【アルミサッシで寒い!どうして?】寒さ対策の方法を解説│DIYで断熱する方法やアルミの問題点も紹介

「自宅の玄関や窓がアルミサッシ製で寒い!」
こうした不満を持つケースがあります。

本記事では、どうしてアルミサッシの家で寒さを感じやすいのか、理由や問題点、対処法についても紹介します。

窓から暑さ、寒さを感じたり、冬場に結露がひどい場合は、ご自宅の窓がアルミサッシ製である場合がありますので、住環境に不満を感じている場合は玄関や窓の素材を確かめてみましょう。

このコラムのポイント
  • アルミサッシで「寒さ」を感じる原因は、アルミの熱伝導率の高さ(熱の伝わりやすさ)にあります。
  • アルミサッシを使用し続けると、温熱環境や結露の面などでストレスを抱える可能性があります。
  • サッシの交換や内窓の設置など具体的な対策を検討して、窓辺からの寒さを防ぎましょう。

 

アルミサッシで寒い!理由を紹介

はじめに、アルミサッシで寒さを感じるのはどうしてなのか、原因について紹介します。
なお、サッシとは玄関や窓などの開口部の枠部分を示しています、

原因:熱伝導率が高い

アルミサッシが寒い理由:熱伝導率が高い

アルミサッシで寒さを感じる一番の理由は、主原料であるアルミの熱伝導率が高いことです。

熱伝導率は熱の伝わりやすさを示す指標で、数値が高いほど熱が伝わりやすい素材であることを示しています。
つまり、熱伝導率が高ければ外気の温度がサッシに伝わりやすく、夏場は熱く、冬場は冷たく感じられます。

熱伝導率で比較すると、アルミは樹脂の1,000倍も熱を伝えやすいとされていて、近年利用されるケースの多い樹脂サッシと比べてアルミサッシの方が寒さを感じやすいことが分かります。

参考:樹脂サッシ工業会 樹脂サッシの効果

窓枠の材質の違いで体感温度は変わる?

窓枠の材質によって、実際の窓の断熱性能の違いは変わるのでしょうか。

窓の断熱性能に関する表示制度

引用:資源エネルギー庁 窓の性能表示制度ガイダンス

資源エネルギー庁が公表している「窓の断熱性能表示マーク」を確認すると、アルミサッシを利用している窓では、熱貫流率が3.5~4.7であるのに対して、樹脂サッシの場合1.1~2.9と、数値が大きく異なることが分かります。
(熱貫流率:温度差1℃の環境で、1m2・1時間当たり伝わる熱量)

特にガラスも複層ガラスでなく、単板ガラスの家ではさらに熱が伝わりやすく感じることが予想されます。

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アルミサッシは日本だけって本当?

「日本だけアルミサッシの普及率が高いまま」と指摘されることもありますが、本当でしょうか。

世界の樹脂窓の普及率

引用:国土交通省 サッシの種類と特徴

国土交通省の資料によると、先進国では軒並み60%を超える割合で樹脂窓が普及していて、アルミ、またはアルミ樹脂複合サッシの普及率が低い結果となっています。

環境が近いアジア圏の中国、韓国でも、それぞれ樹脂窓の普及率は30%、80%となっていることから、日本の窓の性能が低いことが分かります。

 

「窓辺から寒さを感じる」こうした不満を抱いている場合、その原因はアルミサッシにある可能性も。

玄関や窓の断熱性能を高めるリフォームは、首都圏で玄関・窓の断熱リフォームをする、株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。

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アルミサッシが使われていた理由

アルミサッシが使われていた理由とは?

日本で断熱性能が低いアルミサッシの利用率が高いことには、次のような理由があります。

  • 製品が安価
  • 加工性が高い
  • 耐久性が高い
  • サビない
  • 軽量で開閉しやすい

アルミサッシが普及し始めたのは戦後の高度経済成長期で、増える住宅需要に対して大量生産でき、かつ製品単価が安いサッシが求められていました。
その需要に応じられる素材がアルミだったのです。

また、ほかにも耐久性の高さやサビの発生しづらさ、軽量であることなど、安さ・加工しやすさ以外にもメリットが多いことも普及を後押ししていた理由といえます。

アルミサッシが抱える問題点

自宅の玄関や窓がアルミサッシである場合、どういった問題が発生するのか再確認しましょう。

熱伝導率が高く寒い

アルミサッシが抱える問題点:熱伝導率が高く寒い

1つ目の問題は、熱伝導率が高いことから、夏場が暑く、冬場は寒く感じられることです。
外気に近い室温になることから、優れた住環境を実現しづらい点が最大の問題点です。

