ガラスが紫外線を通さない理由とは?紫外線の特徴、ガラス交換など対策も解説
「ガラスが紫外線を通さない理由を知りたい」
このように、ガラスと紫外線の関係について疑問を持つ方に向けて、本記事ではガラスが紫外線を通さない理由について解説します。
そもそも紫外線とはどのような性質を持つのか、紫外線を防ぐために具体的にどうすればよいのか、といった話題についても解説しますので、日光による日焼けなどが気になる方はぜひ参考にしてください。
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このコラムのポイント |
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ガラスは紫外線を通さないのか
結論からお伝えすると、ガラスは紫外線を一定の割合でカットします。
このため、「ガラスは紫外線を通さない」は正しい表現ではなく、「ガラスは紫外線の一部を通さない」とした方が正しい言い方になります。
ガラスが紫外線をカットする理由を知るためには、紫外線の特徴を把握しなければいけません。
こうした窓やガラスに関する疑問は、首都圏で窓・ガラスのリフォームを手掛ける株式会社MAC(マック)までご相談ください。
「こうしたい!」「この悩みを解消できないかな?」といった、窓に関するご希望や疑問を解消致します。
紫外線の代表的な特徴を紹介
紫外線には、主に以下2つの特徴があります。
- 人の目で見ることはできない(不可視)
- 紫外線が当たったものに化学的に作用する
人の目で見ることはできない(不可視)
1つ目は、人の目で見ることができない(不可視)ことです。
紫外線は、太陽から放たれる電磁波の一種です。
〈引用〉気象庁 紫外線とは
太陽光線は、波長(光は波で表現されます)の長さによって分類され、波長が長いものから「赤外線」「可視光線」「紫外線」という風に分類されます。
400~770nmまでの可視光線でなければ人は認識できないことから、紫外線は人の目で認識することはできません。
紫外線が当たったものに化学的に作用する
2つ目は、紫外線が当たったものに化学的に作用することです。
「紫外線に当たって日に焼けてしまった」「紫外線で家具が焼けた」このように、紫外線で人体や物体が影響を受けることは広く知られています。
なお、紫外線は3種類に分類されていて、それぞれ及ぼす影響が異なる点を認識することも重要です。
知っておきたい3種類の紫外線
紫外線は、波長の長さによって次の3つに分類されます。
- UB-A
- UB-B
- UB-C
UV-A
UV-Aは、315~400nmほどの波長を持つ紫外線です。
オゾンのほか、大気の影響を受けずに地面に到達するものの、一般的に日焼けなどの影響を及ぼす効果は小さいとされています。
ただし、肌の奥深くまで届くことから、肌の奥の方まで影響を及ぼしてしわの原因となることなどが近年指摘されています。
窓ガラスなども通り抜けやすいことから、警戒する必要のある種類の紫外線といえます。
UV-B
UV-Bは、280~315nmほどの波長を持つ紫外線です。
オゾン層や大気の影響を受けやすく吸収されるものの、地面に到達した場合の化学的影響が大きいとされます。
上の図のように、急性から慢性まで様々な影響を引き起こす可能性がありますので、対策が求められる種類の紫外線です。
なお、大部分がガラスで吸収されることから、一般的なガラスを利用した室内にいることでUV-Bの影響の多くを抑えることができます。
UV-C
UV-Cは、100~280nmほどの波長を持つ紫外線です。
細胞などへの深刻なダメージを与える危険な紫外線ではありますが、オゾン層などで全てが吸収され、地面に到達することはありません。
このように、紫外線はA、B、Cの3種に分類され、それぞれ特徴が異なります。
特にUV-AとUV-Bは私たちの暮らしにも影響を及ぼしますので、具体的に対策を取ることが求められます。
そのひとつは、太陽光を浴びるときガラスを通すことです。
ガラスには紫外線を吸収、または散乱させる効果がありますので、紫外線の影響を抑えられます。
特にUV-Bなど比較的波長の長い紫外線は、ガラスによって影響を抑えることが可能です。
室内で過ごす際に、さらに日焼けを避けるためには、合わせガラスなど紫外線をカットする効果が高いガラスがおすすめです。
首都圏で紫外線の影響が気になる方は、窓・ガラスのリフォームを専門とする、株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。
