結露がひどい!対策9選│原因や結露で起こる6つの問題も解説
「結露がひどい!対策について知りたい!」
このように、結露に悩まされる方は多く、特に冬場の結露をどうにかしたいと思う方は多いもの。
そこで本記事では、結露がひどくなる原因や結露によって起こる問題、結露を防ぐための対策について解説します。
美観の問題のほか、カビ・ダニの発生など健康被害につながる恐れのある現象でもありますので、結露に悩んでいる方は具体的な対策を検討しましょう。
このコラムのポイント |
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結露とは?原因は何?
結露とは、水蒸気を多量に含んだ空気が冷やされ、空気中に保ちきれなくなった水分が水滴となって付着する現象です。
冬場にストーブを利用すると、窓や窓付近の壁などに水滴が付着することも結露によるものです。
多量の水蒸気と温度変化によって発生しますので、特に断熱材や窓の性能が低い住宅で発生しやすい問題といえます。
結露によって起こる6つの問題
続いて、どうして結露を避ける必要があるのか、結露によって起こる6つの問題を紹介します。
カーテン・壁・床が濡れて不快
結露が発生すると、カーテンや壁、床が濡れてしまいます。
濡れた床を踏んだり、濡れたカーテンに触れるなどして不快に感じることがひとつめの問題です。
後ほど解説するカビの発生が発生すると、見た目も悪くなり不快感はさらに増します。
拭き取りで時間と体力を奪われる
結露の発生はこれから解説する様々な問題を引き起こします。
避けるために毎日拭き取りを続けると、結露の拭き取りに時間と体力を奪われることとなります。
結露が発生しなければ本来不要な作業ですので、拭き取り作業にストレスを感じることも問題です。
湿気によるカビ・ダニの発生とアレルギーの発症
カーテン・壁・床が濡れると、湿潤状態が続きカビやダニが発生することがあります。
カビが発生すると内装の美観を損なう上、人体に有害なカビが発生することで健康被害を及ぼすことも。
ダニも同様に発生すると人を刺す恐れがありますし、ダニの死骸やフンの吸引によってアレルギー症状が出る場合があります。
壁内の断熱材が劣化
湿気は目に見える範囲に加えて、壁内にも影響を与えます。
結露は一定の湿度と温度差があれば壁内でも発生し、断熱材にカビが生えて性能が低下したり、劣化によって脱落し断熱材の効果が全くなくなる恐れもあります。
壁内の柱・土台が腐食
断熱材と同様に、壁内にある柱や土台の腐食が進むこともあります。
木造住宅を支える柱や土台は木でできていますので、高い湿気にさらされると木材腐朽菌が繁殖して腐食してしまいます。
腐食した木材は強度を失いますので、耐震性の低下など耐久性を損なうことも問題です。
シロアリの発生による食害
木材腐朽菌と同様に、シロアリによる食害が発生することもあります。
シロアリは湿り気のある場所を好み、木材を主食とします。
結露が発生する環境下では木材周辺の湿度が高くなり、いつシロアリの食害を受けても不思議ではありません。
結露の問題を根本的に解決するためには、ガラスの交換やサッシの取り替えなど、窓の性能を高めるリフォームが必要です。
首都圏で結露に悩んでいる方は、玄関や窓のリフォームを専門に施工する、株式会社MAC(マック)までお気軽にご相談ください。
ひどい結露を防ぐ!9つの対策を解説
このように様々な問題を引き起こす結露は、原因を解消することで解決できる可能性があります。
以下9つの対策を取ることで、窓辺の結露を防ぎましょう。
定期的に換気して湿気を排出する
1つ目の対策は定期的な換気で湿気を排出することです。
窓を閉め切る冬場は、暖房器具や調理、人から発生する湿気が溜まりやすく、結露が発生しやすい環境といえます。
定期的に窓を開けて換気したり、24時間換気用の換気扇を掃除し常に稼働させ、室内の湿気を排出する工夫を取りましょう。
サーキュレーターで空気を撹拌する
2つ目の対策は、サーキュレーターを利用して空気を撹拌することです。
