外構フェンスに目隠しを後付けする方法|費用、アルミなど素材ごとの特徴、事故・不具合を防ぐ注意点も紹介
「外構フェンスはあるものの、外からの視線が気になる」とお悩みの場合に、目隠しを後付けする方法は複数あります。
DIYで安く・簡単に設置できる目隠しもありますが、強風で飛ばされる・地震で簡単に倒れるといったものは避けたいですよね。
そこで今回は首都圏のエクステリアの専門家『株式会社MAC(マック)』が、外構フェンスに目隠しを後付けする方法について、耐久性などの特徴・費用をわかりやすく解説します。
ご自宅がのびのび暮らせる外構を完成させるために、ぜひ最後までご覧ください。
首都圏で外構フェンスのリフォームをご希望の方は、株式会社MAC(マック)へお問い合わせください。
Contents
外構フェンスに目隠しを後付けする方法・費用相場|安全性が重要
外構フェンスに目隠しを後付けする方法は複数ありますが、それぞれ安全性・耐久性などの特徴・費用が違います。
- 既存フェンスの内側に新しいフェンスを後付け
- 既存のブロック塀に穴を開けて後付け
- 既存フェンスにサンシェード・グリーンフェンスを後付け
- 【番外編】置くだけのフェンスもあるが強風時などの安全面が不安
それぞれわかりやすく解説するので、既存のフェンスの状況・ご予算に合わせて、目隠しの後付け方法を選んでいただけると幸いです。
既存フェンスの内側に新しいフェンスを後付け
既存のフェンスの内側に新しいフェンスを後付けする場合、完全にご自宅の敷地内で工事を実施できます。
敷地内の使えるスペースが少し減りますが、既存のフェンスを解体して新しいフェンスを設置するよりも、隣家の暮らしに影響を与えない点がメリットです。
費用相場は15,000円~30,000円/mで、フェンスの施工面積・素材などによって費用が変動します。
既存のブロック塀に穴を開けてフェンスを後付け
既存のブロック塀があり、強度が目隠しを後付け可能な状態の場合、ブロック塀に穴を開けて(コア抜きをして)支柱を入れ、後付けのフェンスを固定する方法もあります。
「ブロック塀の強度に応じて法令の範囲内で適切な高さを決める」「ブロック塀の強度を損なわない施工が必要」など高い技術が必要ですが、一体感のあるスッキリとした見た目になる点がメリットです。
ブロック塀の上にフェンスを設置する場合の建築基準法上の規定を、こちらの記事で確認できます。
〈関連ページ〉【ブロック塀の上にフェンス】建築基準法6つの規定(高さ・基礎など)|リフォーム時の補助金も簡単解説
既存のブロック塀に穴を開けてフェンスを後付けする費用は、フェンス本体の購入費用が10,000円〜30,000円/m、ブロック塀に穴を開ける費用は5,000円/箇所が相場です。
既存フェンスにサンシェード・グリーンフェンスを後付け
「既存フェンスの高さは十分だけど、すき間からの視線が気になる」「なるべく費用を抑えてすぐに目隠ししたい」という場合には、ホームセンター・通販などで購入できるサンシェード・グリーンフェンスを設置する方法もあります。
ただしサンシェード・グリーンフェンスは耐久性が低く、見た目もすぐに劣化します。
また、強固に取り付けをしないと強風で外れる可能性があるため、定期的に交換するor本格的に目隠しを後付けするまでの期間のみ使うといった使用方法を想定するのがおすすめです。
費用相場は2,000円〜3,000円/mで、結束バンドを使って手軽に後付け可能です。
【番外編】置くだけの目隠しもあるが強風時などの安全面が不安
ホームセンター・通販などでは置くだけの目隠しも販売されていて、費用相場は10,000円〜30,000円/mほどです。
ただし置くだけのフェンスは強風などで倒れる・飛ぶ可能性があり、台風の際には片付けるなど、常に通行人や近隣住民に配慮しながら使用する必要があります。
簡単に折りたたみ&持ち運べるように設計されている商品もありますが、常時置いておけない点は不便ですよね。
置くだけの目隠しを使用する際には、固定できる目隠しの後付けも検討していただけると幸いです。
紹介してきたとおり、外構フェンスに目隠しを後付けする方法は複数ありますが、耐久性・安全性の高い方法は以下2つです。
- 既存フェンスの内側に新しいフェンスを後付け
- 既存のブロック塀に穴を開けてフェンスを後付け
