マンションの玄関ドアの費用負担は個人それとも管理組合?|交換の時期・費用、方法なども解説
マンションの玄関ドアの交換をご検討中の方は、管理組合の許可が必要なケースもあるので注意しましょう。
一見、専有部分の一部であると思える玄関ドアですが、マンションのような集合住宅の玄関ドアは共用部分でもあり、専有部分でもある特殊な位置づけになっているからです。
また、玄関ドアの交換が必要になった場合の費用負担や交換時期・方法、かかる費用の目安なども気になるところですよね。
今回は首都圏で玄関ドア・内窓のリフォームなどを手掛けている株式会社MAC(マック)が、以下のポイントを中心にわかりやすく紹介します。
このコラムのポイント |
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マンションの玄関ドアを交換する際に管理組合とトラブルにならないためのポイントがわかります。ぜひ最後までごらんください!
Contents
マンションの玄関ドア交換は個人で勝手に実施できない
マンションのような集合住宅の場合に玄関ドアの交換は、個人で勝手に実施できないケースが多いです。
ここでは、「なぜ、マンションでは玄関ドアを勝手に交換できないのか」「費用負担はどうなるのか」などを解説します。
マンションの玄関ドア交換には管理組合の許可が必要
まず、一般的な分譲マンションの場合、玄関ドアについて専有部分と共有部分の範囲は以下のように分けられます。
- 玄関の外側(室外側):共用部分
- 玄関の内側(室内側):専有部分
- 玄関の錠:専有部分
つまり、玄関の内側や錠に関しては専有部分ですが、玄関の外側については共用部分なので管理組合の許可が必要になることが多く、玄関ドアの種類を指定されるのが標準的な対応なので注意しましょう。
マンションによっては、制限がないこともありますが、玄関ドアを交換する際には管理会社・管理組合に確認する必要があります。
マンションの玄関ドアの費用負担は?
「玄関ドアが共用部分であるなら管理組合が費用を負担してくれるのか」と思われるかもしれませんが、多くの場合通常の使用に伴う劣化については区分所有者の負担とすることが多いです。
つまり、普通に使用する中で、修理や交換の必要があるのであれば費用は所有者が負担することになります。
しかし、マンションによっては以下のようなケースもありますので、管理会社・管理組合に確認しましょう。
- 長期修繕計画により修繕積立金で一斉交換する予定がある
- 管理規約や使用細則で玄関ドア交換時の費用負担が記載されている
マンション管理組合への申請手続き
一般的には、管理組合へ申請し、理事会の承認を得て玄関ドアの交換が可能になります。
ただし、基本的にマンションの共用部分は画一性を維持する必要があるので、他の部屋の玄関ドアと同一性が求められます。
以下のような手順で管理組合に申請しましょう。
- 工事内容が管理規約に違反していないか確認する
- 管理会社・管理組合に必要な申請書類を提出
- 管理組合に許可を受ける
- 近隣住民へ周知(張り紙など)
マンションの玄関ドアの交換方法と費用の目安
一口に玄関ドアの交換と言っても、以下のような工法があり、費用も異なりますので注意しましょう。
- はつり工法
- カバー工法
- 玄関ドア本体のみ交換
ここでは、マンションの玄関ドアの交換方法と費用の目安について紹介します。
はつり工法
はつり工法とは、壁の一部を壊して既存の玄関の枠を抜き取り、ドア枠ごと交換する方法で以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット |
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・間口を広げることが可能
・位置をずらせる ・ドア枠の劣化が著しい場合に有効 |
・工期が長い傾向がある
・費用が高額になりがち
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この後紹介するカバー工法と比べ、工期や費用の点でデメリットがありますが、間口を広げるなどカバー工法にはないメリットもあります。
また、ドア枠の劣化が著しい場合には、はつり工法によらなければならないこともありますので、メリット・デメリットやドア枠の状態により適切な工法を選択しましょう。
カバー工法
カバー工法とは、既存の玄関ドアの枠に新しい枠を被せてドアを交換する方法のことを指し、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット |
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・工期が短い
・はつり工法に比べ費用が安価 |
・ドアの幅が狭くなる
・足元に段差が生じる |
カバー工法は、1日で工事が終わることが多く、結果として費用面のメリットもあるのが魅力ですが、ドア枠を重ねる分、全体的にドアの大きさが小さくなることがデメリットです。
玄関ドア本体のみ交換
ドア枠に問題がなければ、既存のドア枠はそのままにして本体ドアのみ交換する方法もあります。
費用を抑えることができますが、既存のドアと同等品を選ぶ必要があるので、選択肢が限定されることに注意しましょう。
玄関ドア交換費用の目安は?
