玄関ドア下に隙間はなぜできるのか|主な原因とふさぎ方・ドア交換の費用相場を解説
ふと玄関ドアの下に隙間ができているのを見つけた場合、「今までなかったはずなのに、なぜ隙間があるの?」と不安になってしまいますよね。
今回は玄関リフォームの専門家『ゼロハーモニー(株式会社MAC(マック))』が、「玄関ドアの下に隙間ができる原因」「隙間があることで起きるトラブル」「隙間のふさぎ方」などをわかりやすく解説します。
首都圏で玄関ドア下の隙間にお悩みの方は、ゼロハーモニー(株式会社MAC(マック))へお問い合わせください。
ご自宅の状況やご予算に合わせて、最適な提案をいたします。
玄関ドアの下に隙間ができる原因
玄関ドアの下に隙間ができる原因には、以下のような点が挙げられます。
- 建物やドアの経年劣化
- 気温・湿度の変化による伸縮
- 建物の傾き・基礎沈下
- 施工時のミス
- パッキンやモールの劣化
- 設計上の仕様
それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
ドアや建物の経年劣化
長年使用していると、建物や玄関ドアは少しずつ劣化していきます。
具体的には、ドアの蝶番(ちょうつがい)が緩んだり、ドア枠や本体がたわんだりすることで、ドアと床の間に隙間が生じることがあります。
築年数が10年以上経過している住宅では、こうした経年による変化が原因であることが多いです。
気温・湿度の変化による伸縮
木製ドアは季節によって膨張・収縮するため、冬場など乾燥する時季には隙間が目立つことがあります。
一時的なものとはいえ、冷気の侵入や防音面への影響が出るため、気になる場合は対策が必要です。
気候変化に加えて他の要因が重なることもあるため、定期的なチェックをおすすめします。
建物の傾き・基礎沈下
古い住宅や地盤の弱い地域では、建物が徐々に沈下するケースがあります。
基礎沈下により建物がわずかにでも傾くと、玄関ドアの枠がゆがみ、隙間が生まれてしまうのです。
ドア下の一方の端だけに隙間ができている場合は、建物が傾いているサインとも考えられ、構造そのものにゆがみが生じている可能性があります。
簡単に直る問題ではないため、自力での補修はおすすめできません。
違和感を覚えたら早めに業者に相談し、建物全体の状態を確認してもらいましょう。
施工時のミス
新築やリフォーム直後にもかかわらず玄関ドアに隙間がある場合は、設置時の施工ミスが原因と考えられます。
例えば、ドア枠が水平や垂直に正しく取り付けられていなかったり、床との隙間が広く取られすぎていたりすると、使い始めてすぐに隙間が気になるケースもあります。
見た目にはわかりにくくても、風や虫が入り込むなど、生活に支障が出ることも少なくありません。
少しでも違和感を覚えたら、業者に連絡して状態を確認してもらうのがおすすめです。
保証期間内であれば無償対応してもらえる可能性もあるため、なるべく早めに相談しておくと安心です。
ゴムパッキンやモールの劣化
ドアの隙間をふさぐパッキンやモール(隙間をふさぐための細長いゴム)は、経年劣化で硬化・破損しやすく、機能が落ちてしまいます。
特に直射日光が当たる玄関では劣化が早まる傾向があります。
市販のパーツで交換できる場合もあるので、状態を確認し、必要に応じて取り替えましょう。
設計上の仕様
実は、すべての玄関ドアの隙間が「不具合」というわけではありません。
通気性や開閉のスムーズさを確保するために、あえてドア下に数ミリの隙間(アンダーカット)を設けるケースがあります。
新築に多く見られますが、リフォームや換気対策として既存住宅でも採用されることがあります。
隙間が気になる場合は、隙間ガードなどの市販品で対処することも可能です。
設計の意図を理解したうえで、暮らしに合った対策を選びましょう。
首都圏で玄関ドアにできた隙間の原因をチェックしたい方は、ゼロハーモニー(株式会社MAC(マック))へお問い合わせください。
玄関ドア下に隙間があることによって起こるトラブル
たった数ミリの隙間でも、玄関ドアの下に空間があると、生活にさまざまな悪影響が及びます。
具体的なトラブルを知って、早めの対策を検討しましょう。
冷暖房が効きにくくなる
玄関ドアの下に隙間があると、せっかく冷暖房で整えた室内の空気が外に逃げやすくなってしまいます。
特に冬場はすぐに冷たい外気が入り込み、玄関周りが寒くなりがちです。
その結果、エアコンの効きが悪く感じられ、設定温度を上げるなどして光熱費が余計にかかってしまうケースも少なくありません。
隙間をきちんとふさぐことで、室温を一定に保ちやすくなり、冷暖房の効率アップが期待できます。
ゴキブリなど害虫が侵入する
ゴキブリやムカデなどの害虫は、ほんのわずかな隙間からでも簡単に侵入してきます。
玄関は外とつながっているため、ドアの下の隙間は虫にとっては絶好の侵入口です。
夜間には照明の明かりに誘われ、暖かい室内を目指して入ってくることも少なくありません。
スプレーなどの対処もありますが、まずは隙間を物理的にふさぐことが、最も確実かつ安全な対策です。
小さな隙間でも油断せず、日常的な害虫対策の一環としてチェックしておきましょう。
ホコリや花粉が入りやすくなる
玄関ドアの下にできた隙間は、風と一緒にホコリや花粉も運んでしまいます。
花粉シーズンや風の強い日には、玄関周りの床が汚れやすくなります。
アレルギー体質の方にとっては、室内への花粉の侵入は健康への影響も心配です。
こまめな掃除だけでは解決しきれないため、外部からの侵入自体を防ぐのが根本的な対策になります。
防音性が低下する
玄関ドアの下に隙間があると、外の音が室内に入りやすくなり、静かな暮らしが損なわれるおそれがあります。
車の通行音や人の話し声、雨音などが響くと、意外とストレスを感じるものです。