どちらかを選択する場合に、フェンスの素材が費用・耐久性に大きく関わるため、次に紹介します。
首都圏で「外構フェンスはあるけど外からの視線が気になる」とお悩みの方は、株式会社MAC(マック)へお問い合わせください。
ご希望を伺い、「一部分のみ目隠し追加」などの小工事から承ります。
外構フェンスに後付けする目隠しの素材・特徴
外構フェンスに目隠しを後付けする場合には、ご予算に応じて費用・耐久性のバランスがいい素材を検討するのがおすすめです。
費用を抑えられる順に、各素材の特徴を紹介します。
- スチール
- 樹脂
- アルミ
- 無垢材(木、竹など)
- 鋳物
スチール
スチールは、密度が高いデザインでも完全な目隠しをするのが難しい素材ですが、費用・耐久性のバランスが良い点が魅力です。
完全な目隠しをしたい場合には植栽で隠すといった工夫が必要と考えておきましょう。
また、スチール製フェンスの加工状態によって、塩害地域でサビが発生しやすいケースもあります。
樹脂
樹脂は軽量なので強風時に揺れやすいといったデメリットがありますが、完全に目隠しできるデザインの樹脂製フェンスがたくさんあり、耐久性が高い点が魅力です。
また、樹脂製フェンスはデザイン・色のバリエーションが豊富なので、「木のフェンスが希望だけど、耐久性が心配だから木目調の樹脂製フェンスを選ぶ」といった選択が可能です。
アルミ
アルミは比較的高価な素材ですが、以下のようなメリットがあり、デザインも豊富です。
- 耐久性が高く錆びにくい
- 軽量で丈夫
- 拭き掃除程度で美観を長期間保てる
強い衝撃を与えない限り破損しづらいため、長期間良好な状態で使える目隠しを後付けしたい場合には、アルミ製フェンスがおすすめです。
無垢材(木・竹など)
木・竹などの無垢材は短期間で色・風合いが変化するため、変化を「劣化」ではなく「味わい」と捉えられる方に向いています。
また、雨などによる腐食防止・シロアリなどの食害防止対策が必要な点がデメリットですが、無垢材特有の印象により、完全に目隠しをしても圧迫感・閉塞感を受けづらい点も魅力です。
鋳物
鋳物は、どのようなデザインであっても完全な目隠しをするのが難しい素材ですが、重厚感・高級感のあるデザインが魅力です。
植栽との相性が良く、華やかな植栽と組み合わせると外構全体のデザイン性が向上するため、植栽の密度で目隠し効果を調整しましょう。
外構フェンスに目隠しを後付けする場合の、フェンスの素材を確認してきました。
ご予算・ご自宅の状況に応じて素材を選択していただけると幸いです。
外構フェンスに目隠しを後付けするメリット、注意点
外構フェンスに目隠しを後付けする方法などを確認してきましたが、ここで「カーテンを閉めて生活する方法もあるので、目隠しの後付けは本当に必要か迷っている」という方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
そこで次に、ご家族にとって目隠しを後付けするのがベストな選択かどうかを検討できるように、外構フェンスに目隠しを後付けするメリット、注意点も紹介します。
メリット
外構フェンスに目隠しを後付けすると、以下のようなメリットがあります。
- 外からの視線を気にせずカーテンを開けられる・洗濯物を干せる・庭で過ごせるなど
- お子さま・ペットが道路に飛び出すのを防げる
- 高級感のある外観デザインになる
- 既存のブロック塀が古い場合、地震に対する強度を見直すきっかけになる
- 外からご家族の暮らし・間取りなどを把握しづらくなるため、防犯効果が高まる など
ご自宅の防犯性能を高めるために、窓の防犯性能を見直す方法もあります。
〈関連ページ〉面格子と防犯ガラスの防犯効果|面格子は意味ない?空き巣対策に必要な設置ポイントを解説
目隠しの後付けで、ご家族が敷地内でより自由に生活できるようになる点が魅力ですね。
注意点
外構フェンスに目隠しを後付けするメリットがたくさんありますが、プランの組み立てが不十分な場合には、後悔するケースもあります。
そのため、以下の点に注意して目隠しを後付けすることが大切です。
- 地震・強風などの災害に対する強度を重視して後付け方法、依頼先を選ぶ
- 耐久性・メンテナンス性を重視して後付け方法、素材を選ぶ
- 日当たり・風通しを完全に遮らない設計にする
