特殊な加工で遮音性能をもたせたカーテンです。
防犯カーテンを取り付ける方法は、カーテンレールがよいですが、お部屋の構造上取り付けが難しい場合には、つっぱり棒を使用して防音カーテンを設置することも可能です。
玄関ドアに防音材を貼る
玄関ドアに防音シートや防音パネルを貼り付けることで、遮音性が高まります。
防音材には、以下のようなものがありますので、検討しましょう。
防音材の種類 | 特徴 |
---|---|
フェルトボード(吸音パネル) | ・吸音性があるため、反響音を抑制できる
・マグネットで簡単に施工可能 |
防音シート | ・話し声・楽器の音など高音域の防音に適している
・振動を伴った低い音は防音しにくい ・比較的容易に施工可能 |
防音パネル | ・玄関ドアに取り付けるパネル
・合板、有孔ボードなどで仕上げられる |
玄関ドアを交換する
ここまで紹介してきた方法は、比較的容易に施工できるのでDIYも可能ですが、玄関ドア自体の劣化が著しい場合には、玄関ドアの交換も検討しましょう。
例えば、防音効果が高い玄関ドアとして防音ドアがあります。
防音ドアとは、通常のドアにはないゴムパッキンを使用することで気密性を高めて、外と中の空気振動を遮断する性能があるドアのことを指します。
玄関ドアの遮音性については、下表の等級が定められていますので、目安としましょう。
遮音性等級 | T-1 | T-2 | T-3 | T-4 |
遮音等級線 | 25 | 30 | 35 | 40 |
例えば、T-2等級なら外部の騒音を30dB遮音することができます。
また、防音ドアは防音性能以外にも以下のようなメリットがあります。
- 断熱効果
- 結露防止効果
このように、防音ドアは、ドアの隙間をなくす構造になるため、気密性・断熱性が高まり音漏れ防止だけでなく、快適に暮らせる家を実現できます。
例えば、カバー工法で工事ができれば、約1日で工事も完了しますのでおすすめです。
以下の記事では、カバー工法で玄関ドアを交換する費用の目安・メリット・デメリットなどを紹介していますので、ぜひごらんください。
>【玄関ドアのリフォーム】カバー工法とは?|費用の目安、メリット・デメリット、その他の工法も紹介
首都圏で「玄関ドアの防音性を高めたい」とお悩みの方は、株式会社MAC(マック)にお問い合わせください。
ご希望に合わせて玄関ドアの交換を含めたリフォームの提案をいたします。
マンションや賃貸の場合はどうする?
分譲マンションや賃貸の場合に、玄関ドアの防音対策を施す際にはいくつかの注意点があります。
分譲マンションの場合
分譲マンションの場合、玄関ドアは専有部分と共用部分が混在する位置づけになっていますので、防音対策として玄関ドアを交換する場合には管理組合の許可が必要なことに注意しましょう。
基本的に、ドアの内側に防音パネルや防音シートを貼るなどの施工は自由ですが、ドアの外側は共用部分にあたるため、個人で勝手にリフォームすることはできません。
ただし、上記は一般論であり、マンションによっては自由に玄関ドアを交換できるケースもあるので、管理規約を確認しましょう。
以下の記事ではマンションの玄関ドアの費用負担、交換時期などを紹介していますので、ぜひごらんください。
>マンションの玄関ドアの費用負担は個人それとも管理組合?|交換の時期・費用、方法なども解説
賃貸の場合
賃貸の場合には、必ず大家さんや管理会社にリフォームの相談をしましょう。
玄関ドアの交換はもちろん、比較的施行が容易な工事でも場合によっては退去時に原状回復を要求されることがあるからです。
また、住宅の性能を高める工事なら交渉次第で費用を負担してもらえることもあります。
玄関ドアの防音対策についてのQ&A
最後に玄関ドアの防音対策についてのQ&Aを紹介します。
玄関ドアの防音対策でお悩みの方の参考になれば幸いです。
Q防音ドアはどのくらい効果がありますか?
一口に防音ドアと言っても様々な種類があり、費用も効果も異なります。
一般的には、簡易用防音ドアで30dB程度、T-4クラスの音楽用の高級防音ドア(スチール製防音ドア)であれば、40dB以上の遮音性能が期待できます。
Q玄関ドアの防音対策はDIYでできますか?
以下のような簡易的な防音対策であれば、DIYで施工できます。
- 玄関ドアの隙間を埋める
- 玄関ドアに防音・遮音カーテンを配置する
- 玄関ドアに防音シート、パネルを設置する
ただし、上記の対策では抜本的な対策にならないこともありますので、防音ドアへの交換も検討しましょう。
Q防音シートだけで効果は出ますか?
防音シートは薄いため、単独では効果を感じられないこともあります。
以下のような工夫をすることで、防音効果を高めることができます。
- 遮音シートを設置した上に防音シートを被せる
- 厚みのある防音シートを選ぶ
Q防音、遮音、吸音の違いは?
遮音とは、防音をする方法の1つで、空気中の音を遮断することを指し、吸音とは音を吸収することで音の反射を防ぐことを指します。
つまり、遮音と吸音は防音対策の手段であり、両者を組み合わせることでより防音性能を高められます。
まとめ
今回紹介させていただいたとおり、玄関ドアの防音対策には、様々な方法があります。
DIYでも可能な方法も多くありますが、単独では効果を感じられないこともありますので、いくつかの対策を組み合わせて防音性能を高めましょう。
また、防犯ドアのような高性能ドアに交換することで、防音性の向上以外にも断熱性・気密性を高めることができるのでおすすめです。
今回紹介した情報が、玄関ドアの防音対策にお悩みの方の参考になれば幸いです。