また、室温を調整するためにエアコンを稼働する回数や時間が増えて、電気代が高くなることも問題といえます。

窓際で結露が発生する

2つ目は、急激な温度差が生じる窓際で結露が生じやすいことです。

結露は湿度を持った空気が急激な温度差で冷やされたとき、空気中に湿気を保てなくなることから、窓や床、壁に水滴が生じる現象です。

結露が発生すると床や壁がジメジメとして建材が腐食を起こしたり、壁内で結露が発生した場合には壁の中の木材などが腐食することもあります。

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結露がひどい!対策9選│原因や結露で起こる6つの問題も解説

カビ・ダニが発生する

3つ目は、結露によって建材に湿気が溜まった状態が続きカビやダニが発生することです。

ダニに噛まれる、カビの発生によってアレルギーが生じるなどの健康被害が起き、快適な住環境を阻害する原因となります。

 

温熱環境・結露・カビやダニ、いずれの問題も健康に影響を与えますし、ストレスにつながります。

快適な住環境を確保するためには、窓を中心とするリフォームがおすすめです。
ご検討中の方は、株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。

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アルミサッシの断熱はDIYでできる?

アルミサッシの断熱はDIYでできる?

こうした問題を引き起こすアルミサッシ、費用をかけずに対策をとるにはDIYで自分で対策を取ることも考えられます。

代表的なDIYによる施工方法を紹介しますので、腕に地震のある方は挑戦してみましょう。

断熱テープ アルミ部分に貼り付けるタイプの断熱テープを利用する。サッシと室内の間に空気の層ができることとなる。
プチプチ(断熱材) 緩衝材として扱うことの多いプチプチをサッシに貼り付ける。サッシに貼り付けることと同時に、ガラス面に貼り付けることでガラスからの熱の侵入を防ぐ効果も期待できる。
プラダン(プラスチックダンボール) プラスチックでできた、段ボールのように中空になっている素材を利用する。プチプチと同様に、サッシと室内の間に空気の層を作ることができる。
遮熱カーテン 遮熱カーテン(熱の出入りを遮断する効果を付与されたカーテン)を購入、使用中のものと交換する。断熱テープやプチプチ、プラダンで外観が悪くなることが気になる方にもおすすめ。

 

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アルミサッシの寒さを防ぐ『4つの対策』

紹介した、DIYでアルミサッシの寒さを防ぐ方法は、根本的にアルミサッシの悩みを解消できるものではありません。

根本的に温熱環境を整えるためには、次の方法を試しましょう。

サッシの交換(カバー工法)

サッシの交換(カバー工法)

高い効果を発揮して費用も抑えられるのは、カバー工法を利用したサッシの交換です。

カバー工法とは、現在の窓枠を残したまま樹脂製のカバーを被せるように取り付ける方法です。
はつり工法と比較して費用を抑えられる点や、工期が短くなる点など複数のメリットがあります。

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サッシの交換(はつり工法)

はつり工法は、既存の窓枠を撤去した上で新しい窓枠を新規に設置する工法です。

サッシやガラスなど、玄関や窓の断熱性を高められる点はカバー工法と同様ですが、既存の枠を撤去することから通路幅を広いまま維持できる点がメリットです。

一方で工期が長くなる点や、カバー工法より工事費が高くなる点はデメリットといえます。

内窓(二重窓)の設置

内窓(二重窓)の設置

既存の窓の内側にもうひとつ窓を設ける、内窓(二重窓)も断熱性を高める目的でおすすめです。

内窓と既存の窓の間の空気の層が断熱効果を発揮し、高い断熱効果と結露の減少を感じられます。
一方で掃除するべき窓が増える点、開閉動作に手間がかかる点など、注意するべき事柄もあります。

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補助金の利用

サッシの交換や内窓の設置には費用を要します。
経済的な負担を減らすためには、窓を対象とした補助金を活用することをおすすめします。

2024年には窓を対象に「先進的窓リノベ事業」「次世代省エネ建材の実証支援事業」といった補助制度が行われています。
2025年以降も、リフォームに対する補助金が実施される可能性もありますので、国・自治体の補助金に対する動きを確認しましょう。

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自社施工の建具専門店で費用を抑えられる理由

▶株式会社MAC(マック)で料金が抑えられる理由とは?

まとめ

アルミサッシの窓がある家で「寒い!」と感じる場合、どうして寒いのかまた、どのように対策を取ればよいのか紹介しました。

熱伝導率が高いアルミサッシは、外の熱を室内に伝えやすいことから、窓辺からの寒さを感じやすい特徴を持っています。
対策としては断熱性能の高いサッシへの交換や、内窓の設置が考えられます。

どの程度の費用がかかるのか、おすすめの工法は何か、気になる方は首都圏での玄関・窓リフォームをしている株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。

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