一軒家・アパートの『2階窓開けっ放し』は大丈夫?窓を開けて寝る場合などの防犯対策を解説
一軒家やアパートにお住まいの方で「2階の窓は開けっ放しで大丈夫?」と不安になる方もいます。
そこで本記事では、2階の窓を開けっ放しにすることの危険性や、具体的な防犯対策について解説します。
窓を開けて寝る方で防犯に不安を感じる方に向けて、おすすめの防犯対策も紹介しますので、近年不安が高まりがちな窓辺の防犯について確認しましょう。
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このコラムのポイント |
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2階窓の開けっ放しは大丈夫なの?
はじめに2階の窓を開けっ放しにすることは防犯上問題ないのか、警察庁のデータを元に確認します。
3階建て・4階建てでも窓から侵入される
結論からお伝えすると、2階建ての窓の開けっ放しは危険です。
一戸建てにおける侵入窃盗の侵入口のトップは、窓(55.2%)です。
3階、4階建てなど高さのある建物の場合、窓からの侵入が少なくなると思われがちですが、3階建て以下の共同住宅では38.9%が、4階建て以上の共同住宅でも24.3%が窓からの侵入とされています。
このように、建物が高い場合でも窓から侵入される可能性はありますので、2階の窓も当然侵入窃盗の危険性は存在します。
開けっ放しは下見でチェックされる可能性も
窓を開けっ放しにするリスクは、下見をしやすいことにもあります。
警察庁のデータによると、窃盗犯が家の下見で気にすることの第2位は「入りやすく逃げ易い」ことで、窓を開けっ放しにする割合の高い家は、下見で「入りやすい家」と認識される可能性が高まります。
在宅中の「忍込み」「居空き」にも注意
在宅中であっても、侵入窃盗に対して安心はできません。
一般的な侵入窃盗の手口は、家主の不在時を狙う「空き巣」ですが、次のように在宅時が狙われるケースもあります。
- 忍込み:家主の就寝を見計らって侵入する
- 居空き:家主が昼寝や食事中に侵入する
このため、在宅中であっても、窃盗犯への警戒は緩めないことが需要です。
侵入窃盗に不安を感じる方は、玄関ドアや窓、外構を防犯性の高い製品にすることで安心できる暮らしを実現できる可能性があります。
首都圏で防犯への不安を感じている方は、ドアや窓、外構のリフォームをする株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。
2階の窓に関する防犯対策【お手軽編】
2階の窓を開けっ放しにすることの危険性は把握できましたが、常に侵入窃盗に警戒する生活は疲れてしまいます。
そこで手軽に取れる方法から、リフォームによって防犯性を高める方法を紹介しますので参考にしてください。
まずは手軽に取れる防犯対策を紹介します。
こまめに施錠する
1つ目は、こまめに施錠することです。
警察庁によると、侵入窃盗の手口のうち、一戸建てでは46.3%が、3階建て以下の共同住宅では49.9%が無締り、つまり施錠していないドアや窓からの侵入であることが分かっています。
2階の窓を含めて、開口部の戸締まりをしっかりすることで、侵入窃盗の多くを防ぐことが可能です。
自宅周囲に足場となる物を置かない
2つ目は、自宅の周囲に足場となる物を置かないことです。
脚立やプラスチック製の箱など、人が登るために利用できる物があると、2階からの侵入に利用される恐れがあります。
倉庫内に収納する、不要なものは捨てるなどして、足場となるものを撤去しましょう。
隣家などとの関係を密にする
3つ目は、隣家など周囲の家との関係を密にすることです。
侵入窃盗犯が犯行をあきらめる要素で最も高いものは、「声をかけられた」です。
近隣住民とのコミュニケーションを積極的に取り、見かけない人に声をかける昔ながらの防犯体制が、実は非常に効果的であることが分かります。
窓に防犯フィルムを貼り付ける
4つ目は、窓ガラスに防犯フィルムを貼り付けることです。
防犯フィルムがあることで、ガラスが割れるまでの時間を稼ぐことが可能になります。
ホームセンターなどで購入し気軽に利用できる防犯フィルムは、窓からの侵入に不安を感じる方におすすめできる対策のひとつです。
〈関連コラム〉
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なお、製品を購入するときは「CPマーク」認定品を購入することをおすすめします。