- 隣地の暮らしにも配慮した設計がベスト
地震・強風などの災害に対する強度を重視して後付け方法、依頼先を選ぶ
過去に発生した阪神・淡路大震災などの大地震では、ブロック塀倒壊・崩壊事例が多数報告されていて、死傷者も発生しています。
そのため、どのような後付け方法を選ぶ場合でも、災害に対する強度を重視してプランを組み立て、施工することが大切です。
また既存の外構フェンスの強度に不安がある場合には、現状を確認したうえで、必要に応じて補強などを検討していただけると幸いです。
耐久性・メンテナンス性を重視して後付け方法、素材を選ぶ
外構フェンスは常に風雨・紫外線にさらされるため、耐久性の低い素材・施工方法を選択すると、短期間でメンテナンスや交換が必要となります。
そのため、目隠し効果や耐久性の高い素材・施工方法を選び、拭き掃除などのメンテナンスをしやすい造作(デザイン・高さなど)にすることをおすすめします。
日当たり・風通しを完全に遮らない設計にする
すき間のない背の高いフェンスを後付けする場合、「室内の日当たりが悪くなる」「外壁にコケが生えやすくなる」などの問題が発生することを想定できます。
そのため、日当たり・風通しの良い環境を保てるデザインのフェンスを後付けしましょう。
(例)
- ルーバータイプを選択
- すき間の小さいボーダー・ストライプを選択
- フェンスの一部を半透明のパネルにする など
日当たりが悪く室内が寒いことにお悩みの場合は、補助金を活用してお得に断熱性能高い窓に交換する方法があります。
〈関連ページ〉【2025年】真空ガラスや二重窓など、断熱窓・ガラスへの交換リフォームの補助金解説│制度の調べ方や注意点も紹介
隣地の暮らしにも配慮した設計がベスト
外構フェンスに目隠しを後付けして隣地の生活に大きな影響がある場合は、トラブルが発生する可能性があります。
そのため、隣地にも配慮した設計を検討するのがベストです。
(例)
- 日当たり・風通しが悪くなる
- 人・車が敷地から出る際に道路状況を把握しづらくなる、入る際に敷地内の状況を把握しづらくなる など
外構フェンスに目隠しを後付けするプランを組み立てる際には、「ご家族の自由・安心な暮らし」「隣地・通行人への配慮」のバランスが大切です。
柔軟なプラン提案力・高い施工技術を持つ施工業者に依頼することも目隠しの後付けを成功させる大切な要素なので、最後に施工業者の選び方も確認してください。
目隠しの後付けを依頼できる施工業者の種類・選び方|DIYは可能か
目隠しの後付けを依頼できるのは「リフォーム会社」「ホームセンター」で、ホームセンターに依頼する場合、実際に施工するのはホームセンターと提携しているリフォーム会社です。
気になる施工業者を2〜3社をピックアップしたうえで、以下のようなポイントを比較して選びましょう。
- 既存フェンスの強度・隣地の状況などを丁寧に調査してくれるか
- 予算・デザインなどの要望を聴き取りしたうえで、満足度の高いプランを提案してくれるか
- 見積もりを見て施工内容を把握できるか(「◯工事一式」のような見積もりは、施工内容・費用が適正かどうかを判断できない)
- 安心できるアフターフォロー体制が整っているか(保証期間、不具合時の対応など)
- 近隣トラブル防止にも配慮したプランを提案してくれるか(隣地・通行人に配慮した設計、境界線の確認など)
また、外構フェンスの目隠しを後付けする際にはDIYも可能ですが、既存フェンスの強度確認・安全性・耐久性・デザイン性の高い目隠しを実現するために、プロに依頼することをおすすめします。
またDIYの場合には失敗・不具合時の補償がありませんが、プロに依頼するとアフターフォローまで体制が整っている点も安心です。
首都圏でエクステリアのリフォームをご希望の方は、株式会社MAC(マック)へお問い合わせください。
ご予算・要望を伺い、ご家族が安心してのびのび暮らせるプランを提案いたします。
まとめ
外構フェンスに目隠しを後付けする方法、注意点などを紹介してきました。
簡単にシェードを設置する・置くだけのフェンスを追加するという方法もありますが、耐久性・安全性・デザイン性などを考慮してプランを組み立てることが大切です。
今回紹介した情報を参考に、ご家族が敷地内でのびのび暮らせる外構を完成させていただけると幸いです。