『サッシだけ結露』どうして?3つの理由9つの対策を解説│結露の原因や問題点も紹介
「ガラスは結露せず、サッシだけ結露するのはどうして?」
こうした質問を頂くことがあります。
そこで本記事では、サッシだけ結露するのはどうしてなのか、またサッシの結露の原因や防ぐための方法についても解説します。
結露はカビの発生など目に見える問題から、断熱材や柱の腐食など、目に見えない深刻な問題を生じさせることもありますので、問題が表面化する前に対処して、結露知らずの住まいを目指しましょう。
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このコラムのポイント |
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Contents
そもそも結露とは
結露とは、水分を含んだ部屋の空気が窓の近くなどで冷やされることで、水分が水滴として出現する現象を指します。
空気には、温度が高いほど多くの水分を保つ性質があることから、こうした現象が発生します。
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サッシだけ結露する3つの理由
ガラスなどに結露が生じず、サッシ部分だけ結露する場合、次の3つの原因が考えられます。
- サッシ部分の断熱性が低い(アルミサッシなど)
- 隙間風が吹いて部分的に冷たくなる
- サッシ周囲の空気が滞留している
サッシ部分の断熱性が低い(アルミサッシなど)
使用している窓のサッシが、アルミサッシなど断熱性が低い(熱伝導率が高い)サッシである場合、ガラスよりも先にサッシに結露が生じる可能性があります。
外の冷たい空気が窓に接したとき、ガラスよりも早くサッシに伝わるからです。
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隙間風が吹いて部分的に冷たくなる
隙間風によって部分的に結露することもありますので、窓を閉めた状態で手をかざしてみましょう。
経年劣化によって、窓が傾いていたりパッキンが劣化していたりすると、隙間が生じて冷たい空気が部分的に侵入することがあります。
隙間風のある箇所が先に冷たくなることで、ガラスよりも先にサッシに結露が発生することとなります。
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サッシ周囲の空気が滞留している
サッシ周囲の空気が滞留していることも、サッシだけが結露を起こす原因になります。
カーテンを閉めているときなど、窓際の空気が滞留した状態にすると、湿度が集まりやすくなり結露が発生する原因になります。
このように、サッシが結露を起こす場合、何らかの原因がありますので、対策を取る際は結露の原因を考えてみましょう。
首都圏で結露にお悩みの方は、株式会社MAC(マック)までお気軽にご相談ください。
結露が発生する原因を突き止め、具体的な対策をご提案します。
サッシだけ結露、防ぐ9つの対策を解説
ガラスに先んじてサッシだけ結露を起こす問題に対しては、次のような対策を検討してみましょう。
- 断熱性の高いサッシを利用する
- 断熱性の高いガラスを利用する
- キッチンや浴室の換気扇から湿気を排出する
- 室内の空気を適切に撹拌する
- 除湿機を利用する
- 結露したサッシは適切に拭き取る
- サッシに断熱テープを貼り付ける
- 内窓(二重窓)を設置する
- 補助金を活用して窓リフォームする
断熱性の高いサッシを利用する
1つ目は、断熱性の高いサッシを利用することです。
- アルミ樹脂複合サッシ
- 樹脂サッシ
- 木製サッシ
こうした断熱性の高いサッシを選択することで外部の冷気を遮断でき、サッシに生じる結露を軽減可能です。
また、サッシが新しくなることで気密性を高められる点も、結露を軽減する対策になります。
なお、断熱性の高いサッシでも、室内の湿度が極端に高い、といったケースでは結露が発生する可能性がありますので、これから紹介する対策も含めて検討することをおすすめします。
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断熱性の高いガラスを利用する
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2つ目は、断熱性の高いガラスを利用することです。
サッシに加えて、ガラス部分の断熱性も高めることで、外部の冷気が伝わる度合いを減らせますので、結露の発生を軽減することが可能です。
