玄関ドアを引き戸に変更するメリットと注意点|種類・メーカー別特徴・選び方も解説
玄関ドアを引き戸に変更することで、省スペース設計により狭い玄関でもスムーズな出入りができたり、デザイン性のある玄関をつくれたりと多くのメリットがあります。
しかし、引き戸特有の注意点もあるため、それらを確認しながら慎重に検討しましょう。
この記事では、引き戸のメリット・デメリット、種類、主要メーカーの特徴や選び方について解説します。
このコラムのポイント |
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これから玄関ドアを引き戸に変更したいとご検討中の方に役立つ情報をお届けしますので、ぜひ最後までごらんください。
Contents
玄関ドアの引き戸にするメリット・デメリット
玄関ドアを引き戸にすることには、下記のようにメリットとデメリットがあります。
これらをふまえ、住宅のスタイルや使用環境に合わせて適切に選びましょう。
引き戸のメリットとは?
玄関ドアを引き戸にするメリットは、主に下記の4つあります。
- 省スペースで設置可能:開閉時にドアの可動域が狭いため、限られたスペースを有効活用できます。
- バリアフリー対応可能:引き戸はスライドさせるだけと開閉が簡単で、車椅子やベビーカー使用時にもスムーズに出入りできます。
- 風の影響を受けづらい:風の影響を受けづらく、突然の強風時にも開閉がしやすいタイプです。
- デザインのバリエーションが豊富:さまざまなデザインや素材が選べるため、家の外観に合わせたコーディネートが可能です。
- 防犯性向上が期待できる:鍵の位置や種類を工夫することで、防犯性がアップします。
引き戸のデメリットとは?
一方で、玄関ドアを引き戸にすることで、下記のようなデメリットも考えられます。
より機能性を重視する方は、よく確認しておきましょう。
- 設置費用が高め:引き戸の設置には専門的な工事が必要になる場合もあり、機能性の高いタイプは費用が高めになる傾向があります。
- メンテナンスの必要性がある:レールやローラーの定期的なメンテナンスが必要で、故障時には修理費用が発生することもあります。
- 断熱性に課題がある:引き戸は引き違い部分からの熱漏れが発生することがあり、断熱性に課題を感じる可能性があります。
- 防音性に課題がある:引き戸の構造上、完全な密閉が難しいため、防音性能に課題が残る可能性があります。
- スペースの確保が必要:可動域が狭い引き戸ですが、横方向のスペースは必要であるため壁際に物を置けない可能性があります。
引き戸への変更する際の注意点
この章では、玄関ドアを引き戸へ交換する際の注意点を解説します。
設置スペースの確認や素材選び、防犯・断熱対策などをふまえ慎重に計画しましょう。
防犯性能をよく確認する
玄関は、防犯の要となる重要な場所です。
引き戸に変更する際は、強固なロックシステムや防犯対策に適した玄関ドアを選びましょう。
強化ガラスの使用、レールや取り付け部分も頑丈なものがおすすめです。
信頼できる製品をプロに相談しながら選びましょう。
こちらの記事でも、玄関ドアで防犯対策するポイントを解説しています。
ぜひ参考になさってください。
〈関連ページ〉【玄関ドアでできる防犯】侵入方法から考える対策と費用目安、最新商品を紹介
断熱・防音性能
玄関は大きな間口であるため、断熱性能や防音性能も重視します。
特に、寒冷地や騒音が多い場所では断熱・防音性能を強化した引き戸を選びましょう。
開閉のスムーズさ
引き戸は、開閉がスムーズに動かなければ、日々のストレスになり兼ねません。
メンテナンスが容易なものを選び、レールやローラーが丈夫で長期間使用しても快適に使用できるタイプを選びましょう。
スペースの確認
引き戸を設置するためには、開閉時に横方向のスペースを確保する必要があります。
引き戸周辺の家具配置などを確認し、十分なスペースをつくりましょう。
玄関デザインとの調和
玄関は住まいの顔となる場所のため、引き戸のデザインが外観と調和するように選びましょう。
建物や外観スタイル、色に合ったデザインを選ぶことで、まとまりのある玄関に仕上がります。
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玄関引き戸の種類と選び方
玄関引き戸の種類は、片引き戸、両引き戸、自動引き戸などがあります。
玄関スペースの広さ、利用する人の希望、防犯・断熱性能、デザイン性など考慮して選びましょう。
4枚引き戸と2枚引き戸の違い
玄関ドアの引き戸には、主に下記の2種類があります。
それぞれの特徴を確認し、最適なタイプを選択しましょう。
4枚引き戸の特徴
- 広い開口部が確保できるため、大きな物を運び入れやすい
- 複雑なレールシステムが必要になることも
- 一般的に設置費用が高い傾向がある
- デザイン性が高いタイプが多い
