【単板ガラス・複層(ペア)ガラスの見分け方】とは?性能の違い、その他のガラスの特徴も紹介
「自宅の窓は、単板ガラスなのか複層(ペア)ガラスなのか、見分け方を知りたい」
このように、ご自宅の窓の種類が気になる方に向けて、単板ガラスと複層(ペア)ガラスの見分け方の違いを紹介します。
単板ガラスと複層(ペア)ガラスの特徴や、単板ガラスに不満を感じているときの対処法、その他のガラスの種類についても紹介しますので、ガラスについて不満を感じている方はぜひ参考にしてください。
このコラムのポイント |
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Contents
単板ガラス・複層(ペア)ガラスの見分け方
単板ガラスと複層(ペア)ガラスの主な見分け方は、以下の4つです。
それぞれ詳しく解説します。
- スペーサーの有無
- 省エネ建材等級の確認
- 冬場の結露の状況
- 外からの熱の感じ方
スペーサーの有無
1つ目はスペーサーの有無です。
複層(ペア)ガラスは、複数あるガラスの間に空気の層を設けることで熱が伝わらないようにしています。
スペーサーは、ガラスとガラスの隙間を空けるための部材です。
スペーサー内部には乾燥剤があり、複層(ペア)ガラス内部の結露を防ぐ役割も果たします。
こうした役割を持つスペーサーがあれば、複層(ペア)ガラスであることを確認できます。
省エネ建材等級の確認
2つ目は省エネ建材等級のラベルを確認することです。
省エネ建材等級とは、窓の断熱性(熱貫流率)の性能について、分かりやすく1から6の6つの等級に分けて表示するシステムです。
1が最も低く、6が最も高い省エネ性を持っていて、単板ガラスの場合は1、複層(ペア)ガラスの場合は3以上の等級となるケースが多くなります。
ラベルは窓に直接貼り付けられていますので、等級3を超える場合は複層(ペア)ガラス、1である場合は単板ガラスと認識しましょう。
冬場の結露の状況
3つ目は冬場の結露の状況です。
窓ガラスやその周辺に発生する結露は、温度差で急激に空気が冷やされたときに生じやすくなります。
複層(ペア)ガラスなど断熱性の高い窓は外部との温度差が生じにくく、結露がないか、あっても少量です。
一方で単板ガラスは外部の冷たい空気がガラスに直接伝わりますので、室内の暖かく湿った空気との間で大量に結露が発生します。
この結露する水の量の差で、ガラスの種類を予想できます。
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外からの熱の感じ方
4つ目は外からの熱の感じ方です。
単板ガラスの特徴のひとつは、断熱性が低いため外部からの熱が伝わりやすいことです。
このため窓際で過ごしていると、暑さと冷たさが気になることがあります。
実際に単板ガラスと複層(ペア)ガラスの違いをサーモグラフィーで確認した実験では、4倍の温度差が確認できています。
こうした観点で窓ガラスを確認すると、単板ガラスと複層(ペア)ガラスとを見分けられます。
なお、どちらのガラスか分からない、またはお住まいの家の窓に対して暑い・寒いなど不満を感じている方は、交換の検討も含めて首都圏の玄関・窓リフォーム業者である株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。
単板ガラスとは?
改めて単板ガラスと複層(ペア)ガラスには、どのような違いがあるのか確認しましょう。
単板ガラスの主な特徴は以下のとおりです。
- 他のガラスより価格が安い
- 断熱性が低い
- 結露が発生しやすい
- 防音効果が低い
ガラス1枚で構成される単板ガラスを選択する主な理由は、他のガラスと比べて費用が安いことです。
一方で断熱性の低さや結露のしやすさなど、特に温熱環境の面でデメリットが多いですので、自宅の窓が単板ガラスである場合は、複層(ペア)ガラスへの交換がおすすめです。
複層(ペア)ガラスとは?