貼り付けた窓の割れにくさや製品の厚みなど、一定の条件を満たす製品にのみ貼り付けが認められていますので、安心感が高まります。
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2階の窓に関する防犯対策【リフォーム編】
続いて、2階の窓に対する防犯対策として、リフォームを伴うなどひと手間や予算を要する対策を解説します。
新築・リフォーム時は窓の大きさを検討する
1つ目は、新築やリフォームの際に窓の大きさを検討することです。
侵入窃盗の対象となる窓がある一方で、縦長スリットや横長の窓は、採光・通風に効果を発揮しながら、人が通れないことから防犯性を高めることも可能ですので、こうした窓の利用を検討しましょう。
防犯性の高いガラスを利用する
2つ目は、防犯性が高いガラスを利用することです。
複層ガラスの内側にフィルムが挟み込まれている、防犯ガラスがメーカーより販売されています。
防犯ガラスは強い衝撃を与えても破れず、侵入に時間を要することになりますので、侵入窃盗を防ぐことを期待できます。
〈関連コラム〉
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鍵を二重にして侵入までの時間を稼ぐ
3つ目は、鍵を二重にして侵入までの時間を稼ぐことです。
最新の玄関ドアや掃き出し窓には窓自体にロックがついていて、メインの鍵を外しても2つ目の鍵を解錠しなければ開閉できない製品があります。
こうした製品を選ぶことで、窃盗犯の侵入までの時間を延ばし、犯行を諦めさせることが可能です。
警察庁の調査によると、5分を超えると68.5%の窃盗犯が侵入を諦めるデータもあり、侵入に時間をかけさせることが効果的であることが分かります。
窓に面格子を取り付ける
4つ目は、窓に面格子を取り付けることです。
面格子があることで侵入に時間がかかるほか、窃盗犯に対して「この家は空き巣対策を施している」とアピールすることにもつながります。
雨樋などに「忍び返し」を設置する
5つ目は、雨樋などに忍び返しを設置することです。
2階から侵入する経路として雨樋が利用されることがありますが、雨樋に写真のような忍び返しを取り付けることで侵入を防ぐことができます。
面格子と同様に、視覚的にも防犯性をアピールすることが可能です。
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シャッター・雨戸を活用する
6つ目は、シャッターや雨戸を活用することです。
シャッターや雨戸があることで、窓を物理的に保護することができます。
不在時や就寝時など、侵入される可能性のある時間帯に閉めることで、窃盗犯からの破壊リスクを避けることにもつながります。
このように、リフォームによって侵入窃盗を防ぐ対策は複数あります。
現場の状況や窓の配置などによって最適な対策は変わりますので、専門家に相談しつつ具体的な対策を検討しましょう。
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窓を開けて寝る方におすすめの防犯対策
一軒家やアパートで窓を開けて寝る方に、特におすすめの防犯対策もありますので紹介します。
- 網戸用の鍵を設置する
- 防犯性の高い網戸を活用する
- 通風性能のあるシャッターや雨戸を利用する
- 監視カメラを設置する
- センサーライトを設置する
窓を開けて寝る場合、網戸のみの状態になりますので、網戸でもかけられる鍵を購入したり、ステンレス製で切断に強い網戸を利用することは効果的です。
また、シャッターや雨戸の中には、スリット構造になっていて通風性能のある製品もあります。
このほか監視カメラやセンサーライトといった設備も、目立つことを避けたい侵入窃盗犯が嫌がる対策といえます。
まとめ
一軒家やアパートで「2階窓の開けっ放しは大丈夫?」こうした質問にお答えしました。
結論としては、2階窓を対策なしに開け放つことは危険です。
3階建てや4階建てといった建物でも被害に遭遇する危険性がある中で、2階部分の窓も窃盗犯の侵入口になり得ます。
それでも窓を開けっ放しにして過ごしたい、就寝したい方は、紹介した対策を複数取り入れて、防犯にも配慮しながら住環境を改善することがおすすめです。
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