紫外線を取り込むメリット・デメリット
太陽から降り注ぐ紫外線は、メリットとデメリット、どちらの側面も持っています。
より詳しく、紫外線の特徴を紹介します。
日焼けや肌トラブルを起こす可能性がある
UV-AやUV-Bといった種類の紫外線は、日焼けや肌トラブルを引き起こす可能性があります。
紫外線の影響によって、皮膚がんや白内障といった健康被害が引き起こされることも指摘されていますので、長時間日光の影響を受ける場合は対策が求められます。
家具や床の変色を起こす可能性がある
紫外線は当たった物を化学的に変化させる性質があります。
このため、家具や床なども紫外線の影響によって塗料などが化学的に変化し劣化、色褪せが生じることとなります。
紫外線による劣化を避けるためには、直射日光が当たる範囲に家具や絵画などを置かないこと、また紫外線を防げるガラスへの交換といった対策が効果的です。
植物の生育が促進される
紫外線の影響は悪いものだけではありません。
たとえば、植物の生育が促進されることが知られています。
UV-Aは茎が不必要に伸びることを抑える、花芽の成長を促進する、といった効果があります。
〈引用〉日本植物生理学会 植物の生長に紫外線や赤外線は有益か有害か、必要か不必要か。
殺菌作用があり衛生的な環境になる
紫外線は殺菌効果があることでも知られています。
細胞などへのダメージが大きいUV-C以外の波長でも殺菌効果があり、洗濯物や布団などを干す際に清潔に乾燥させられます。
窓際など結露によって湿気を帯びる箇所についても、太陽光による温度上昇と殺菌効果を期待可能です。
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体内でのビタミンDの生成に効果的
紫外線の最も重要な要素は、人にとって欠かせない栄養素であるビタミンDを合成することです。
人体でカルシウムを適切に利用するために必要なビタミンDは、適度な紫外線を受けることで皮膚によって生成されます。
不足すると骨が弱くなるなどの問題が生じますので、紫外線は必要な要素でもあります。
紫外線のデメリットを防ぐ3つの対策
〈施工事例〉千葉県富津市窓交換リフォーム工事|真空ガラススペーシア施工例
メリット、デメリットのある紫外線ですが、対策を講じることでデメリットを防ぐことは可能です。
気軽に試せるものもありますので、確認してみましょう。
ガラスにフィルムを貼り付ける
1つ目は、ガラスに紫外線を防止するフィルムを貼り付けることです。
一定の波長の紫外線だけをカットする機能のあるフィルムが販売されていますので、利用することでガラスの透明度は維持しつつ紫外線をカットできます。
ただし、熱割れやフィルムの劣化による着色など、注意が必要な要素もあります。
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紫外線カット機能のあるカーテンを利用する
2つ目は、紫外線をカットする機能のあるカーテンを利用することです。
カーテンの一部製品は、紫外線をカットする機能を持っています。
このため、既存のカーテンから買い替えることで紫外線の影響を抑えることが可能です。
合わせガラスやLow-Eガラスを利用する
3つ目は、合わせガラスやLow-Eガラスに交換リフォームすることです。
実はガラスは種類によって紫外線をカットする割合が異なります。
紫外線の透過率
- 単板3mm:74.3%
- 単板5mm:66.4%
- 複層ガラス:59.8%
- Low-E複層ガラス:20.0%
- 合わせガラス:0.0%
紫外線の影響が気になる場合は、ガラスの交換によって目的を達成可能です。
フィルムやカーテンの場合は、劣化や風によるめくれで効果が失われることもありますが、ガラスの交換であれば永続的に効果が続くことを期待できます。
補助金を利用することで、費用を抑えながらガラス交換できますので、合わせて検討してみましょう。
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まとめ
「ガラスが紫外線を通さない理由は何ですか?」
こうした疑問にお答えしました。
ガラスには紫外線を吸収する機能があることから、通常のガラスであっても紫外線による肌への影響や家具の日焼けといったトラブルを避けることが可能となります。
ペアガラスや合わせガラスなど、ガラスによってはさらに紫外線カットの効果を高められますので、紫外線が気になる方はガラスの交換も含めて対策を検討しましょう。