続いて複層(ペア)ガラスの特徴は以下のとおりです。
- 単板ガラスより価格が高い
- 断熱性が高い
- 結露の発生を防げる
- 防音効果が高い
- 単板ガラスより重量がある
おおむね単板ガラスと反対の特徴を持っていて、断熱性が高く結露の発生を防げることから、室内の温熱環境を整える目的で高い効果を発揮します。
一般的にはガラスが2枚のペアガラスが利用されますが、3枚のトリプルガラスを利用すると、さらに断熱性が高まり快適な温熱環境を手に入れられます。
一方で単板ガラスより製品の単価が高い点や、ガラスが複数枚になることから開閉時に重量を感じやすい点はデメリットです。
窓本体やガラスの交換を安価にするためには、自社管理の建具専門店に依頼することがおすすめです。
下請け業者への依頼が発生しないため、仲介手数料がかからず安価に施工できます。
自社の職人が責任をもって仕事をするため、品質の高い施工を期待できる点もメリットです。
単板ガラスだと分かったら、どうすればいい?
自宅の窓ガラスが単板ガラスと分かった場合は、主には次の2つの行動に移ることをおすすめします。
- 窓ガラスの交換リフォーム
- 枠も含めた交換リフォーム
窓ガラスの交換リフォーム
〈施工事例〉K様邸 真空ガラススペーシア交換
1つ目は、窓ガラスの交換リフォームです。
ガラスは窓枠を変えずに交換できますので、ガラスだけ断熱性の高い複層(ペア)ガラスに交換できます。
面積の大きなガラス面からの熱気・冷気を避けられますので、おすすめのリフォームのひとつです。
なお、窓枠の種類によってはガラス交換できないケースもありますので専門家への相談が必要です。
窓枠も含めた交換リフォーム
2つ目は、窓枠も含めた交換リフォームです。
単板ガラスを利用した窓は、窓枠も断熱性が低いアルミを利用しているケースがあります。
ガラスを交換しても、窓枠から熱気・冷気が伝わる恐れがありますので、根本的に窓の断熱性を高めるためには、窓枠も含めた交換リフォームがおすすめです。
なお、窓枠も含めた交換リフォームには、既存の枠を取り外すものや、既存の枠をそのままに新たな枠を被せるように取り付けるカバー工法もあります。
〈関連コラム〉
窓のカバー工法によくある後悔3選|デメリットや費用相場、失敗しないためのポイントも紹介
最適な工法は予算やご要望、現場の状態によって変わりますので、窓やガラスの性能に不満を持っている方は、首都圏で玄関や窓の交換リフォームを承っている、株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。
単板・複層以外のガラスと特徴
窓に取り付けられているガラスには、単板・複層以外にも複数の種類があります。
窓やガラスの交換リフォームの際は、どの性能を求めているのか明確にして依頼することをおすすめします。
LowEガラス | ガラスの表面に特殊な金属膜をコーティングしたガラス。熱を遮断する効果があり、複層(ペア)ガラスの断熱効果をサポートする。 |
真空ガラス | 複層(ペア)ガラスの間に通常の空気でなく、真空の層を設けたガラス。一般の複層(ペア)ガラスと比較して熱伝導率が低く、高い断熱性能を期待できる。 |
網入りガラス | ガラス内部に金属製のワイヤーを封入したガラス。火災発生時に熱を受けたとき、破損しづらく火災の延焼を防ぐ。 |
すり・型ガラス | ガラスの表面に模様をつけた不透明なガラス。外部からの視線をカットできるため、プライバシーを確保したい箇所に設置する。 |
防犯ガラス | 複層(ペア)ガラスの間に特殊な膜を挟んだガラス。ガラスに穴が開きづらく、侵入に時間がかかることから防犯性のアップが期待できる。 |
このように複数の種類のガラスがありますので、どういったガラスを選択すればよいか迷った場合は、株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。
▶首都圏の玄関・窓リフォームについての疑問は、株式会社MAC(マック)までお気軽にご相談下さい!
まとめ
単板ガラスと複層(ペア)ガラスの見分け方を知りたい方へ、見分け方のコツやそれぞれのガラスの特徴などを解説しました。
ガラスは種類によって性能が大幅に変わりますので、適切な製品を選ぶことで、お住まいの家の住環境を満足できるものに変えられる可能性があります。
どんなガラスに交換するか、また単板ガラスと複層(ペア)ガラス、自宅はどちらのガラスなのか、不明な点がある方は首都圏での玄関・窓リフォームを専門にする株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。