窓や壁面に結露が発生する原因のひとつは、室内の温かい空気と壁面や窓辺の冷たい空気との間で急激な温度変化が発生することです。
サーキュレーターで壁面や窓近くの空気を動かすことで、局所的な温度の低下を防ぎ結露の発生を防げます。
水蒸気が発生する暖房器具を撤去する
3つ目の対策は、水蒸気が発生する暖房器具を撤去することです。
石油ファンヒーターなど、燃焼による暖房器具は常に水蒸気を排出し続けますので、結露が起きやすい条件を整えることになります。
エアコンやこたつなど、稼働時に水蒸気が発生しない暖房器具を利用しましょう。
洗濯物の室内干しを避ける
4つ目の対策は、洗濯物の室内干しを避けることです。
冬場は外気温が低く日差しが少ないことから、室内干しをする機会が増えます。
しかし室内干しは湿気を屋内に放出しますので、暖房器具と同様に結露を促進することとなります。
コインランドリーの利用によって部屋干しを避ける、部屋干しする場合でも除湿機を利用して速やかに湿気を排除する、といった工夫を加えましょう。
除湿機を利用して湿度を調節する
5つ目の対策は除湿機を利用して湿度を調節することです。
除湿機は洗濯物を利用するとき以外でも利用できます。
カビ | 湿度60%以上で発生しやすくなる |
ダニ | 湿度70%以上でよく増える |
こちらの表のとおり、カビやダニが繁殖しづらい湿度は決まっています。
最適な湿度に設定して除湿機を利用して結露を減らしましょう。
結露防止シートを窓に貼り付ける
ホームセンターなどでは、窓に貼り付けるタイプの結露防止シートが販売されています。
こうしたシートを購入、貼り付けして窓ガラス部分の断熱効果を高めれば、ガラス面に生じる結露を減らせます。
性能の高いガラスに交換する
結露の発生を根本的に解決するためには、性能の高いガラスへの交換もおすすめです。
たとえば2枚のガラスで構成されるペアガラス、間に断熱性の高いアルゴンガラスなどを封入した製品、こうしたガラスへと交換することで、外の冷たい空気と中の温かい空気との間に断熱層を設けることができます。
ほかにも3枚のガラスで構成されるトリプルガラスや、太陽光を反射する素材を薄く塗布するLaw-eガラスなど、高性能なガラス製品は複数ありますので、現在の結露の状態などに見合った最適なリフォームをしましょう。
〈関連コラム〉
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性能の高いサッシに交換する
窓枠部分に当たるサッシを高性能な製品に交換することも効果があります。
旧来一般的に用いられてきたアルミサッシは、長期的な耐久性が高い一方で樹脂と比べて1,000倍、熱が伝わりやすいことが知られています。
結露の多いアルミサッシから、断熱性の高い樹脂サッシやアルミ樹脂複合サッシに交換しましょう。
内窓・二重窓を設置する
サッシの交換に加えて、内窓や二重窓の新設も効果があります。
内窓・二重窓とは、既設の窓の内側に新たに窓を設置するものです。
既存の窓と内窓・二重窓の間に大きな空気の層を設けられますので、高い断熱効果を期待できます。
ガラスやサッシの交換と比較してリフォーム費用を大幅に節約できますので、サッシの交換と並行して導入を検討しましょう。
ガラス交換やサッシの交換を検討する際、気になるのは交換費用です。
交換を依頼する会社によって施工費用は変わりますので、複数のリフォーム専門業者に相談することをおすすめします。
まとめ
「結露がひどい!どうにかしたい!」
このように、冬場を中心に結露の発生に困っている方に向けて、結露の原因と対策について解説しました。
結露の発生は見た目が悪くなることに加え、カビやダニの発生など健康被害を引き起こす可能性のある問題です。
避けるためには、紹介した9つの方法からご自宅に合うものを選ぶことが重要です。
なお、根本的に結露の問題を解決するためには、窓の交換リフォームによって基本性能を高めることがおすすめです。
2024年は高性能な窓への交換リフォームに補助金が交付される制度もありますので、結露に悩んでいる方は窓リフォームも含めて対策を検討しましょう。