玄関ドアの交換費用はドアの種類や工法により異なりますが、概ね以下のとおりです。
工法 | 費用 |
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はつり工法 | 40~100万円 |
カバー工法 | 30~60万円 |
玄関ドア本体のみ交換 | 20~50万円 |
※費用の相場はあくまで参考価格です。実際の費用についてはリフォーム時に施工店へご確認ください。
さらに、施工会社やドアの種類により費用は異なりますが、傾向としては、はつり工法>カバー工法>玄関ドア本体のみ交換の順に費用がかかります。
ドア枠の状態やご希望によって、適切な工法を選ぶようにしましょう。
玄関ドアリフォームの費用相場については、以下の記事でもくわしく紹介していますので、ぜひごらんください。
>玄関ドアリフォームの費用相場と交換するリクシル(トステム)やYKK APの製品価格を抑えるコツ
マンションの玄関ドアの交換時期
マンションの長期修繕計画において住戸の玄関ドアは、12~15年で点検・調整、34~38年で取替とされるのが一般的です。
参考元;公益財団法人 マンション管理センター「長期修繕計画作成・修繕積立金算出サービス」
しかし、使用頻度や場所により上記よりも長持ちすることもあれば、20年程度で交換の必要がある場合もあります。
具体的には以下のようなサインが発生したら、玄関ドアの交換を検討しましょう。
- 錆びや塗装の剥がれがひどい
- 開閉しにくい・鍵がかかりにくい
- 隙間が大きい
上記のような不具合が発生した場合、「シリンダーやドアクローザーを交換する」「パッキンを交換する」などの部分修理で対応できるケースもあります。
また、不具合を放置することで、以下のようなデメリットが発生することがあるので注意しましょう。
- 気密性・断熱性の低下
- 防犯性能の低下
- ドアが閉まらなくなる
「修理で対応できるのか、交換が必要なのか」「どのような工法が適切なのか」など一般の方ではわからないこともあるので、玄関ドアに不具合が生じた際には専門家へ相談することをおすすめします。
首都圏で「マンションの玄関ドアを交換したい」とご希望の方は、株式会社MAC(マック)にお問い合わせください。
ご希望に合わせて玄関ドアの交換のみ、窓1枚のみのリフォームからご相談いただけます。
マンションの玄関ドアを交換するメリット
マンションの玄関ドアを交換することで、以下のようなメリットがあります。
気密性・断熱性が向上する
玄関の気密性・断熱性は、室内の環境に大きな影響を与えます。
特に、経年劣化で隙間が多い玄関ドアは、外からの冷気が室内に入りやすいので廊下の温度が低下するなどのデメリットがあります。
玄関ドアの交換時に断熱ドアを採用することで、住宅の断熱性を高め、冬でも快適に過ごせます。
防犯性能が高まる
玄関ドアの交換と同時に以下のような施工をすることで防犯性能を高め、安心・安全な暮らしを実現できます。
- 2ロックを装備する
- 鎌付デッドボルトを採用する
- サムターンを取り外せるようにする
ドアの開閉が楽になる
玄関ドアは経年劣化により、開閉時に「閉まりにくい」「音が鳴る」などの不具合が出てきます。
ドアの開閉が楽になることで、日々のちょっとしたストレスを軽減できます。
補助金が使える場合がある
玄関ドアのリフォームには、以下のような補助金が使える可能性があります。
補助金が適用されれば、お得に玄関ドアを交換できますので、参考にしてください。
補助金事業 | 補助上限 |
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先進的窓リノベ2024事業 | 43,000~266,000円 |
既存住宅の断熱リフォーム支援事業 | ~200,000円 |
子育てエコホーム支援事業 | 37,000~43,000円 |
ただし、補助金制度は毎年国の予算などにより変更されることがあるため、申請の際には必ず補助金制度の公式サイトで確認するようにしましょう。
このようにマンションの玄関ドアを交換することで、たくさんのメリットがあります。
首都圏でマンションの玄関ドアの交換をご検討中の方は、株式会社MAC(マック)にお問い合わせください。
お客様の予算や希望に合わせて、最適なリフォームプランを提案いたします。
マンションの玄関ドアの交換費用についてのよくある質問
最後にマンションの玄関ドアの交換費用についてのよくある質問を紹介します。
Qマンションの玄関ドア交換は修繕費ですか?
マンションの玄関ドアは、共用部分と専有部分が混在している部分ですが、一般的に経年劣化については管理組合の許可をとって、個人負担で交換するケースが多いです。
ただし、修繕積立金で全戸一斉交換する場合や管理規約や使用細則で玄関ドア交換についての費用負担が決められているケースもあります。
したがって、お住まいのマンションの管理組合・管理会社などに確認するようにしましょう。
Q玄関ドアのドアクローザーの交換費用はどれくらいかかる?
玄関ドアのドアクローザーの費用は、概ね2~3万円が一般的ですが、実際に交換する際は業者に確認が必要です。
以下のような症状があった場合、ドアクローザーの交換を検討しましょう。
- 油漏れがある
- 調整をしても不具合が改善しない
まとめ
マンションの玄関ドアの交換をする際は、管理組合又は管理会社への事前確認が必要です。
トラブルにならないように、しっかりと手続きを踏んでドア交換を実施しましょう。
玄関ドアの費用については、工法やドアの種類によって異なりますので、信頼できる施工会社と相談しながら適切な工法・ドアの種類を選び、理想的な玄関ドアを実現していただけると幸いです。