【サッシの窓枠やレール】歪み・閉まらない・隙間の原因とは?修理・補修の方法や費用も解説
長年使用し続けていると、窓の枠に当たる部分であるサッシは歪みを起こすことがあります。
歪みが原因で、閉まらない、または隙間ができることもあり、窓の開閉にストレスを感じたり、隙間風が冷たく感じたりといった問題につながることも。
そこで本記事では、サッシに歪みが起きる原因や修理の方法、どの程度の費用がかかるのかといった事柄について解説します。
なお、サッシの歪みにより起こる問題を根本的に解決するためには、サッシを丸ごと交換することが効果的です。
安価に交換する方法も紹介しますので、合わせて参考にしてください。
このコラムのポイント |
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Contents
「サッシの窓枠・レール」歪み・閉まらない・隙間の原因
はじめに、サッシに歪みが生じて、閉まらない、または隙間が生まれるといった問題の原因を紹介します。
歪む可能性のある箇所は窓枠やレールなど複数ありますので、閉まりづらかったり隙間風がある場合は、歪みの原因を探すことから始めてみましょう。
枠下地の経年劣化
サッシに歪みが生じる場合、考えられることは枠を取り付けている下地の経年劣化です。
サッシは取り付けるための下地が必要です。
多くの場合木製の下地に取り付けられていますが、20年、30年と使用し続けると木製の下地が温度・湿気による膨張・収縮を起こし寸法がわずかに変わることがあります。
数ミリでも下地が動けば窓の開閉や隙間に影響を与えますので、まずは下地の経年劣化を疑いましょう。
サッシの部品・本体の摩耗によるもの
窓が開閉しづらいなど動作不良を起こしている場合は、サッシの部品や本体の摩耗の可能性もあります。
サッシを構成する窓枠やレールは長年使い続けて動作する中で、部品や本体が擦り減ったり汚れが固着するなどして動作しづらくなります。
特に戸車やパッキンなどは、使用期間が10年に満たない場合でも破損する可能性がありますので注意が必要です。
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地震や不同沈下によるもの
経年劣化のほか、地震などの災害や不同沈下によって歪みが発生することもあります。
地震や地盤の不同沈下は、建物全体の傾きや歪みにつながり、結局は下地や窓枠に影響を与えます。
大きな地震を受けてから徐々に地盤が沈下するなど、時間を置いて歪みが発生する可能性もありますので、地盤の動きが原因の一つとなることを認識しましょう。
新築でも起こる場合施工不良の可能性
新築後、年数が経過していない場合は、施工不良の可能性もあります。
下地の設置からサッシ本体の取り付けまで、施工にはミリ単位の精度が必要です。
ここで十分な精度で施工できなければ、サッシが傾くなどして歪み、閉められなくなるなど問題を起こす可能性もあります。
このような窓枠・サッシについてストレスを感じている方は、窓リフォームの専門家に依頼することで問題を解決できる可能性があります。
首都圏で窓に関連するお悩みを抱えている方は、株式会社MAC(マック)まで、お気軽にご相談ください。
修理・補修の方法や費用を解説
サッシに歪みが生じたとき、修理する方法には複数の選択肢がありますので、費用とともに紹介します。
開閉しづらさを解消したい、隙間風を解消したいなど、問題点と解決の方針を決めてから修理を依頼しましょう。
なお、経年劣化によって起こる問題は再発する可能性もありますので、根本的に問題を解決するならサッシ・枠など丸ごと交換することをおすすめします。
修理方法 | 費用相場 |
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戸車の交換や高さの調整 | 1万~3万円 |
ゴムパッキンの交換 | 5,000〜2万円 |
レール部分の修正 | 1万~3万円 |
振れ止めの修理 | 1万5,000~3万円 |
サッシの交換(カバー工法) | 5万~60万円 |
紹介した修理の方法や費用の相場は一例です。
実際に修理・交換する際には、修理する窓の種類や大きさによって適切な工法や費用は変わりますので、まずは窓リフォームの専門家に相談してみましょう。
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サッシのリフォームを安くする「5つのコツ」
サッシの歪みや閉まらない、隙間風が吹くといった問題が発生したとき、安価にリフォームを終えたいなら、以下の対策を検討しましょう。