- 複層ガラス(ペアガラス・トリプルガラス)
- Law-eガラス
こうした遮熱、断熱性能の高いガラスを選定しましょう。
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キッチンや浴室の換気扇から湿気を排出する
3つ目は、キッチンや浴室などの換気扇を適切に使用して湿気を排出することです。
キッチンや浴室は調理や入浴などによって、多量の湿気が供給されます。
換気扇を使用して排出することで、室内の湿度の量を減らすことができ、結露の発生を防ぐことが可能となります。
ガスファンヒーターなど、燃焼によって湿気が供給されるタイプの暖房器具を利用している場合は、適度なタイミングで換気して湿気を排出する意識も重要です。
室内の空気を適切に撹拌する
4つ目は、室内の空気を適切に撹拌することです。
空気が対流することで、室内の空気について湿度の高低が生まれることを避けられます。
- 適切な位置に給気口と排気口を設置する
- サーキュレーターなどを利用して空気を撹拌する
- カーテンを定期的に開けて窓辺の空気を撹拌する
このようにして、室内の温度や湿度が均一になるよう調整しましょう。
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除湿機を利用する
5つ目は、除湿機を利用することです。
空気中の湿気を吸い取る除湿機は、結露を防ぐ目的で効果的です。
特に洗濯物の部屋干しをしている場合や燃焼式の暖房を利用している場合など、湿気が供給される環境のあるご家庭では除湿機の利用をおすすめします。
結露したサッシは適切に拭き取る
6つ目は、結露を起こしたサッシを適切に拭き取ることです。
結露を起こしたサッシを放置すると、ホコリが付着したり、カビが繁殖することで、結露した水が長く残ることとなります。
毎日拭き取ることは大変ですが、結露から他の問題に発展しないよう拭き上げることをおすすめします。
サッシに断熱テープを貼り付ける
7つ目は、サッシに断熱効果のあるテープを貼り付けることです。
冷えたサッシと室内の温かく湿った空気が接することで結露は発生します。
2つの空気の間に断熱効果があるものを貼り付けることで、結露の発生量を減らすことが可能となります。
内窓(二重窓)を設置する
8つ目は、内窓(二重窓)を設置することです。
内窓とは、既存の窓の内側に新たに窓を設ける方法で、2つのサッシの間に大きな断熱層ができることとなります。
外の空気と室内の空気が直接触れることがなくなりますので、結露の発生量を抑えることが可能です。
補助金を活用して窓リフォームする
9つ目は、補助金を活用して窓リフォームをすることです。
紹介した方法の中で特に有効な対策は、サッシや窓ガラスの交換リフォームです。
一方で経済的にリフォームが難しい場合もありますので、補助金を利用しつつ実質的な費用を抑えながら結露を防ぐリフォームを検討しましょう。
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こうした対策を加えることで、サッシだけに結露が生じる事態を避けることが可能です。
首都圏にお住まいでどの方法が適しているのか、相談先を探している方は、株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。
結露で発生する問題を把握しよう
記事の終わりに、結露によって発生する問題を紹介します。
次のような問題が結露によって引き起こされる可能性がありますので、把握しておきましょう。
- カビの発生
- ダニの発生
- 内装の損傷(窓枠・クロス)
- 壁内の断熱材損傷(劣化・脱落)
- 構造部の劣化や腐食
- シロアリの発生
カビやダニの発生は住人の健康に悪影響を及ぼしますし、窓枠やクロスなどの損傷は美観や使い勝手を損なう原因となります。
また、断熱材や柱、梁の腐食やシロアリ被害は耐震性を低下させ、安全に住まうことを妨げる可能性もあります。
このように、結露の放置は様々な問題に発展する恐れがありますので、早めの対処が必要となります。
まとめ
「サッシだけ結露を起こるのはどうしてですか?」
こうした疑問にお答えしました。
サッシに発生する結露は、放置するとカビやダニの発生、建材の腐食など様々な問題に発展する可能性があります。
このため拭き取るとともに根本的に結露を防ぐための対策を講じることをおすすめします。
首都圏で結露にお悩みの方は、窓やガラス、玄関のリフォームを専門とする株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。