2枚引き戸の特徴
- シンプルな構造で設置が比較的簡単
- コストが比較的抑えられる傾向がある
- 開口部は4枚引き戸より狭くなることも
- メンテナンスがしやすい
リフォーム時におすすめの引き戸のタイプ
リフォームを機に、玄関ドアを引き戸にしたいと検討中の方もいらっしゃることでしょう。
下記は、おすすめの引き戸タイプの一例です。
- 片引き戸: 片方の引き戸を開閉するタイプ。スペースの有効活用ができ、設置が簡単でコストも比較的抑えられる。
- 両引き戸: 「引き分け戸」とも呼ばれ、中央から左右に開くタイプ。より広い開口部を確保できる。
- 自動引き戸: 引き戸に触れずに開閉できるタイプ。荷物が多い際になどに便利で、バリアフリー対応に優れている。
玄関ドアを引き戸に変更する場合は、使用環境やスペース、防犯性、デザイン性、予算などを考慮してよく検討しましょう。
【メーカー別】玄関引き戸の特徴
玄関ドアの引き戸を取り扱うメーカー製品には、それぞれ特徴があります。
下記は、その一例ですので、参考になさってください。
LIXILの引き戸の特徴
LIXILの引き戸は、機能性の高さと、デザインのバリエーションの豊かさが特徴で、現代的な住宅にも合うモダンな引き戸も取り扱っています。
また室内外の細部にわたり防犯性にこだわった施錠システムや、耐久性のある素材を採用していることもポイントです。
LIXILの引き戸は、快適さと安全性を兼ね備えた高級感のある引き戸を求める方におすすめです。
YKK APの引き戸の特徴
YKK APの引き戸は、スマートコントロールキーや通風デザインなど先進的な技術を取り入れており、デザインの豊富さも特徴です。
顔認証キーによる自動開錠・開閉できるモデル、防犯性・断熱性にすぐれたモデル、省スペースで設置可能なモデルなど、多彩な選択肢から最適な引き戸を選べます。
おしゃれな玄関引き戸デザインを選ぶポイント
玄関引き戸のデザインは、家の外観に調和するおしゃれなタイプを選びたいですね。
この章では、洋風・和風デザインの違いや、モダンな玄関引き戸を選ぶポイントも確認しましょう。
洋風と和風の引き戸デザインの違い
現代的な住宅スタイルにも合う洋風の引き戸は、下記の特徴があります。
- モダンなデザイン::直線的で構成されたシンプルデザイン
- 多彩な素材を使用: 木材やアルミニウムなど、素材のバリエーションが幅広い
- 色選びでもモダンに:白やグレーなどの無彩色を選べば、一層モダンな印象を与える
伝統的な和の外観に合う和風の引き戸デザインには、下記の特徴があります。
- 自然素材の使用:主に木材が使われ、素材感から自然のぬくもりを感じられる
- 和の装飾を楽しめる:格子などの伝統的な和のデザインが施されることが多い
- 伝統的な和の外観に調和する:縁側などがある和の外観に調和するデザインで、日本の風情を感じさせる
モダンな玄関引き戸を選ぶポイント
直線で構成された住宅や、片流れ屋根の住宅など、近年人気の高い現代的な住宅スタイルに合うモダンな玄関引き戸を検討中の方は多いのではないでしょうか。
モダンな玄関引き戸を選ぶ際には、下記のポイントを参考になさってください。
- 直線的でフラットな洗練されたデザイン
- シックでモダンな印象を与える、白やグレー、黒などの無彩色
- スマートデザインのハンドルとロック
- モダンな住宅によく合う、木目調引き戸もおすすめ
こちらの記事でも、おしゃれな玄関ドアを選ぶポイントを解説しています。
ぜひ参考になさってください。
〈関連ページ〉玄関ドアの色は外壁との組み合わせが重要|選び方・人気の色・失敗しないポイントを解説
玄関に引き戸を取り入れた施工事例
最後に、ランマ付きの引き戸をモダンデザインの引き戸に変更した施工事例をご紹介します。
【施工前】
【施工後】
ガラスを多用した玄関引き戸から、横格子の引き戸へ変更しました。
従来のガラス入りはそのままに、横格子で中を見えづらくして防犯性を高めています。
また、大型のドアハンドルで開閉がラクに行えることも使いやすさのポイントです。
こちらでも玄関ドアリフォームを含む、施工事例をご紹介しています。
ぜひ、ごらんください。
〈施工実績〉
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まとめ
この記事では、玄関ドアを引き戸に変更するメリットと注意点や、引き戸の種類・メーカー別特徴・選び方をご紹介してきました。
玄関ドアを引き戸に変更する費用や、ご自宅に合うタイプがわからない場合は、信頼できる施工会社と相談しながら検討するとスムーズに選択できます。
開口部が広くなったり省スペースで設置できたりと、より快適な玄関づくりに役立つ引き戸は、近年デザイン性や性能のバリエーションも豊かになっています。
ご希望に合う最適なタイプを選び、おしゃれで機能的な玄関を実現しましょう。