- 玄関ドア・窓の専門業者に依頼する
- 中小規模のリフォーム業者に依頼する
- 複数業者に見積もりする
- カバー工法・ガラスのみ交換など方法を工夫
- 補助金を利用する
玄関ドア・窓の専門業者に依頼する
1つ目は、玄関ドア・窓リフォームの専門業者に依頼することです。
以下のとおり、窓の修理や交換リフォームを依頼できる業者は複数あります。
- 大手ハウスメーカー
- 地域の工務店
- 大手のリフォーム専門業者 など
いずれの業者も、多くは玄関ドアや窓のリフォームを受注したあと、専門業者へ下請けに出すこととなり請求される料金が高くなります。
依頼主と実際に施工する業者の間に複数の業者が入り、仲介手数料が発生するからです。
一方で自社で施工するサッシの専門業者に直接依頼できれば、仲介手数料が不要となり、安価に玄関ドア・窓などサッシの交換を受けられます。
また、サッシの専門業者であれば、現場の状態を確認してサッシ交換以外に安価に修理できる方法を提案してくれる可能性もあります。
中小規模のリフォーム業者に依頼する
2つ目は、地域に密着した中小規模のリフォーム業者に依頼することです。
玄関ドアや窓リフォームを専門とした業者であっても、大手業者の多くは下請けのリフォーム業者に依頼することとなります。
「玄関ドアや窓リフォームを主な業務としている」「会社の規模が中~小規模で自社の社員が受付から施工まで一貫して行う」こうした業者を選ぶことで、安価で高い精度のリフォームを受けられます。
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複数業者に見積もりする
3つ目は、複数の業者に見積もりを依頼することです。
はじめに相談したリフォーム業者にそのまま依頼すると、相場より高い料金を提示されていても内容が分からないまま依頼してしまいがちです。
複数の業者に対して同じ条件で見積もりを依頼し比較することで、製品や工賃の相場が分かり、より安価に施工できる業者を選べます。
また、業者ごとに変わる会社・人の雰囲気を比較することもできますので、人柄の面で相性のよい業者を選べる点もメリットです。
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カバー工法・ガラスのみ交換など方法を工夫
4つ目は、カバー工法の利用やガラスのみの交換、内窓設置など複数の方法から最適な方法を選択することです。
サッシの悩みを解消する方法は、修理・補修やサッシを丸ごと交換するものに限りません。
- カバー工法:現況の窓枠に新しい窓枠を被せる施工方法
- 内窓の追加:現況の窓の内側に新たに窓を設置する工法
こうした複数の選択肢から目的や費用に見合ったものを選ぶことで、工事の結果にも値段にも満足できるリフォームを受けられます。
補助金を利用する
5つ目は、サッシの交換時に受けられる補助金を活用することです。
窓全体を交換する方法を選ぶ場合、高い断熱性を持つ製品など特定の製品を選択すると補助金を受け取れるケースがあります。
たとえば2024年には「先進的窓リノベ事業」が実施中で、リフォームの内容によっては最大で200万円の補助金を受け取れます。
こうした制度を上手に活用することで、実質的なリフォーム費用を抑えながら、窓枠やレールについての悩みを根本的に解決できます。
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なお、補助金は単に窓枠の歪みを補正する、隙間を埋めるといった修理には利用できません。
首都圏で補助金を活用した玄関・窓リフォームについて詳しく知りたい方は、株式会社MAC(マック)までお気軽にご相談ください。
まとめ
〈施工事例〉店舗玄関引違い戸リフォーム
サッシの窓枠やレールに歪みがあるなどして、「閉まらない」「隙間風が吹いて寒い」といった悩みを抱えている方へ、解消するための方法や費用、さらに安くリフォームするための方法を紹介しました。
窓や窓枠などのサッシは、長い間使用し続けることで本体が摩耗するなどして動作しづらくなることがあります。
また、サッシを取り付けている木材が長期間の使用で膨張・収縮を起こし問題を起こすことも。
こうした問題は個別に修理・補修することで解消できる可能性もありますし、サッシを丸ごと交換する必要がある場合もあります。
サッシを専門に工事する業者に任せれば、「隙間風や冷気の問題を完全に解消したい」「費用を抑えて最低限の修理をしたい」このように希望をお伝え頂いた上で現地を確認することで、最適な対策を提案できます。
首都圏でサッシまわりの悩みを抱えている方は、株式会社MAC(マック)までお気軽にご相談ください。