さらに、室内の音が外へ漏れやすくなるため、プライバシーの面でも気になります。
快適で静かな住環境を守るには、玄関周りの気密性を高めることが大切です。
玄関ドア下の隙間のふさぎ方
ここからは、玄関ドア下の隙間のふさぎ方を紹介します。
DIYで簡単に試せるふさぎ方から、専門的な修理まで幅広く紹介するので、自分に合った方法を見つけてください。
隙間テープを貼る
最も手軽な方法が、市販の「隙間テープ」を貼ることです。
ドアの下部や側面に貼るだけで、簡単に風や虫の侵入を防げます。
隙間テープにはスポンジ状やゴム製などの種類があり、断熱性や密閉性があるものを選べば、より高い効果が期待できます。
100均やホームセンターでも入手できるため、費用を抑えて試してみたい方にぴったりです。
ただし、粘着力が弱くなると剥がれやすくなるため、定期的な交換が必要です。
隙間テープを活用する方法の詳細は、こちらの記事で確認できます。
〈関連コラム〉
玄関ドアのすき間はテープで埋めるのが正解?すき間風やゴキブリなどの虫を防止する対策を解説
ドア下用の「隙間ガード」を取り付ける
ドアの下にスライドして装着できる「隙間ガード」も人気のあるアイテムです。
ブラシタイプやゴムシート付きのものがあり、ドアを開閉するたびに床に軽く触れて密閉する仕組みです。
隙間テープよりも見た目がスッキリしており、耐久性も高いアイテムとして人気があります。
道具不要で簡単に取り付けられるタイプも多く、DIY初心者でも安心です。
風やホコリ、虫の侵入を物理的に防ぎたい方には、非常に効果的な方法です。
ゴムパッキンやモールを交換する
玄関ドアの隙間を防ぐゴム製のパッキンやモールは、経年劣化によって縮んだり、硬くなって割れたりすることがあります。
劣化が見られる場合は、同じ型の部品に交換することで密閉性が回復します。
最近では汎用品も多く市販されており、型番を確認すれば自分で取り付けることも可能です。
ドアの気密性を維持するには、こうした部品の定期的なチェックと交換が欠かせません。
自分でパッキンを交換する方法の詳細は、こちらの記事で確認できます。
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蝶番(ちょうつがい)を調整する
ドアの蝶番がゆるむと、ドア全体がわずかに傾き、下部に隙間が生じることがあります。
このような場合は、蝶番のネジを締め直したり、高さを調整したりすることで改善できるケースもあります。
工具があれば自分で対応できることもありますが、うまく調整できないときは業者に任せると安心です。
比較的費用をかけずに対応できるため、隙間が気になる際は、まず蝶番をチェックしてみるのがおすすめです。
玄関ドアを交換する
隙間によるトラブルが続く場合は、思い切ってドアごとの入れ替えを検討してみるのも一つの選択肢です。
近年は、片開きタイプに加え、引き戸タイプでも高気密・高断熱・防犯性に優れた製品が多く登場しています。
特に引き戸は開閉時にスペースを取らないため、バリアフリーにも対応しやすい点が魅力です。
交換には一定の費用がかかるものの、冷暖房効率の改善や防犯性の向上、見た目の印象アップなど、住まい全体の快適さを底上げしてくれます。
リフォームの際には、自治体の補助金制度が活用できるケースもあるので、気になる方は業者に相談してみましょう。
引き戸リフォームの補助金についての詳細は、こちらの記事で確認できます。
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【2025年最新】玄関引き戸のリフォーム補助金を申請する方法|いくら、いつまでなど解説
家の基礎・床の修繕工事をする
玄関ドア下の隙間が「家の傾き」や「基礎沈下」によるものだった場合は、ドアだけでなく家全体の修繕が必要になることもあります。
特にドアの左右一方だけに隙間が生じていたり、玄関周辺の床にきしみがあったりする場合は要注意です。
基礎の修繕は専門知識が必要なため、リフォーム会社や建築士などのプロに相談するのが適切です。
早めに対応すれば、大がかりな工事に発展する前に解決できる可能性もあります。
玄関ドアを交換する際の費用相場
玄関ドアの交換には費用がかかりますが、その分大きな効果も期待できます。
では、実際にドアを交換するにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
ここからは、ドアの種類別におおよその費用を紹介します。
ドアの種類 | 費用相場(工事費込み) | 特徴 |
---|---|---|
片開きタイプ | 20万〜40万円程度 | 一般的な住宅に多い |
親子ドア | 30万〜50万円程度 | 開口部が広く、荷物の出し入れがしやすい |
両開きドア | 40万〜60万円程度 | 高級感のある外観。施工費はやや高め |
断熱・防犯強化タイプ | 45万〜70万円程度 | 機能重視の方向け。光熱費削減効果も期待できる |
上記はあくまで目安であり、実際の費用は住宅の状態やドアのタイプ、施工する業者によって異なります。
費用や製品選びに不安がある場合は、リフォーム会社に相談し、自宅に合ったプランを提案してもらいましょう。
首都圏で玄関ドアの交換を検討している方は、ゼロハーモニー(株式会社MAC(マック))へお問い合わせください。
まとめ
玄関ドア下の隙間は、放置すれば快適さ・安全性・清潔さすべてに影響してしまいます。
そのため、隙間ができている原因を見極めて、適切な対処を行うことが大切です。
もしDIYで対応が難しい場合は、リフォームのプロに相談することで、確実かつ長期的な解決が期待できます。
リフォームをする際は信頼できる業者を選び、安心できる快適な暮らしを送ってくださいね。